「パコと魔法の絵本」を観る
2008年 09月 30日
歴代の出演した俳優さんがこぞって「(着いて行くのが)大変だった。」という中島監督。
そんな監督の新作「パコと魔法の絵本」を観てきました。今回は俳優さん達の方が一枚上手(笑)で、監督に上手く対応していたようですが。・・・正直、「なんでこのオヤジ(失敬)から、こうも甘い美しい色あい(私見、舐めたら甘く感じそう)とファンタジー溢れる作品が生み出されるのか???」と毎回思う・・・(笑×2)
今回は特に監督お得意(なのかな?)の、「いきなり劇中歌って踊って=宝塚。」な状態を無理に作る必要がなかったので、思ったより奇抜とは思いませんでした。ただ今回は「この俳優さんにこんな役あてて、こんなメイクさせた!?」って斬新さが溢れんばかり。
↓ここからネタばれ含み。。特殊メイクの面々をじっくり見たい方は劇場へ
大貫(役所広司)は、態度のデカイ意地悪なクソじじぃ。苦労して一代で成し遂げた大会社の社長。心臓発作(多分)を起こして、後を継ぐ(予定)その甥(加瀬亮)の嫁(小池栄子)が看護士をするちょっと変わった病院に入院・療養中。そこは訳あり患者(でも人情厚い)が多く居て、我侭で薄情な大貫には鼻持ちならない処だった。
作品は多分(絶対っ)オールセット。まぁ「病院」という閉鎖的な設定なので、セットも思う存分(ありえない雑多なごみごみさ加減)監督の好き勝手してあって「監督が大貫でしょう。」とこっそり思ってしまった私。
宝塚やバレエの舞台装置の中で演技しているような、雅美さん(小池さん)がだんなさんを引きずり込む部屋なんて、ディズニーランドのトゥーンタウンのお部屋みたいな、いびつな平衡感覚のおもちゃ箱みたいでした。
まぁとにかく色が綺麗。
絵の具とクレヨンと色鉛筆で、ぐっちゃぐちゃっと好き勝手に画を描くと、取り返しのつかない状態に素人はなりますが、例えると、それがなんと上手いこと(プロだからね)それはそれは可愛くて、楽しくて奥行きがあって素敵になっているんですよ。絶対「色使いすぎ!」なんですけど。そのセットに、あるはあるはフィギアにおもちゃにアニメのポスターにゲーム(「ぐらぐら」持ってたー♪)の数々!すっごいごちゃごちゃな空間。
でも、空なんかはポエムな夢のある色合いで、本当に絵本の様でした。登場人物以上に印象に残っちゃっいましたよ。ほんと、なんであの監督が・・・ブツブツ・・
この病院にはパコちゃん(アヤカ・ウィルソン)って事故の後遺症で記憶障害(一日で記憶が消ちゃう)を負った可愛い女の子がいます。その子が大貫の心を解かすんですが、ままその辺は実は、ベタっちゃベタ。でもアヤカちゃんが純粋無垢な可愛らしさで、“ヤラれ”ます。正直観てて癒されます^^。是非是非このままのアヤカちゃんで居て欲しいですが、無理ですよね。。。
まじめにストーリーの話に戻すと、病院=生き死に。
誰かが「そういうこと」になる訳だけど、二転三転で想像がつかない。この辺り私は結構意表を付かれたました。
当初、大貫の傲慢さが病院に蔓延していたので、一癖ある訳あり患者も職員も‘その訳’を乗り越えられていないのですが、パコちゃんに楽しい思いをさせたいという大貫の気持ちに共感し、なんだか皆も‘その訳’を乗り越えられた、みたいな。そういう部分は大人は理解できたでしょう。
パコちゃんを楽しませる為の劇中劇は、アニメと実写のまぜこぜでも判り易い。監督、今回はお子様にも鑑賞して欲しかったからこんな演出なんだな~、と思っています。
ゴッチャゴチャしてたけど、私は実はああいう部屋好きなんですよ、将来はあんな風に「本人しかわからないでしょ」って好きなモノばかりに埋もれて過したいわ。
「パコと魔法の絵本」@映画生活
