「愛の流刑地」を観る
2006年 12月 19日
豊川悦司・寺島しのぶ主演、話題のR15指定映画、「愛の流刑地」を観て来ました。
今回は丸の内OL(!)限定(正しくはちらほら男性もいましたが・・・)の場内女性フェロモンむんむん(笑)の特別試写で、主演女優の寺島さんもご登壇、トークありの記念撮影あり、盛りだくさん内容で、ナビゲートDVDなる特別な配布物もあって配給会社の‘女性ユーザー’への力の入れようが汲んで取れる試写会でした。
説明することもなく、某新聞の朝刊連載の小説で、「愛ルケ」旋風を巻き起こした今作、不倫に度重なる情事、殺人に裁判と、明るい話題の少なさ加減は、正直好きな部類ではありません。
しかし、個人的な話の好みはさておき、主演俳優陣の秀逸さ、寺島さんの公私共の話題・活躍を同世代の女性としては見ない訳には行きません。
確かに、確かに「濡れ場」は数も多く、動作も鮮明で克明で、R15じゃなくてR18でもいいかも。・・・と思う程の迫力。
しかし、寺島さんもトヨエツさんも、まさに「役そのもの」で思い切って脱いで抱き合って、いやらしい感じはありませんでした。どこまでもどこまでも大人の純愛の話でありました。
(そういう点でも15・・・~18、19歳でも理解できないのでは、と個人的に思います。)
映画作品としては素晴らしく、来年の邦画の賞レースには間違いなくノミネートされる事でしょう。
(ここからネタばれ↓ご注意を。)
話を掻い摘みますと、作家・菊治45歳(トヨエツ)には別居中の妻と女子高校生の娘が一人。冬香32歳(寺島しのぶ)にも幼い子供が三人、夫は大手製薬会社の営業マン。
この二人は作家と作品のファンとして出合ったが、内なる何かに惹かれあう。
初めこそ冬香は京都、菊治は東京、まるで遠距離恋愛の恋人どおしが必死に時間を作るように会うのだが、そこは大人。階段を駆け下りる様に、あっという間に深い中に。
二人が出会う京都の風景は皆がよく知る美しいそれですが、大人の男女の出会いに相応しく、禁断の雰囲気を盛り上げます。
「♪会え無い時間が愛育てるのよ~」と唄ったのは昔のアイドル歌手。
まさにこの歌詞の如く、会えば情愛、会えば情愛を重ねる。(ちょっと違うかな)
暫くし、冬香の夫の転勤で住まいは神奈川県の川崎近辺に。二人はますます熱く求め合い逢瀬を重ねる。愛し合う最中に「絶頂のまま死にたい」と、度々口にする冬香に菊治は首を締める。そして彼女は望みどおり死に至る。
どうしても二人の愛し合うシーンが満載のこの作品、視線も話題もソコに集中。
トークショーで寺島さんが、逢瀬を重ねるうちに冬香の下着に変化があるの、と話していました。(トヨエツさんと一緒に考えたんだとか、アノ下着の色・・・もかなぁ。ふふ。)
コレは恋愛をしたことのある女性ならば、皆同じコトをした経験があるはず。
劇中終盤、冬香・夫(仲村トオル)が「仕事が忙しくて不貞には気づかなかった!」と絶叫するのですが、そりゃーダンナ、“あまい”。
ちょっとはイイ女を女房に持つなら、妻の下着の在りかくらいチェックしておかなくちゃ、下着が派手(女子高生じゃないんだから)になってきたらアヤしい、と思わなくちゃ。
(元々派手好きなア○ータ妻ではしょうがナイですが・・・おっとシツレイしました)
たまには「ぁ俺が洗濯機まわすよ」くらい言ってちょーだい、妻のパンツを見とかなくちゃ。
・・・・シツレイしました。
さて、このお話しはどこまでの人(観客)が二人の本当の気持ちを解って観れるのか、少し疑問。ともすれば「濡れ場」だけひとり歩きしそうではあるし、その人自身の経験がものすごく影響する作品なのでは、と思いました。また出演者の誰の気持ちになって観るかでそうとう感じ方が違う。
私は女性なので女性の心理からいうと、主人公の冬香の心ひだはよくよく理解できました。(同意出来るかはベツとして)彼女の心情を表した寺島さんの演技は本当に凄かった。
しかし他にも女は沢山出ていて、菊治の妻や18歳の娘(彼女が接見に来るシーン泣いたわ)、冬香の母、(富司純子さん・・・フラガールに続き「母!」なのですが、彼女の娘を思う、でも女の心情も理解している演技、泣けます)、そしてそして(特に今回の試写で最大に観客とカブると思われる年齢の)警察側、検察官(長谷川京子)。
ハセキョーさん、綺麗であやうく「欲求不満な盛りのついたオンナ」の感じ(どうやら先輩検察官と不倫中、しかも暗礁。)がよく出てて、良かったのですが、周りの俳優陣がもう陶酔の域の演技でして、若く経験のナイ分不利だった気が。
個人的には戸田菜穂さんとか、飯島直子さんとか・・・ゴシップネタとしてしか知りませんが、(下世話でスミマセン)本当に恋愛でツラい思いをしたオンナ(女優)の方が良かったのでは。
偉そうなこと書いていますが、実際ハセキョー位の年齢の私がこの作品観ても理解できなかったろうから、・・・(モゴモゴ)・・・今の年齢になってから観て良かった~、じっくり観れたわ、といった感想です。
もちろん、男性の考え方もいろんな人が出ていて、見ごたえがあります。
無粋な刑事、冷淡な弁護士、思いやりのない冬香の亭主、オンナ遊びが上手そうな出版社の上司。特に菊治の純な気持ちがかわいらしく感じたのは、余さんが演じるバーのママに冬香との恋愛をひやかされ、男と女のことを語るシーン。四十男が何を言うかな~と。
とにかく俳優さんたちが凄い良くて、セリフがほとんどナイにも係わらずしっかり演技していて、本当に端役でも名のある俳優さんが出ているので画面の隅々も要チェック!
