「西の魔女が死んだ」を観る
2008年 06月 07日
今回試写した「西の魔女が死んだ」の主演のサチ・パーカーが、かのシャーリー・マクレーン(「奥様は魔女」ママ!)のお嬢さんで、まさかまさか日本語がペラペラとは・・・。
しかもしかも、この映画の原作が100万部を超えるベストセラーでロングセラーなお話だったとは・・・。う~ん、これだから映画は止められない。まだまだ未開拓な魅力溢れる作品が山とあることでしょう。
↓ここからちょっとネタばれ。ベストセラーなら有名か
まい(高橋真悠)は中学生になったばかり。なんとなく学校に行かないことにした。パパ(大森南朋)は単身赴任中。仕事を持つママ(りょう)と二人暮らしだが、ママは自分がハーフで学校生活に苦労したことがあるせいか理解を示し、‘西の魔女’と呼んでいるイギリス人の自分の母(サチ・パーカー)、おばあちゃんにまいを預けることにした。
まい役の真悠ちゃん、瞬きがすごく少ないの。演技なのかな。ダンスユニットで活躍してる活発なコには到底見えなかった。将来有望な女優さんですね。
ママがパパにこっそり「元々扱いにくい子だから。」って話しているのを聞いちゃって、まいは自己嫌悪になっちゃったりしてる。今時の子供って(ちょっとババ臭い?)繊細で疲れやすく、みんな人間関係とか大変そう。神経質なのかな。ママもちょっとそんなとこがあるようで、イライラしている感じがします。
ごく身近にあるようなことで話は始まるのですが、おばあちゃんの住む土地(長野?か群馬?)に舞台がすすむと、たちまちスクリーンの中の空気ががらりと変わり、シアターにまで溢れてくるように、ふわんとした感じに包まれます。
おばあちゃんとママとまい。
この三人、外見的な特徴(頭が小さい・首が細長い・手足がひょろっと長い・足が大きく見える)が良く似ていて、本当の親族の様。顔とかは似ていないけど、なんだか共通のものがありました。
おばあちゃんはまいに特に際立って難しいことや特別なことは言わないし、しない。
指示したと言えば、「規則正しく、ちゃんと寝ること、食べること、そして働くこと」それだけ。ごく普通のことをしなさい、と。
まいは都会っこらしく「遅寝遅起き」。それをまずもう少し「早寝早起き」にしなさい、といいます。こういう基本的な生活は今の日本人が一番苦手で、貴重で懐かしいことかも。
畑にいって野菜採ったり、ワイルドベリー摘んでジャム作ったり。ほのかな明かりの元ハーブティ飲みながらおしゃべり、縫い物(リフォーム)したり。
おばあちゃん役のサチさん、2歳から10年間を日本で過ごしたそうで、幼年期の吸収力のいい時に日本語を覚えたとはいっても、なんとも素晴らしい記憶力!練習したといってもなんとも上手な猾舌!品のよい語り口で、演出があったとしてもサチさん自身の人柄の素敵さを感じました。
また見た目もステキで、‘魔女’って呼ばれるに相応しいかんじの服装もよいです。
あの「ハリー」なんかに出てくる「マクゴナカル先生」とかの感じではなく、そうですね、イギリスの田舎のママンですか。そういうひとこそ魔女なんですって、感じ。最近読んだ本・ジョゼフ・ディレイニー著「魔使い」シリーズに出てくる“かあさん”みたいなかんじですね。
まいは子供なので判断力に乏しい。そのくせ自分の意思は明確で、時に扱いにくい。そんな孫を真摯な目で見つめ導く祖母。
まいはおばあちゃんのいろんな話に耳を傾ける。昔話だったり、おばあちゃんのチャーミングな考え方(持論)だったり。あたりまえ~の日常生活にちょっとした知恵と工夫なんですけどね。
「おばあちゃん、大好き!」まいが言うと、「I know.」と答えるおばあちゃん。
こういう心の触れ合うつながりが薄れる昨今、いいもの観たな、と感じました。
いまの生活にちょっと疲れて人生に迷ったら是非多くの方に見てほしい作品です。
さて、おばあちゃんがなんで“魔女”って呼ばれているか・・・それは劇場で是非確かめて頂きたいのですが、その昔、おばあちゃんのおばあちゃんの不思議な出来事があって、同じ血筋だからおばあちゃんが“魔女”と呼ばれてるようです。
「そんなにスゴい何かがあったの?」・・・ではナイですよ、なんとなく判る気がしたので、私もまんざらじゃないかも、とか思ってしまいました。
