「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」を観る
2007年 12月 12日
ニコラス・ケイジ演ずる歴史学者であり、トレジャーハンターである(そして時には犯罪もどきもやっちゃうー)ベンジャミン・ゲイツが大活躍!・・・な、とてもアメリカらしい作品、
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」を観てきました。
全世界同時公開だからでしょうか、特にプレミアな試写ではなくともカバンチェック&場内警備員配置もあった今回。まま、この手の話はネタばれ(謎解き)したら全くオモシロくないので、そのあたりの危惧(どんな・・・?)でしょうか。しかしながらネタばれしなくても、充分に期待通りで、続編の危惧(あんな?)はなかったですよ。トレジャーものは基本、
「事件・発端→謎解き(含:追いかけっこ)×3回位?+ピンチ→発見」が常套句ですからね。セオリー通りの仕上がり盛り上がりに満足でした。
↓ここから・・・今回はネタばれナシ(NGが出ている訳ではありませんが)。
しかし、ちょこっと内容に触れて書きますよ。
前作で、フリーメイソンに関わるお宝の発掘をし、業界での鼻つまみ的存在から一躍花形歴史学者になったベンジャミン・ゲイツ。当時の仲間(ハッカーのライリー、ちょっと大人っぽくなったぁ)も「それなり」にリッチに。・・・ベン(ベンジャミンを略して呼ばれている)だって冒険をともにした彼女アビゲイルとラブラブのはず・・・でした。が、そこはね、ニコラスが演じる主人公だもん、ごたごたから始まるのですよ。実は今はお父さんと一緒(正しくは居候)に住んでいます。はい。
会場で私のそばで鑑賞していた人は、とてもこのシリーズが好きらしく、上映中ずっとこそこそおしゃべりしながら観ていました。行為自体は感心しないのですが、一緒に来た人と前作を見ている者ならではの‘ツボ’の入りようで、もうクスクス&ニヤニヤ。
判ります、その気持ち。実は私もこのシリーズ好きなんです。
トレジャーハンターものが好きなせいもあるんですが、ニコラス・ケイジの持ち味、とぼけた感じが最近の彼の作品の中ではピカイチではないか、と思っているんです。なのでこっそり続編を期待していました。
より楽しみたいなら、前作は見ておいたほうが人間関係がよく解るし、‘ハマれ’ると思います。その方が謎解きがはじまる前のちょっとした展開も、オモシロく鑑賞できるのでは。
ぜひ予習・復習をお勧めします。
オープニングは今回のサブタイトルにある、アメリカ史でも大きく語られる南北戦争の功労者で、奴隷解放の父・エイブラハム・リンカーン大統領の暗殺から始まります。その事件に係わったらしいゲイツ家のご先祖。早速「ナショナル・トレジャー」らしい、コード(暗号)がでてきて解読する・・・。おっとここは、ここまでにしましょう。
アメリカでは歴代の大統領で誰が好きかインタビューすると、必ず上位に来るリンカーン。日本で徳川幕府で好きな将軍は誰か?と聞いて吉宗公が上位にくるのと似てるかな。
(ぁ違う?)
「人民の人民による人民のための政治」と演説したことは、歴史の教科書にも出ているのでよく知られたことですが、この理念はこの作品の持つひとつのテーマで、全体のテイストに大きく影響しているかな、と私的には感じました。
歴史学者の地位と名誉(やっと)を得たゲイツ家に、あるとき「リンカーン暗殺の首謀者にはゲイツ家も」。と汚名を着せられます。この汚名を晴らすべく、とあるお宝を探す事となるのです。今回はお父さん(ジョン・ボイド)も黙っちゃいません。息子ベンに加勢します。それに仲間のライリー(ジャスティン・バーサ)も喧嘩別居中のアビゲイル(ダイアン・クルーガー)も「お宝」の文字に弱いもんだから・・・(それぞれ目的は違うんだけどね)ちょっと無理難題の方法にも一口いや二口・・・いやいやドドッと乗っかって、またもや奇想天外な謎解きに挑戦していきます。
今回の「敵」は独りで充分迫力と存在感有りのウィルキンソン(エド・ハリス)。
居るだけで悪そうっていうか、終盤のお宝探しシーンでは敵は一名のみなのに、そのバランスのいいこと。エド、やっぱオーラが違います。ただ、終わりの方でウィルキンソンの狙いがぼやけてしまった感じがして勿体無かった印象も。
「そんなとこにそんなコトになっているのか!」とか、「そう解釈するんだぁ~、へー。」とか、「そんなこと、その人はしないよね。」とか思うことが山のようにあるのですが、・・・アメリカだし、もしかしたら、映画の内容に負けるとも劣らない様な事はあるんじゃないか!?と思えるような、夢のある壮大なストーリー展開です。
特に注目は今回から登場したベンのママ、エミリー(ヘレン・ミレン)。彼女も学者で、パパとは‘テキーラのせい’(笑)で結婚したとか。(今は離婚しています。)
ヘレン・ミレンといえば、あの素晴らしい成り切りが記憶に新しいところですが、「アノ人がいたアノ場所であんなこと!」(ヒント:宮殿・・・是非劇場で)と思うと、個人的に「ニヤリ」としてしまいました。
しかし、今更当たり前ですがアメリカとイギリスってホント関係深いですよねぇ、なんで高校の時に世界史専攻しなかったのか悔やまれますわ。
終わり方からしても、このシリーズまた何年かしたら続編がでるでしょうから、その時も観たいな、と思う年末年始におあつらえ向きの冒険活劇でした。
(・・・ニコちゃん、老けてたなー。続編大丈夫かなー。それだけ不安。)