カメラワークもとても凝っていて、車のウィンドウに映り込む外の風景(心情か)とか、室内に差し込む夜の花火(欲情かな)とか、接見中、ガラスに映っている加害者と弁護士の顔(心理描写)とか、「スクリーンの正面向いている顔」だけ見ていたら、損します。
恋愛は障害があると燃える、とかいいますが、この話はそうではないと思います。
ただ、たまたまもう社会的な地位が確立しちゃってから出合った人が、モノ凄くひかれる心も身体もぴったりの人だったんだな、と思うんです。
早い段階でお互いが独身でそんな関係の人に出会えたら人間として本当にハッピーなんでしょうが。
その後の身の振り方が、純愛がゆえにそうなるか、と、薄っぺらい文字で書くと悲劇なんでしょう、世の中は法と秩序で成り立っていますから。
どう感じるかは是非鑑賞を、と言いたいですが、夫婦で・・・・は、うーん。
これから恋愛したい方々、同性同士、自分はどんな風に思うか探りに観る、はいいかも。
(さて、貰ったDVDどうしようー。)
「愛の流刑地」@映画生活
今回は丸の内OL(!)限定(正しくはちらほら男性もいましたが・・・)の場内女性フェロモンむんむん(笑)の特別試写で、主演女優の寺島さんもご登壇、トークありの記念撮影あり、盛りだくさん内容で、ナビゲートDVDなる特別な配布物もあって配給会社の‘女性ユーザー’への力の入れようが汲んで取れる試写会でした。
説明することもなく、某新聞の朝刊連載の小説で、「愛ルケ」旋風を巻き起こした今作、不倫に度重なる情事、殺人に裁判と、明るい話題の少なさ加減は、正直好きな部類ではありません。
しかし、個人的な話の好みはさておき、主演俳優陣の秀逸さ、寺島さんの公私共の話題・活躍を同世代の女性としては見ない訳には行きません。
確かに、確かに「濡れ場」は数も多く、動作も鮮明で克明で、R15じゃなくてR18でもいいかも。・・・と思う程の迫力。
しかし、寺島さんもトヨエツさんも、まさに「役そのもの」で思い切って脱いで抱き合って、いやらしい感じはありませんでした。どこまでもどこまでも大人の純愛の話でありました。
(そういう点でも15・・・~18、19歳でも理解できないのでは、と個人的に思います。)
映画作品としては素晴らしく、来年の邦画の賞レースには間違いなくノミネートされる事でしょう。
(ここからネタばれ↓ご注意を。)
話を掻い摘みますと、作家・菊治45歳(トヨエツ)には別居中の妻と女子高校生の娘が一人。冬香32歳(寺島しのぶ)にも幼い子供が三人、夫は大手製薬会社の営業マン。
この二人は作家と作品のファンとして出合ったが、内なる何かに惹かれあう。
初めこそ冬香は京都、菊治は東京、まるで遠距離恋愛の恋人どおしが必死に時間を作るように会うのだが、そこは大人。階段を駆け下りる様に、あっという間に深い中に。
二人が出会う京都の風景は皆がよく知る美しいそれですが、大人の男女の出会いに相応しく、禁断の雰囲気を盛り上げます。
「♪会え無い時間が愛育てるのよ~」と唄ったのは昔のアイドル歌手。
まさにこの歌詞の如く、会えば情愛、会えば情愛を重ねる。(ちょっと違うかな)
暫くし、冬香の夫の転勤で住まいは神奈川県の川崎近辺に。二人はますます熱く求め合い逢瀬を重ねる。愛し合う最中に「絶頂のまま死にたい」と、度々口にする冬香に菊治は首を締める。そして彼女は望みどおり死に至る。
どうしても二人の愛し合うシーンが満載のこの作品、視線も話題もソコに集中。
トークショーで寺島さんが、逢瀬を重ねるうちに冬香の下着に変化があるの、と話していました。(トヨエツさんと一緒に考えたんだとか、アノ下着の色・・・もかなぁ。ふふ。)
コレは恋愛をしたことのある女性ならば、皆同じコトをした経験があるはず。
