「ハッピーフィート」を観る
2007年 02月 28日
非常にタイムリーに、今年度のアカデミー長編アニメ賞受賞作品「ハッピーフィート」を観てきました。
本国では、何週にも渡ってあの“007”を撃破、興行収入1位を守っていた作品で、ものすごっく期待しまくって観てきました。
皆さんも散々TVCMなんかで見かけている“もこもこ”な子ペンギン、凄~く可愛い♪
ぎうぅゅ~っ、てしたくなります。
それがいーっぱい出てくるので、α波が出まくります。(癒されます~ぅ)
アニメなので当然、現実のペンギンさんとは若干違う動き、羽(手?)でハイタッチ(羽タッチって字幕が・・・笑)したり、足でタップ(これが題名ですね、パタパタするって言われてました。)踏んだりするんです。が、もの凄く克明に丁寧に描かれており、2005年にフランスのドキュメンタリー映画として公開された「皇帝ペンギン」を鑑賞済みの私は、あまりの‘まんま’振りに感動を通り越して驚嘆してしまいました。
また、「皇帝ペンギン」を鑑賞した時も、氷原の風景にブルッとなったのですが、今作でも空気の冷さまで感じるほどの描き方で、素晴らしい画でした。
この辺りは流石アカデミー受賞!と感服でした。
音楽も70年代から現代までのダンスビート満載で、ミュージカルアニメらしく楽しく、唄で聞かせてダンスで魅せてくれました。
(↓ここからちょっとネタバレ)
主人公の皇帝ペンギン、マンブル(声:イライジャ・ウッド)はヒドイ音痴さん。
皇帝ペンギンは愛の表現として、唄を歌って伴侶を見つける(これ生物学的に本当)のに、これには伴侶どころか、群からもつま弾きです。でも幼馴染で美人で美声のグローリア(声:ブリタニー・マーフィ)はマンブルの人柄に惹かれています。
それはマンブルが音痴でもそう気にせず、お得意のタップダンスで愛情表現をするから。
他のペンギンが愛(ハッピー)を唄で爆発させるのと同じようにマンブルはタップでハッピーを爆発させる、これがハッピー・フィートなんですよ。
よく、「アナタはお喋りさんね!きっと‘クチ’から先に生まれたのよ」なんて言うじゃないですか、マンブルは文字通り‘足から’生まれたのです。・・・鳥は大概クチバシから生まれてくるのに。
パパのメンフィス(声:ヒュー・ジャックマン)はマンブルが卵の時期に、うっかり温めていたおなかから滑りださせたことが、この事の原因だと思っていて、息子をひそかに恥じています(多分自分の事も・・・)。ママのノーマジーン(声:ニコール・キッドマン・・・良かった!)はそんな事は気にせずいるのに。
それにペンギン帝国では、最近食料のお魚が獲れず、そんな‘不況’は唄も歌えないマンブルのような異端児のせいだ、とあらぬ言いがかりで村長から群を追い立てられてしまいます。
(↓ここからもっと確信つきます、要注意!鑑賞予定の方は読んじゃダメ)
マンブルに対してのイジメ度から、“みにくいアヒルの子”というお話しがありますが、当初展開はこのパターンかな?と思いつつ観ていました。
しかし、そうではナイんです。マンブルは他のみんなが産毛も取れて成人する(?)のに上半身産毛のまんま。見た目は半人前のまま話しは終わります。
個人的には、なんかドーンとハンサム君になって欲しかったんですけど、普段他より劣っていても、違う部分がとても秀でている、的な話しだったのですね~。
その半人前ちゃんが、成し遂げるのは地球規模の環境問題解決なんですよ。
なる程、この辺りがアカデミー的(エコカーで来場するゲストも多いとか)なのねぇ、と思うのですが、あまのじゃくな私は、結果的に上手くいったけど・・・どうなの。とか思っちゃいました。
だって、「タップはペンギンを救う」なんですもの(何かのまんまやんけ)。
ぶっちゃけ書くと、マンブルは魚不足は‘エイリアン(=なんだか想像して下さい)’のせい、と解決の旅に出たら、水族館に入れられちゃって、そこでタップを踏んだら話題になって、「この子は何処からきたペンギンさん?」って‘エイリアン’が騒ぎ出して、このペンギン達を守んなくちゃ!って展開なんです。ちょっと唐突・・・。
で、ペンギンさん達の居場所を知るためマンブルに発信機をつけるのよねーーー。
私的にはなんか発信機がいやな感じだった。‘エイリアン’が驕っているからこんなことになってんのに。
‘エイリアン達’は喧々轟々(日本用フィルム?だからかシブヤ?が出てくる)話し合って、・・・一件落着。(中にはビミョーに文句たれてる‘エイリアン’もいるのよ、これが!)