「西の魔女が死んだ」@映画生活
しかもしかも、この映画の原作が100万部を超えるベストセラーでロングセラーなお話だったとは・・・。う~ん、これだから映画は止められない。まだまだ未開拓な魅力溢れる作品が山とあることでしょう。
↓ここからちょっとネタばれ。ベストセラーなら有名か
まい(高橋真悠)は中学生になったばかり。なんとなく学校に行かないことにした。パパ(大森南朋)は単身赴任中。仕事を持つママ(りょう)と二人暮らしだが、ママは自分がハーフで学校生活に苦労したことがあるせいか理解を示し、‘西の魔女’と呼んでいるイギリス人の自分の母(サチ・パーカー)、おばあちゃんにまいを預けることにした。
まい役の真悠ちゃん、瞬きがすごく少ないの。演技なのかな。ダンスユニットで活躍してる活発なコには到底見えなかった。将来有望な女優さんですね。
ママがパパにこっそり「元々扱いにくい子だから。」って話しているのを聞いちゃって、まいは自己嫌悪になっちゃったりしてる。今時の子供って(ちょっとババ臭い?)繊細で疲れやすく、みんな人間関係とか大変そう。神経質なのかな。ママもちょっとそんなとこがあるようで、イライラしている感じがします。
ごく身近にあるようなことで話は始まるのですが、おばあちゃんの住む土地(長野?か群馬?)に舞台がすすむと、たちまちスクリーンの中の空気ががらりと変わり、シアターにまで溢れてくるように、ふわんとした感じに包まれます。
おばあちゃんとママとまい。
この三人、外見的な特徴(頭が小さい・首が細長い・手足がひょろっと長い・足が大きく見える)が良く似ていて、本当の親族の様。顔とかは似ていないけど、なんだか共通のものがありました。
おばあちゃんはまいに特に際立って難しいことや特別なことは言わないし、しない。
指示したと言えば、「規則正しく、ちゃんと寝ること、食べること、そして働くこと」それだけ。ごく普通のことをしなさい、と。
まいは都会っこらしく「遅寝遅起き」。それをまずもう少し「早寝早起き」にしなさい、といいます。こういう基本的な生活は今の日本人が一番苦手で、貴重で懐かしいことかも。
畑にいって野菜採ったり、ワイルドベリー摘んでジャム作ったり。ほのかな明かりの元ハーブティ飲みながらおしゃべり、縫い物(リフォーム)したり。
おばあちゃん役のサチさん、2歳から10年間を日本で過ごしたそうで、幼年期の吸収力のいい時に日本語を覚えたとはいっても、なんとも素晴らしい記憶力!練習したといってもなんとも上手な猾舌!品のよい語り口で、演出があったとしてもサチさん自身の人柄の素敵さを感じました。
また見た目もステキで、‘魔女’って呼ばれるに相応しいかんじの服装もよいです。
あの「ハリー」なんかに出てくる「マクゴナカル先生」とかの感じではなく、そうですね、イギリスの田舎のママンですか。そういうひとこそ魔女なんですって、感じ。最近読んだ本・ジョゼフ・ディレイニー著「魔使い」シリーズに出てくる“かあさん”みたいなかんじですね。
まいは子供なので判断力に乏しい。そのくせ自分の意思は明確で、時に扱いにくい。そんな孫を真摯な目で見つめ導く祖母。
まいはおばあちゃんのいろんな話に耳を傾ける。昔話だったり、おばあちゃんのチャーミングな考え方(持論)だったり。あたりまえ~の日常生活にちょっとした知恵と工夫なんですけどね。
「おばあちゃん、大好き!」まいが言うと、「I know.」と答えるおばあちゃん。
こういう心の触れ合うつながりが薄れる昨今、いいもの観たな、と感じました。
いまの生活にちょっと疲れて人生に迷ったら是非多くの方に見てほしい作品です。
さて、おばあちゃんがなんで“魔女”って呼ばれているか・・・それは劇場で是非確かめて頂きたいのですが、その昔、おばあちゃんのおばあちゃんの不思議な出来事があって、同じ血筋だからおばあちゃんが“魔女”と呼ばれてるようです。
「そんなにスゴい何かがあったの?」・・・ではナイですよ、なんとなく判る気がしたので、私もまんざらじゃないかも、とか思ってしまいました。
「西の魔女が死んだ」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-06-07 23:45 | 試写会