劇中終盤、冬香・夫(仲村トオル)が「仕事が忙しくて不貞には気づかなかった!」と絶叫するのですが、そりゃーダンナ、“あまい”。
ちょっとはイイ女を女房に持つなら、妻の下着の在りかくらいチェックしておかなくちゃ、下着が派手(女子高生じゃないんだから)になってきたらアヤしい、と思わなくちゃ。
(元々派手好きなア○ータ妻ではしょうがナイですが・・・おっとシツレイしました)
たまには「ぁ俺が洗濯機まわすよ」くらい言ってちょーだい、妻のパンツを見とかなくちゃ。
・・・・シツレイしました。
さて、このお話しはどこまでの人(観客)が二人の本当の気持ちを解って観れるのか、少し疑問。ともすれば「濡れ場」だけひとり歩きしそうではあるし、その人自身の経験がものすごく影響する作品なのでは、と思いました。また出演者の誰の気持ちになって観るかでそうとう感じ方が違う。
私は女性なので女性の心理からいうと、主人公の冬香の心ひだはよくよく理解できました。(同意出来るかはベツとして)彼女の心情を表した寺島さんの演技は本当に凄かった。
しかし他にも女は沢山出ていて、菊治の妻や18歳の娘(彼女が接見に来るシーン泣いたわ)、冬香の母、(富司純子さん・・・フラガールに続き「母!」なのですが、彼女の娘を思う、でも女の心情も理解している演技、泣けます)、そしてそして(特に今回の試写で最大に観客とカブると思われる年齢の)警察側、検察官(長谷川京子)。
ハセキョーさん、綺麗であやうく「欲求不満な盛りのついたオンナ」の感じ(どうやら先輩検察官と不倫中、しかも暗礁。)がよく出てて、良かったのですが、周りの俳優陣がもう陶酔の域の演技でして、若く経験のナイ分不利だった気が。
個人的には戸田菜穂さんとか、飯島直子さんとか・・・ゴシップネタとしてしか知りませんが、(下世話でスミマセン)本当に恋愛でツラい思いをしたオンナ(女優)の方が良かったのでは。
偉そうなこと書いていますが、実際ハセキョー位の年齢の私がこの作品観ても理解できなかったろうから、・・・(モゴモゴ)・・・今の年齢になってから観て良かった~、じっくり観れたわ、といった感想です。
もちろん、男性の考え方もいろんな人が出ていて、見ごたえがあります。
無粋な刑事、冷淡な弁護士、思いやりのない冬香の亭主、オンナ遊びが上手そうな出版社の上司。特に菊治の純な気持ちがかわいらしく感じたのは、余さんが演じるバーのママに冬香との恋愛をひやかされ、男と女のことを語るシーン。四十男が何を言うかな~と。
とにかく俳優さんたちが凄い良くて、セリフがほとんどナイにも係わらずしっかり演技していて、本当に端役でも名のある俳優さんが出ているので画面の隅々も要チェック!
カメラワークもとても凝っていて、車のウィンドウに映り込む外の風景(心情か)とか、室内に差し込む夜の花火(欲情かな)とか、接見中、ガラスに映っている加害者と弁護士の顔(心理描写)とか、「スクリーンの正面向いている顔」だけ見ていたら、損します。
恋愛は障害があると燃える、とかいいますが、この話はそうではないと思います。
ただ、たまたまもう社会的な地位が確立しちゃってから出合った人が、モノ凄くひかれる心も身体もぴったりの人だったんだな、と思うんです。
早い段階でお互いが独身でそんな関係の人に出会えたら人間として本当にハッピーなんでしょうが。
その後の身の振り方が、純愛がゆえにそうなるか、と、薄っぺらい文字で書くと悲劇なんでしょう、世の中は法と秩序で成り立っていますから。
どう感じるかは是非鑑賞を、と言いたいですが、夫婦で・・・・は、うーん。
これから恋愛したい方々、同性同士、自分はどんな風に思うか探りに観る、はいいかも。
(さて、貰ったDVDどうしようー。)
「愛の流刑地」@映画生活
by bijomaru0330am | 2006-12-19 23:45 | 試写会