まぁ、その辺りがちょっと当初の期待と違っていたものの、見所は唄と踊り、CGの美しさ。
(そして地球への警鐘ですな。)
作品はミュージカル仕立てですから、観やすく、ご家族皆さんでどうぞ、でした。
オープニング、マンブルのパパとママがまだ独身で、モテモテのママ・・・ノーマジーンだから♪ホクロあるのよん、色っぽい・・・とパパが愛のランデブーをして、のシーンなんですが、「ドリーム・ガールズ」に勝るとも劣らない素晴らしい唄と踊りで幕が開きます。
(パパの名前をディマージオにして欲しかった!)
結婚→子育て(卵期)はきちんと事実に基づいており、情操教育にもヨイ作品です。
子ペンギンから青年へ・・・グローリアを取り囲むペンギンの‘群舞’の迫力のあること。
海の中で泳ぎまくるシーンは、まるで空軍のショウやシンクロみたいで躍動感と規律を感じます。
またアニメには必須アイテム、‘お笑い’担当、マンブルのよき理解者イワトビペンギンの「アミーゴス」がいい味出していて笑いもこぼれる作品でした。
でもね、実際はイワトビペンギンは気性が激しいらしく、私は飼育員さんとオシャベリしていたら、背後からドツかれた事があるんですよ(笑)まぁ、そのあたりのラテンな血も上手いこと表現されているかしら。(声はロビン・ウィリアムズですから~)
字幕・吹き替えどちらでもたのしいと思います。
「ハッピーフィート」@映画生活
本国では、何週にも渡ってあの“007”を撃破、興行収入1位を守っていた作品で、ものすごっく期待しまくって観てきました。
皆さんも散々TVCMなんかで見かけている“もこもこ”な子ペンギン、凄~く可愛い♪
ぎうぅゅ~っ、てしたくなります。
それがいーっぱい出てくるので、α波が出まくります。(癒されます~ぅ)
アニメなので当然、現実のペンギンさんとは若干違う動き、羽(手?)でハイタッチ(羽タッチって字幕が・・・笑)したり、足でタップ(これが題名ですね、パタパタするって言われてました。)踏んだりするんです。が、もの凄く克明に丁寧に描かれており、2005年にフランスのドキュメンタリー映画として公開された「皇帝ペンギン」を鑑賞済みの私は、あまりの‘まんま’振りに感動を通り越して驚嘆してしまいました。
また、「皇帝ペンギン」を鑑賞した時も、氷原の風景にブルッとなったのですが、今作でも空気の冷さまで感じるほどの描き方で、素晴らしい画でした。
この辺りは流石アカデミー受賞!と感服でした。
音楽も70年代から現代までのダンスビート満載で、ミュージカルアニメらしく楽しく、唄で聞かせてダンスで魅せてくれました。
(↓ここからちょっとネタバレ)
主人公の皇帝ペンギン、マンブル(声:イライジャ・ウッド)はヒドイ音痴さん。
皇帝ペンギンは愛の表現として、唄を歌って伴侶を見つける(これ生物学的に本当)のに、これには伴侶どころか、群からもつま弾きです。でも幼馴染で美人で美声のグローリア(声:ブリタニー・マーフィ)はマンブルの人柄に惹かれています。
それはマンブルが音痴でもそう気にせず、お得意のタップダンスで愛情表現をするから。
他のペンギンが愛(ハッピー)を唄で爆発させるのと同じようにマンブルはタップでハッピーを爆発させる、これがハッピー・フィートなんですよ。
よく、「アナタはお喋りさんね!きっと‘クチ’から先に生まれたのよ」なんて言うじゃないですか、マンブルは文字通り‘足から’生まれたのです。・・・鳥は大概クチバシから生まれてくるのに。
パパのメンフィス(声:ヒュー・ジャックマン)はマンブルが卵の時期に、うっかり温めていたおなかから滑りださせたことが、この事の原因だと思っていて、息子をひそかに恥じています(多分自分の事も・・・)。ママのノーマジーン(声:ニコール・キッドマン・・・良かった!)はそんな事は気にせずいるのに。
