「K-20 怪人二十面相・伝」を観る
2008年 11月 26日
この冬は、日テレ系の邦画大作が目白押し!
またもやジャパン・プレミアで「K-20 怪人二十面相・伝」を観てきました。痛快アクション娯楽活劇ここにあり!な映画です、冬休みに家族で楽しめる健全な(ちょっと流血シーンはあるけど)作品ですよ。
番宣で、「怪人二十面相はオレじゃナイ!」と叫ぶ主演の平吉役・金城武さんを見かけていたので、「じゃぁ誰が‘二十面相’やねん。」(わ~っ)と思いつつ鑑賞。
ここのところアクションづいている金城クンが爽やかな中にもコミカル&格好いい演技で、従来の二十面相の若干暗め(映像は全体的にダークな紗掛けですが)なイメージを払拭、見易いと思います。
二十面相には付きモノ、いや共演かな、居て当たり前の‘明智小五郎’の仲村トオルさんも渋みが増してきて素敵です。その他脇を固める俳優陣は豪華豪華。
舞台挨拶では、このお二人以外でも華族で財閥令嬢・葉子役の松たか子さんをはじめ、日本映画界の主役級がずらりと勢揃い(またまたラッキー♪)。登壇もなくほんのチョイ役(失礼しました)でも、かなりメジャーな俳優が出てました。
撮影中のコミカルなエピソードや、やり取りはスクリーンにはナイのですが、楽しい映像も実はあるそうで、DVD化の時には特典映像として収録されるかも!(ワクワク)
↓ここからネタバレ・・・・含みません。
実は舞台挨拶で、監督さん以下すべての共演者が口を揃えて「ネタバレはしないで!」
ってお願いをされました。私は試写会マニアでブロガーですが、スターの“お願い”ですよん、口は割りません!ただネタバレしないように書くと、推理探偵モノですからほとんど書けないんでけどー。
まぁ、二十面相と明智探偵、少年探偵団の話は皆さん広く承知の事。また、この映画の原作は北村想氏の1988年著(2002年完全版発刊)「怪人二十面相・伝」ですから、多少のひねりがあったとしてもストーリー展開は想像に難くないでしょう!
(って私は結構ヤラれた・・・ぁ)
思い出したのですが、我が家の本棚には江戸川乱歩のシリーズがあったように記憶しています。そんなご家庭、一昔前は多かったと思うんです、その時分に少年少女が今やひとの親。そんな事を思うと、親子で楽しめるいい作品なのではないでしょうか?
私は北村氏の原作本を未読なので、個人的な印象をちょこっと書けば、オーソドックスな従来の江戸川・二十面相から語られる性格は、この際忘れて貰った方がヨイかもです。例えば、「血を見るのが嫌いで殺人はしない」とか(わわっ)。
二十面相の生い立ちは貧しいサーカス団員・平吉、っていう処ら辺はそのまま生かされています。何せ、その平吉を金城クンな訳ですからビンボーでもいい人(←性格かってにそう思っています)な訳で。
次に、「明智小五郎」というと、一昔前までは、子供の時に視た天知茂さんが実写の明智探偵のイメージ。これが強すぎて明智探偵は暗くて怖いダンディな感じでした。その後、最近陣内孝則さんが演じて、大分明るいダンディなイメージなりました。また、今ではコナンくんの「蘭のお父さん(毛利のおじさん)」のイメージも(笑)。仲村さんの小五郎はそれにプラス若々しさとスタイリッシュさの加味でしょうか、華がありました。
そして忘れてならない小林少年。今作では、美少年から美青年に成長過程な本郷奏多クン。いままでで一番お育ちが良さそうな(笑)小林少年です。仲村・明智にはコレ位の綺麗な少年が似合いかな(個人的趣味)。
令嬢・葉子の松さんは、アニメの宮崎作品に出て来そうなまっすぐで正義感の強い女性。一緒に鑑賞した友人とも「クラリスちゃんだね」と言いあった程、“永遠の乙女”の要素を大きく含んでしました。
サーカス団の仕掛師に國村隼さん、その奥さんに高島礼子さん、このお二人は“マスタードと山葵”的な、“刺身のつま”的な、ある意味主人公程の存在感でしたし。
時代背景は、「もしも第二次大戦が起こらなかったら。」の1949年、身分制度が存在し、事実上の民主主義はない格差社会です。
現実の世の中も、皆一様に一定の生活水準であっても「格差社会」が叫ばれる今日、どうしてどうして、架空な話に思えない心持だったりもしましたね。
昔風な建物とアール・デコな装飾セットも魅力的でした。
エンディングは「オアシス」。いいです。
(注:ネタバレヒントには「わっ」て叫んでみました。コレくらいはいいでしょう。)
「K-20 怪人二十面相・伝」@映画生活