そんな監督の新作「パコと魔法の絵本」を観てきました。今回は俳優さん達の方が一枚上手(笑)で、監督に上手く対応していたようですが。・・・正直、「なんでこのオヤジ(失敬)から、こうも甘い美しい色あい(私見、舐めたら甘く感じそう)とファンタジー溢れる作品が生み出されるのか???」と毎回思う・・・(笑×2)
今回は特に監督お得意(なのかな?)の、「いきなり劇中歌って踊って=宝塚。」な状態を無理に作る必要がなかったので、思ったより奇抜とは思いませんでした。ただ今回は「この俳優さんにこんな役あてて、こんなメイクさせた!?」って斬新さが溢れんばかり。
↓ここからネタばれ含み。。特殊メイクの面々をじっくり見たい方は劇場へ
大貫(役所広司)は、態度のデカイ意地悪なクソじじぃ。苦労して一代で成し遂げた大会社の社長。心臓発作(多分)を起こして、後を継ぐ(予定)その甥(加瀬亮)の嫁(小池栄子)が看護士をするちょっと変わった病院に入院・療養中。そこは訳あり患者(でも人情厚い)が多く居て、我侭で薄情な大貫には鼻持ちならない処だった。
作品は多分(絶対っ)オールセット。まぁ「病院」という閉鎖的な設定なので、セットも思う存分(ありえない雑多なごみごみさ加減)監督の好き勝手してあって「監督が大貫でしょう。」とこっそり思ってしまった私。
宝塚やバレエの舞台装置の中で演技しているような、雅美さん(小池さん)がだんなさんを引きずり込む部屋なんて、ディズニーランドのトゥーンタウンのお部屋みたいな、いびつな平衡感覚のおもちゃ箱みたいでした。
まぁとにかく色が綺麗。
絵の具とクレヨンと色鉛筆で、ぐっちゃぐちゃっと好き勝手に画を描くと、取り返しのつかない状態に素人はなりますが、例えると、それがなんと上手いこと(プロだからね)それはそれは可愛くて、楽しくて奥行きがあって素敵になっているんですよ。絶対「色使いすぎ!」なんですけど。そのセットに、あるはあるはフィギアにおもちゃにアニメのポスターにゲーム(「ぐらぐら」持ってたー♪)の数々!すっごいごちゃごちゃな空間。
でも、空なんかはポエムな夢のある色合いで、本当に絵本の様でした。登場人物以上に印象に残っちゃっいましたよ。ほんと、なんであの監督が・・・ブツブツ・・
この病院にはパコちゃん(アヤカ・ウィルソン)って事故の後遺症で記憶障害(一日で記憶が消ちゃう)を負った可愛い女の子がいます。その子が大貫の心を解かすんですが、ままその辺は実は、ベタっちゃベタ。でもアヤカちゃんが純粋無垢な可愛らしさで、“ヤラれ”ます。正直観てて癒されます^^。是非是非このままのアヤカちゃんで居て欲しいですが、無理ですよね。。。
まじめにストーリーの話に戻すと、病院=生き死に。
誰かが「そういうこと」になる訳だけど、二転三転で想像がつかない。この辺り私は結構意表を付かれたました。
当初、大貫の傲慢さが病院に蔓延していたので、一癖ある訳あり患者も職員も‘その訳’を乗り越えられていないのですが、パコちゃんに楽しい思いをさせたいという大貫の気持ちに共感し、なんだか皆も‘その訳’を乗り越えられた、みたいな。そういう部分は大人は理解できたでしょう。
パコちゃんを楽しませる為の劇中劇は、アニメと実写のまぜこぜでも判り易い。監督、今回はお子様にも鑑賞して欲しかったからこんな演出なんだな~、と思っています。
ゴッチャゴチャしてたけど、私は実はああいう部屋好きなんですよ、将来はあんな風に「本人しかわからないでしょ」って好きなモノばかりに埋もれて過したいわ。
「パコと魔法の絵本」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-09-30 23:45 | 映画鑑賞