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」@映画生活
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」を観てきました。
全世界同時公開だからでしょうか、特にプレミアな試写ではなくともカバンチェック&場内警備員配置もあった今回。まま、この手の話はネタばれ(謎解き)したら全くオモシロくないので、そのあたりの危惧(どんな・・・?)でしょうか。しかしながらネタばれしなくても、充分に期待通りで、続編の危惧(あんな?)はなかったですよ。トレジャーものは基本、
「事件・発端→謎解き(含:追いかけっこ)×3回位?+ピンチ→発見」が常套句ですからね。セオリー通りの仕上がり盛り上がりに満足でした。
↓ここから・・・今回はネタばれナシ(NGが出ている訳ではありませんが)。
しかし、ちょこっと内容に触れて書きますよ。
前作で、フリーメイソンに関わるお宝の発掘をし、業界での鼻つまみ的存在から一躍花形歴史学者になったベンジャミン・ゲイツ。当時の仲間(ハッカーのライリー、ちょっと大人っぽくなったぁ)も「それなり」にリッチに。・・・ベン(ベンジャミンを略して呼ばれている)だって冒険をともにした彼女アビゲイルとラブラブのはず・・・でした。が、そこはね、ニコラスが演じる主人公だもん、ごたごたから始まるのですよ。実は今はお父さんと一緒(正しくは居候)に住んでいます。はい。
会場で私のそばで鑑賞していた人は、とてもこのシリーズが好きらしく、上映中ずっとこそこそおしゃべりしながら観ていました。行為自体は感心しないのですが、一緒に来た人と前作を見ている者ならではの‘ツボ’の入りようで、もうクスクス&ニヤニヤ。
判ります、その気持ち。実は私もこのシリーズ好きなんです。
トレジャーハンターものが好きなせいもあるんですが、ニコラス・ケイジの持ち味、とぼけた感じが最近の彼の作品の中ではピカイチではないか、と思っているんです。なのでこっそり続編を期待していました。
より楽しみたいなら、前作は見ておいたほうが人間関係がよく解るし、‘ハマれ’ると思います。その方が謎解きがはじまる前のちょっとした展開も、オモシロく鑑賞できるのでは。
ぜひ予習・復習をお勧めします。
オープニングは今回のサブタイトルにある、アメリカ史でも大きく語られる南北戦争の功労者で、奴隷解放の父・エイブラハム・リンカーン大統領の暗殺から始まります。その事件に係わったらしいゲイツ家のご先祖。早速「ナショナル・トレジャー」らしい、コード(暗号)がでてきて解読する・・・。おっとここは、ここまでにしましょう。
アメリカでは歴代の大統領で誰が好きかインタビューすると、必ず上位に来るリンカーン。日本で徳川幕府で好きな将軍は誰か?と聞いて吉宗公が上位にくるのと似てるかな。
(ぁ違う?)
「人民の人民による人民のための政治」と演説したことは、歴史の教科書にも出ているのでよく知られたことですが、この理念はこの作品の持つひとつのテーマで、全体のテイストに大きく影響しているかな、と私的には感じました。
歴史学者の地位と名誉(やっと)を得たゲイツ家に、あるとき「リンカーン暗殺の首謀者にはゲイツ家も」。と汚名を着せられます。この汚名を晴らすべく、とあるお宝を探す事となるのです。今回はお父さん(ジョン・ボイド)も黙っちゃいません。息子ベンに加勢します。それに仲間のライリー(ジャスティン・バーサ)も喧嘩別居中のアビゲイル(ダイアン・クルーガー)も「お宝」の文字に弱いもんだから・・・(それぞれ目的は違うんだけどね)ちょっと無理難題の方法にも一口いや二口・・・いやいやドドッと乗っかって、またもや奇想天外な謎解きに挑戦していきます。
今回の「敵」は独りで充分迫力と存在感有りのウィルキンソン(エド・ハリス)。
居るだけで悪そうっていうか、終盤のお宝探しシーンでは敵は一名のみなのに、そのバランスのいいこと。エド、やっぱオーラが違います。ただ、終わりの方でウィルキンソンの狙いがぼやけてしまった感じがして勿体無かった印象も。
「そんなとこにそんなコトになっているのか!」とか、「そう解釈するんだぁ~、へー。」とか、「そんなこと、その人はしないよね。」とか思うことが山のようにあるのですが、・・・アメリカだし、もしかしたら、映画の内容に負けるとも劣らない様な事はあるんじゃないか!?と思えるような、夢のある壮大なストーリー展開です。
特に注目は今回から登場したベンのママ、エミリー(ヘレン・ミレン)。彼女も学者で、パパとは‘テキーラのせい’(笑)で結婚したとか。(今は離婚しています。)
ヘレン・ミレンといえば、あの素晴らしい成り切りが記憶に新しいところですが、「アノ人がいたアノ場所であんなこと!」(ヒント:宮殿・・・是非劇場で)と思うと、個人的に「ニヤリ」としてしまいました。
しかし、今更当たり前ですがアメリカとイギリスってホント関係深いですよねぇ、なんで高校の時に世界史専攻しなかったのか悔やまれますわ。
終わり方からしても、このシリーズまた何年かしたら続編がでるでしょうから、その時も観たいな、と思う年末年始におあつらえ向きの冒険活劇でした。
(・・・ニコちゃん、老けてたなー。続編大丈夫かなー。それだけ不安。)
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-12-12 23:45 | 試写会