「ペネロピ」を観る
2008年 02月 28日
ハリウッドの大作をドスーンと観るのも楽しいですが、私は、春や秋にはちょっとした小作をじっくりゆっくり観たくなります。今回観た「ペネロピ」尺も101分と見やすく、イギリスとアメリカの合作々品(街がロンドンかNYか解らない)らしい色合いに、可愛らしくて夢のある、勇気も貰える素敵な作品でした。
試写に先立ち、タレントのMEGUMIさんのトークショウがありました。知らされていなかったせいもありますが、極自然にスムーズにすっかり綺麗になった働くお年頃の(恋の噂も順調な)お嬢さんの言葉として、同性としていろいろ感じることが出来ましたよ。
非常に真面目に率直に、自分とこの作品の共通点(比較的に女性は共感できる部分が多い作品)を話題にし、鑑賞前により作品への興味が深まりました。
↓ここからネタばれあり。でもハッピーエンドは実際に観たものだけの味わいですよ。
ペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は裕福なウィルハーン家のお年頃のお嬢様。両親はペネロピの伴侶に名家の子息を次々とつれてくる。
・・・その‘お見合い’の様子はちょっと変わっている。マジックミラーに遮られた部屋で会話する。どうしてそんなまどろっこしい事を。それはペネロピにちょっと見た目のコンプレックスがあったから。
いやいや仲々いい趣味のお屋敷!です。ピカピカの黒塗りの車、鉄の門の先に落ち葉を踏みしめて家の門扉があって、もう一つまた扉。いやらしい感じにお金持ち主義ではなく、門柵とか階段の手すりのアールヌーボーな感じの装飾とか「もうず~と歴史ある名家。」って風情がいいです。ちょっと、建築様式がまぜこぜっぽい感じが、なお私好み♪
何度となく叩き割られるハメにあう窓枠(なーんでかは是非劇場で!)も、ちょっとゴシック様式な感じで素敵。
ペネロピの両親の悩み=心配事、それはそのウィルハーン家の昔々、曾々々・・・祖父さん(五代前)が起こしたとあることで魔女に呪いを掛けられた結果なんです。以前からこのお屋敷のお嬢さんにはそんな噂があったけど・・・どうやら名家の子息と結婚すると解けるみたい。
なんとそれは、お鼻がブタっぱな、、、いやいや顔に豚の鼻が直(じか)つきしているんですよね、ペネロピの顔に!ちょっとびっくりしますっていうかお見合いした人はことごとく脱兎のごとく・・・ぁぁぁぁ。。
ちょっと驚きすぎじゃん、ってくらい皆さん驚いてくれます。確かにインパクト大(笑)。
しかもパリス・ヒ●トンちゃん並にパパラッチがこのお屋敷には張り付いています。なんでも元々派手好きな家柄で、記者の取材も受けまくりだったツケでしょうか、ジェニロペの双子赤ちゃん写真(話しそれますが最近双子、多くない?)に何万ドルって値が付くらしいですが、ソンな感じにおいかけられています、常に。
なので、正真正銘の深窓の令嬢ペネロピはママのヒステリックな監督の下、日のもとにさらされることもなく無菌で育ちます。
と~ても可愛らしい趣味のいいお部屋で、趣味のいいお洋服(すっごい可愛いのMIUMIUらしい)を着て凄く素直でいい子に・・・でも豚の鼻。
とんとん♪と彼女の生い立ちが語られるのですが、「アメリ」みたいに、とチラシにも書かれてるように、絵本をめくるみたいに彼女のちょっと悲しい(でも凄くなんだか可笑しい)日常が観られます。だいたいママ役のキャサリン・オハラ、もう最高に可笑しい(流石「ケヴィン!!と叫ばしたら世界一のママ)。ノンキなパパも憎めませんー。また、お見合いし「化け物!!」と大騒ぎし、すぐに話から消え去るもんだと思った、名家ヴァンダーマン家の子息・エドワード役のサイモン・ウッズ。ポール・ベタニーっぽい凍るようなブルーな瞳で三枚目半を演るなんて、今後が楽しみです。脇役皆良かったです、片目のパパラッチ・レモン(ピーター・ディンクレイジ)も「ぐぅ~っ」。
途中、いいアクセントで出てくる脇役のリース・ウィザースプーン。製作に係わっているのですよね、演技もなんか今までと違った肩に力のはいていない感じで良かったですが、彼女の製作側のセンスを高く買います。最近ハリウッドの女優陣の役者ではない活躍、広い女優の活用に一石が投じられるのでは?
エドワードの大騒ぎでパパラッチ・レモンが動き出し、落ちぶれたギャンブル好きな名家の子息・マックス(ジェームス・マカヴォイ:ナルニアのタムナスさん)にお金を握らせ、ペネロピの写真を撮る策略がなされます。
期待通り(笑)マックスとペネロピは仲良しになり、呪いを解くためペネロピの初恋の告白がなされます。でもマックスは断る。
・・・「私がブタの鼻だから?」「だれも外見でない私をみてはくれないの?」
もう観客はこの辺りから、マックスの、ペネロピの、「気持ち」に気づいているので、二人の成り行きが気になるところです。レモンの心理も徐々に変わり、それはマックスも、ペネロピも、最後にはエドワードも???ペネロピの鼻はどうなるの?
ただのハッピーエンドではないお話ですよ、どうなるのかは、是非是非劇場で。
時は春。
自分を見つめ直すにはいい時期です、アナタは自分のこと好きですか?
