「崖の上のポニョ」を観る
2008年 07月 15日
何をどう描いても必ず話題にのぼり注目を浴びる、宮崎駿監督・最新作「崖の上のポニョ」を観てきました。一言でいうと、あのTV(主に日テレ)で流れまくっている「♪ポォ~ニョポニョポニョおんなぁのこ~♪」のメロディの印象まんまの作品でした。イタズラ好きの好奇心満々の可愛い感じ。
手書きセルに拘っただけあって、昔見た絵本のような素朴で懐かしいパステル・タッチの色や風景。さりとて、時折まるで打ち上げ花火のような鮮やかな躍動感を弾ける様に魅せ、宮崎アニメは夢がいっぱい^^でしたよ。
ここから↓ちょっとネタばれ。
5才の宗介は海のそばの崖の上の一軒やに住んでいる。ポニョは海に住む女のこのお魚(人の顔した)。ポニョは他の普通のお魚と違って、昔人間だったフジモトが父なの。フジモトは魔法使いみたいなことが出来て、潜水艦みたいな乗り物に乗っています。ポニョは好奇心旺盛で、父の言いつけを守らず、人間がいる浜の方へ。そして危ういところを宗介に拾ってもらったの。
ポニョは5才の宗介が見た目でつけた呼び名。本当は小難しい名前があります。助けてもらったポニョは、名前もとっても気に入り、まるで‘一目ぼれ’みたいに宗介が大好きになっちゃった。
どうやら、人魚姫の様です^^
アンデルセンのそれより、かな~り「やんちゃ」だし、「長女」らしいけど。
ポニョのお父さんは人間を辞めたくらいだから、当然宗介のもとにいるポニョを連れ戻しに奔走します。そこで“波”を操っていろんなことをしますが、大人の人間にはそれはただの「波」で、子供の宗介には得体の知れない「波(目がある)」に見えます。
子供の無垢な心に掻き立てられるイマジネーション、老若男女楽しめる作品ですが、個人的にはお子様向けな印象でした。それも現代っ子向け、だと感じましたよ。
↓ここから紫的ネタバレありあり~。
登場人物、名前こそ日本的ですが、ワールドワイドな香りがしました。
宗介の家では、みんなフォーストネームを呼び捨て。ちょっと外国みたい。そういえば、この町では苗字で呼ぶことってないみたいですね、宗介が一度、「○○さんとこの、」って言われてたかな、日本語を話し漢字表記の町だけど、ボーダレスな印象です。
また宗介のお父さん・耕一は船乗りで予定通りには家に帰れないのですが、お母さんのリサはその事でプンプン怒ります。崖の上に建つ家で、灯台みたいにサーチライトで耕一の船とチカチカやりとり。「BAKABAKABAKABAKA!」ってリサは帰らない夫にメッセージを送ります。(携帯ではないのね~)ちょっとヨーロッパ的な感じがしました。
お父さんがあまりいないので、リサと宗介はお互いの力を合わせて頑張る家庭、どうやらお母さんは滅多に会えない存在らしいポニョのところは、なにやら摩訶不思議なことをするフジモトがポニョ以下娘’s(劇場で確かめて)をあれやこれや束縛しています。
割と放任主義の宗介家と過保護?なポニョ家・・・な感じ。でもそれぞれに表現の違いはあっても親子の愛の深さを感じます。
それから、歴代の宮崎作品のどこかしらで出逢った人の面影(仕方ないかな)を感じます。例えば、ボニョは「トトロ」のメイ。リサはさつきが大きくなった(笑)。ぁ「カリオストロ」でTVレポーターに扮して大暴れしたフジコちゃんにもリサはちょっと似てる(「リサ・カー」もルパンの車に似てる)。強い女性てことですねー。フジモトはハウルが年取ったらこんな?かな(笑)。
宗介だけ、誰も思いつかなかったんですが・・・宮崎さん自身かしら?
今回CGアニメではない手書きなんだそうですが、私が昔々大々好きだった「未来少年コナン」の様な感じがして、思わず嬉しかったです。
宮崎アニメによく登場する、お互いを慕い合う少年少女(コナン&ラナ、バズー&シータ等)の中で一番年少のカップル(!)ポニョと宗介ですが、「5歳児に何が・・・」と思うなかれ。まだ異性を感じないピュアな想いってこれくらい(の歳)で充分というか一番イイ(可愛くて)というか、逆に教えて頂いた、的な作品でしたよ。
連れ戻されたポニョは、図らずして手に入れた(潜在能力?)力で大好きな宗介のもとへ行くのですが、自然の摂理を捻じ曲げた(のかな、このあたり実はイマイチ?でした)弊害が出ちゃいます。可愛いカップルの行く末は・・・??