またもやジャパン・プレミアで「K-20 怪人二十面相・伝」を観てきました。痛快アクション娯楽活劇ここにあり!な映画です、冬休みに家族で楽しめる健全な(ちょっと流血シーンはあるけど)作品ですよ。
番宣で、「怪人二十面相はオレじゃナイ!」と叫ぶ主演の平吉役・金城武さんを見かけていたので、「じゃぁ誰が‘二十面相’やねん。」(わ~っ)と思いつつ鑑賞。
ここのところアクションづいている金城クンが爽やかな中にもコミカル&格好いい演技で、従来の二十面相の若干暗め(映像は全体的にダークな紗掛けですが)なイメージを払拭、見易いと思います。
二十面相には付きモノ、いや共演かな、居て当たり前の‘明智小五郎’の仲村トオルさんも渋みが増してきて素敵です。その他脇を固める俳優陣は豪華豪華。
舞台挨拶では、このお二人以外でも華族で財閥令嬢・葉子役の松たか子さんをはじめ、日本映画界の主役級がずらりと勢揃い(またまたラッキー♪)。登壇もなくほんのチョイ役(失礼しました)でも、かなりメジャーな俳優が出てました。
撮影中のコミカルなエピソードや、やり取りはスクリーンにはナイのですが、楽しい映像も実はあるそうで、DVD化の時には特典映像として収録されるかも!(ワクワク)
↓ここからネタバレ・・・・含みません。
実は舞台挨拶で、監督さん以下すべての共演者が口を揃えて「ネタバレはしないで!」
ってお願いをされました。私は試写会マニアでブロガーですが、スターの“お願い”ですよん、口は割りません!ただネタバレしないように書くと、推理探偵モノですからほとんど書けないんでけどー。
まぁ、二十面相と明智探偵、少年探偵団の話は皆さん広く承知の事。また、この映画の原作は北村想氏の1988年著(2002年完全版発刊)「怪人二十面相・伝」ですから、多少のひねりがあったとしてもストーリー展開は想像に難くないでしょう!
(って私は結構ヤラれた・・・ぁ)
思い出したのですが、我が家の本棚には江戸川乱歩のシリーズがあったように記憶しています。そんなご家庭、一昔前は多かったと思うんです、その時分に少年少女が今やひとの親。そんな事を思うと、親子で楽しめるいい作品なのではないでしょうか?
私は北村氏の原作本を未読なので、個人的な印象をちょこっと書けば、オーソドックスな従来の江戸川・二十面相から語られる性格は、この際忘れて貰った方がヨイかもです。例えば、「血を見るのが嫌いで殺人はしない」とか(わわっ)。
二十面相の生い立ちは貧しいサーカス団員・平吉、っていう処ら辺はそのまま生かされています。何せ、その平吉を金城クンな訳ですからビンボーでもいい人(←性格かってにそう思っています)な訳で。
次に、「明智小五郎」というと、一昔前までは、子供の時に視た天知茂さんが実写の明智探偵のイメージ。これが強すぎて明智探偵は暗くて怖いダンディな感じでした。その後、最近陣内孝則さんが演じて、大分明るいダンディなイメージなりました。また、今ではコナンくんの「蘭のお父さん(毛利のおじさん)」のイメージも(笑)。仲村さんの小五郎はそれにプラス若々しさとスタイリッシュさの加味でしょうか、華がありました。
そして忘れてならない小林少年。今作では、美少年から美青年に成長過程な本郷奏多クン。いままでで一番お育ちが良さそうな(笑)小林少年です。仲村・明智にはコレ位の綺麗な少年が似合いかな(個人的趣味)。
令嬢・葉子の松さんは、アニメの宮崎作品に出て来そうなまっすぐで正義感の強い女性。一緒に鑑賞した友人とも「クラリスちゃんだね」と言いあった程、“永遠の乙女”の要素を大きく含んでしました。
サーカス団の仕掛師に國村隼さん、その奥さんに高島礼子さん、このお二人は“マスタードと山葵”的な、“刺身のつま”的な、ある意味主人公程の存在感でしたし。
時代背景は、「もしも第二次大戦が起こらなかったら。」の1949年、身分制度が存在し、事実上の民主主義はない格差社会です。
現実の世の中も、皆一様に一定の生活水準であっても「格差社会」が叫ばれる今日、どうしてどうして、架空な話に思えない心持だったりもしましたね。
昔風な建物とアール・デコな装飾セットも魅力的でした。
エンディングは「オアシス」。いいです。
(注:ネタバレヒントには「わっ」て叫んでみました。コレくらいはいいでしょう。)
「K-20 怪人二十面相・伝」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-11-26 23:45 | 試写会