思い込みや重いコートは脱いで外へ飛び出しましょう!
しかし何時の時代も母親は五月蝿い。ホント、黙っていて欲しいですよね。
「ペネロピ」@映画生活
試写に先立ち、タレントのMEGUMIさんのトークショウがありました。知らされていなかったせいもありますが、極自然にスムーズにすっかり綺麗になった働くお年頃の(恋の噂も順調な)お嬢さんの言葉として、同性としていろいろ感じることが出来ましたよ。
非常に真面目に率直に、自分とこの作品の共通点(比較的に女性は共感できる部分が多い作品)を話題にし、鑑賞前により作品への興味が深まりました。
↓ここからネタばれあり。でもハッピーエンドは実際に観たものだけの味わいですよ。
ペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は裕福なウィルハーン家のお年頃のお嬢様。両親はペネロピの伴侶に名家の子息を次々とつれてくる。
・・・その‘お見合い’の様子はちょっと変わっている。マジックミラーに遮られた部屋で会話する。どうしてそんなまどろっこしい事を。それはペネロピにちょっと見た目のコンプレックスがあったから。
いやいや仲々いい趣味のお屋敷!です。ピカピカの黒塗りの車、鉄の門の先に落ち葉を踏みしめて家の門扉があって、もう一つまた扉。いやらしい感じにお金持ち主義ではなく、門柵とか階段の手すりのアールヌーボーな感じの装飾とか「もうず~と歴史ある名家。」って風情がいいです。ちょっと、建築様式がまぜこぜっぽい感じが、なお私好み♪
何度となく叩き割られるハメにあう窓枠(なーんでかは是非劇場で!)も、ちょっとゴシック様式な感じで素敵。
ペネロピの両親の悩み=心配事、それはそのウィルハーン家の昔々、曾々々・・・祖父さん(五代前)が起こしたとあることで魔女に呪いを掛けられた結果なんです。以前からこのお屋敷のお嬢さんにはそんな噂があったけど・・・どうやら名家の子息と結婚すると解けるみたい。
なんとそれは、お鼻がブタっぱな、、、いやいや顔に豚の鼻が直(じか)つきしているんですよね、ペネロピの顔に!ちょっとびっくりしますっていうかお見合いした人はことごとく脱兎のごとく・・・ぁぁぁぁ。。
ちょっと驚きすぎじゃん、ってくらい皆さん驚いてくれます。確かにインパクト大(笑)。
しかもパリス・ヒ●トンちゃん並にパパラッチがこのお屋敷には張り付いています。なんでも元々派手好きな家柄で、記者の取材も受けまくりだったツケでしょうか、ジェニロペの双子赤ちゃん写真(話しそれますが最近双子、多くない?)に何万ドルって値が付くらしいですが、ソンな感じにおいかけられています、常に。
なので、正真正銘の深窓の令嬢ペネロピはママのヒステリックな監督の下、日のもとにさらされることもなく無菌で育ちます。
と~ても可愛らしい趣味のいいお部屋で、趣味のいいお洋服(すっごい可愛いのMIUMIUらしい)を着て凄く素直でいい子に・・・でも豚の鼻。
とんとん♪と彼女の生い立ちが語られるのですが、「アメリ」みたいに、とチラシにも書かれてるように、絵本をめくるみたいに彼女のちょっと悲しい(でも凄くなんだか可笑しい)日常が観られます。だいたいママ役のキャサリン・オハラ、もう最高に可笑しい(流石「ケヴィン!!と叫ばしたら世界一のママ)。ノンキなパパも憎めませんー。また、お見合いし「化け物!!」と大騒ぎし、すぐに話から消え去るもんだと思った、名家ヴァンダーマン家の子息・エドワード役のサイモン・ウッズ。ポール・ベタニーっぽい凍るようなブルーな瞳で三枚目半を演るなんて、今後が楽しみです。脇役皆良かったです、片目のパパラッチ・レモン(ピーター・ディンクレイジ)も「ぐぅ~っ」。
途中、いいアクセントで出てくる脇役のリース・ウィザースプーン。製作に係わっているのですよね、演技もなんか今までと違った肩に力のはいていない感じで良かったですが、彼女の製作側のセンスを高く買います。最近ハリウッドの女優陣の役者ではない活躍、広い女優の活用に一石が投じられるのでは?
エドワードの大騒ぎでパパラッチ・レモンが動き出し、落ちぶれたギャンブル好きな名家の子息・マックス(ジェームス・マカヴォイ:ナルニアのタムナスさん)にお金を握らせ、ペネロピの写真を撮る策略がなされます。
期待通り(笑)マックスとペネロピは仲良しになり、呪いを解くためペネロピの初恋の告白がなされます。でもマックスは断る。
・・・「私がブタの鼻だから?」「だれも外見でない私をみてはくれないの?」
もう観客はこの辺りから、マックスの、ペネロピの、「気持ち」に気づいているので、二人の成り行きが気になるところです。レモンの心理も徐々に変わり、それはマックスも、ペネロピも、最後にはエドワードも???ペネロピの鼻はどうなるの?
ただのハッピーエンドではないお話ですよ、どうなるのかは、是非是非劇場で。
時は春。
自分を見つめ直すにはいい時期です、アナタは自分のこと好きですか?
思い込みや重いコートは脱いで外へ飛び出しましょう!
しかし何時の時代も母親は五月蝿い。ホント、黙っていて欲しいですよね。
「ペネロピ」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-02-28 23:45 | 試写会