それにペンギン帝国では、最近食料のお魚が獲れず、そんな‘不況’は唄も歌えないマンブルのような異端児のせいだ、とあらぬ言いがかりで村長から群を追い立てられてしまいます。
(↓ここからもっと確信つきます、要注意!鑑賞予定の方は読んじゃダメ)
マンブルに対してのイジメ度から、“みにくいアヒルの子”というお話しがありますが、当初展開はこのパターンかな?と思いつつ観ていました。
しかし、そうではナイんです。マンブルは他のみんなが産毛も取れて成人する(?)のに上半身産毛のまんま。見た目は半人前のまま話しは終わります。
個人的には、なんかドーンとハンサム君になって欲しかったんですけど、普段他より劣っていても、違う部分がとても秀でている、的な話しだったのですね~。
その半人前ちゃんが、成し遂げるのは地球規模の環境問題解決なんですよ。
なる程、この辺りがアカデミー的(エコカーで来場するゲストも多いとか)なのねぇ、と思うのですが、あまのじゃくな私は、結果的に上手くいったけど・・・どうなの。とか思っちゃいました。
だって、「タップはペンギンを救う」なんですもの(何かのまんまやんけ)。
ぶっちゃけ書くと、マンブルは魚不足は‘エイリアン(=なんだか想像して下さい)’のせい、と解決の旅に出たら、水族館に入れられちゃって、そこでタップを踏んだら話題になって、「この子は何処からきたペンギンさん?」って‘エイリアン’が騒ぎ出して、このペンギン達を守んなくちゃ!って展開なんです。ちょっと唐突・・・。
で、ペンギンさん達の居場所を知るためマンブルに発信機をつけるのよねーーー。
私的にはなんか発信機がいやな感じだった。‘エイリアン’が驕っているからこんなことになってんのに。
‘エイリアン達’は喧々轟々(日本用フィルム?だからかシブヤ?が出てくる)話し合って、・・・一件落着。(中にはビミョーに文句たれてる‘エイリアン’もいるのよ、これが!)
まぁ、その辺りがちょっと当初の期待と違っていたものの、見所は唄と踊り、CGの美しさ。
(そして地球への警鐘ですな。)
作品はミュージカル仕立てですから、観やすく、ご家族皆さんでどうぞ、でした。
オープニング、マンブルのパパとママがまだ独身で、モテモテのママ・・・ノーマジーンだから♪ホクロあるのよん、色っぽい・・・とパパが愛のランデブーをして、のシーンなんですが、「ドリーム・ガールズ」に勝るとも劣らない素晴らしい唄と踊りで幕が開きます。
(パパの名前をディマージオにして欲しかった!)
結婚→子育て(卵期)はきちんと事実に基づいており、情操教育にもヨイ作品です。
子ペンギンから青年へ・・・グローリアを取り囲むペンギンの‘群舞’の迫力のあること。
海の中で泳ぎまくるシーンは、まるで空軍のショウやシンクロみたいで躍動感と規律を感じます。
またアニメには必須アイテム、‘お笑い’担当、マンブルのよき理解者イワトビペンギンの「アミーゴス」がいい味出していて笑いもこぼれる作品でした。
でもね、実際はイワトビペンギンは気性が激しいらしく、私は飼育員さんとオシャベリしていたら、背後からドツかれた事があるんですよ(笑)まぁ、そのあたりのラテンな血も上手いこと表現されているかしら。(声はロビン・ウィリアムズですから~)
字幕・吹き替えどちらでもたのしいと思います。
「ハッピーフィート」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-02-28 23:45 | 試写会