・・・実は「愛と青春の旅立ち」でした^^。
「崖の上のポニョ」@映画生活
手書きセルに拘っただけあって、昔見た絵本のような素朴で懐かしいパステル・タッチの色や風景。さりとて、時折まるで打ち上げ花火のような鮮やかな躍動感を弾ける様に魅せ、宮崎アニメは夢がいっぱい^^でしたよ。
ここから↓ちょっとネタばれ。
5才の宗介は海のそばの崖の上の一軒やに住んでいる。ポニョは海に住む女のこのお魚(人の顔した)。ポニョは他の普通のお魚と違って、昔人間だったフジモトが父なの。フジモトは魔法使いみたいなことが出来て、潜水艦みたいな乗り物に乗っています。ポニョは好奇心旺盛で、父の言いつけを守らず、人間がいる浜の方へ。そして危ういところを宗介に拾ってもらったの。
ポニョは5才の宗介が見た目でつけた呼び名。本当は小難しい名前があります。助けてもらったポニョは、名前もとっても気に入り、まるで‘一目ぼれ’みたいに宗介が大好きになっちゃった。
どうやら、人魚姫の様です^^
アンデルセンのそれより、かな~り「やんちゃ」だし、「長女」らしいけど。
ポニョのお父さんは人間を辞めたくらいだから、当然宗介のもとにいるポニョを連れ戻しに奔走します。そこで“波”を操っていろんなことをしますが、大人の人間にはそれはただの「波」で、子供の宗介には得体の知れない「波(目がある)」に見えます。
子供の無垢な心に掻き立てられるイマジネーション、老若男女楽しめる作品ですが、個人的にはお子様向けな印象でした。それも現代っ子向け、だと感じましたよ。
↓ここから紫的ネタバレありあり~。
登場人物、名前こそ日本的ですが、ワールドワイドな香りがしました。
宗介の家では、みんなフォーストネームを呼び捨て。ちょっと外国みたい。そういえば、この町では苗字で呼ぶことってないみたいですね、宗介が一度、「○○さんとこの、」って言われてたかな、日本語を話し漢字表記の町だけど、ボーダレスな印象です。
また宗介のお父さん・耕一は船乗りで予定通りには家に帰れないのですが、お母さんのリサはその事でプンプン怒ります。崖の上に建つ家で、灯台みたいにサーチライトで耕一の船とチカチカやりとり。「BAKABAKABAKABAKA!」ってリサは帰らない夫にメッセージを送ります。(携帯ではないのね~)ちょっとヨーロッパ的な感じがしました。
お父さんがあまりいないので、リサと宗介はお互いの力を合わせて頑張る家庭、どうやらお母さんは滅多に会えない存在らしいポニョのところは、なにやら摩訶不思議なことをするフジモトがポニョ以下娘’s(劇場で確かめて)をあれやこれや束縛しています。
割と放任主義の宗介家と過保護?なポニョ家・・・な感じ。でもそれぞれに表現の違いはあっても親子の愛の深さを感じます。
それから、歴代の宮崎作品のどこかしらで出逢った人の面影(仕方ないかな)を感じます。例えば、ボニョは「トトロ」のメイ。リサはさつきが大きくなった(笑)。ぁ「カリオストロ」でTVレポーターに扮して大暴れしたフジコちゃんにもリサはちょっと似てる(「リサ・カー」もルパンの車に似てる)。強い女性てことですねー。フジモトはハウルが年取ったらこんな?かな(笑)。
宗介だけ、誰も思いつかなかったんですが・・・宮崎さん自身かしら?
今回CGアニメではない手書きなんだそうですが、私が昔々大々好きだった「未来少年コナン」の様な感じがして、思わず嬉しかったです。
宮崎アニメによく登場する、お互いを慕い合う少年少女(コナン&ラナ、バズー&シータ等)の中で一番年少のカップル(!)ポニョと宗介ですが、「5歳児に何が・・・」と思うなかれ。まだ異性を感じないピュアな想いってこれくらい(の歳)で充分というか一番イイ(可愛くて)というか、逆に教えて頂いた、的な作品でしたよ。
連れ戻されたポニョは、図らずして手に入れた(潜在能力?)力で大好きな宗介のもとへ行くのですが、自然の摂理を捻じ曲げた(のかな、このあたり実はイマイチ?でした)弊害が出ちゃいます。可愛いカップルの行く末は・・・??
・・・実は「愛と青春の旅立ち」でした^^。
「崖の上のポニョ」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-07-15 23:45 | 試写会