「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」を観る
2008年 02月 11日
一月怒涛の試写会ラッシュからひと段落(笑)、久しぶりの試写会です。
まずもう題名で興味が深々♪、宣伝フォルムがまたカラフルで、可愛らしくって、面白いもの大好き!な私の心をトントン♪と、ノックしてくれた「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」を観てきました。
ストーリー展開も絵本仕立てで可愛らしいものしたが、鮮やかに輝く魔法の店内が本当の絵本の中の様で、とても楽しい作品でした。ダスティン・ホフマンもナタリー・ポートマンももっとこの手の作品に出て欲しいな~、雰囲気持っているんだから。
↓ここからネタバレあり。但し、信じる心がないとおもちゃも動いてくれないよ。
観る予定のある方はパスで。ぁ、エンディングロールが出ても席は立たないでくださいね。
モリー(ナタリー)は子供の時に天才ピアニスト!って言われた(いまもすっごいピアノが上手い=名手ね、ある意味)ことがある23歳。243歳になる不思議な(魔法?)力のあるマゴリアムおじさん(ホフマン)が経営する(一応、発明家で玩具店経営・・・という肩書き)おもちゃ屋さんで店長をして3年目です。
ある日、マゴリアムおじさんは「そろそろ引退したい、お店はモリーに譲る。」といいだし、モリーは、はじめ半信半疑で相手にしていなかったのですが・・・。
このおもちゃ屋、店内魔法で出来ています、っていうか魔法にかかっています。
フツーに来店しているお客さんはまぁ子供が大半なので、いろんな不思議なことが起こっても気にすることなく、っていうかメチャ楽しんでます。・・・若干戸惑っている人もいますが、それは大概オトナ(笑)で「幻覚でもみたかな~?」くらいの感じで日々過ぎています。
「ユー・ガッタ・メール」の流行らない本屋のようにビルとビルの谷間にちょこっとある店舗、「ハリー・ポッター」の“ハニーデュークス菓子店”の様なカラフルさ。私のように児童文学、それも魔法や御伽噺の世界が大好きな人には、見覚え・聞き覚えのあるあれこれが目に付いちゃいますが、そうでなくとも皆が知っている「セサミストリート」や「おさるのジョージ」も出てきて親近感が沸きます。例えるならば、「どこかで行った事のあるような懐かしい感じ」がするお店です。(近代的なおもちゃもあります)
どこでもドアのようなクルクル行き先が変わるドアがあるんですが、・・・これは「ハウル」まんまです(爆)。‘あの’ねじるメモリーハンドルなんかおんなじ。海外では「宮崎ハウル」は有名じゃないのかなー。
でも、知らないアイデアもあったし、「魔法」+「おもちゃ」ってどうしてこうも心が躍る言葉なのでしょうか♪実際にお店に入ってみたかったな(セットでもいいから)~。
お友達つくりが苦手な少年エリック(ザック・ミルズ)は、このお店の常連で、ほぼ従業員の態なんです。子供の中ではちょっと浮いた存在ですが、繊細で観察力があって、人の気持ちがわかるこのエリックがもう一人の主人公といってもよかったのでは?ザック君の演技もよかったです。
引退を決意したマゴリアムおじさんのところには身辺整理の為に雇ったヘンリー(ジェイソン・ベイトマン)という会計士さんがやってきますが、堅物(あたりまえですね)で、ユーモアのセンスのかけらもありません。会計士は=アカウンタント(でいい?)なので、“ミュータント”と皆に呼ばれます。(ユーモアユーモア!)エリックはそんな呼び方しませんけどね。
おじさんの引退が現実のものと感じ始めたモリーは、現実主義のヘンリーにがっかりしているのに、一方でお店を引き継ぐ勇気が沸きません。おじさんの力もお店の魔法も信じているけど、いざ自分で責任を持つとなると・・・ちょっと。この気持ちすっごくわかります。
年齢的なこともありますが、私はどちらかというと、なんでも「三番手四番手」がいいほうなんです。先駆者やトップにはなれない(そんな技量はない)し、そんな自信もない(スポーツはちょっと別ねー)。人にはそれぞれ‘うつわ’ってものがあって、‘似合った’ポジションに落ち着いていたいもの。でも、それはそう思った時点でそれ以上のことも望めないし、もし仮に出来ても既に放棄しているってことですよね、気持ち的に。
モリーはまだ23歳だけど、だからこそ生き方にちょっと迷っているんです。ピアノの才能が生かせていない今の環境にちょっと不満もあるみたい。でもその才能ってピアノを弾くだけの為なのかな?どうやらマゴリアムおじさんにはすべてが見えているみたいです。
人を見る目があるエリックがヘンリーと仲良くなり始め、ヘンリーも仕事の鎧を脱いだ時、一番尻込みしていたモリーを気づかせてあげられる仲間になります。
いいですねー、仲間って。いいですねー信頼って。
マゴリアムおじさんを演じるにあたり、ホフマンならば楽勝だったろう、と思っていたのですが、さにあらず、意外に結構役作りに苦労したそうです。ナタリーはこの役に大喜びだったとか。なんでもお話自体が好きみたいですよ。実年齢らしい可愛らしさが出ていて、このナタリーが彼女の作品で一番好きかもしれません。
私もこのお話好きなんですが、マゴリアムおじさんって結局?って思っちゃう(欲張りかな)くらい、実は彼については軽い触りで、主人公は残される三人の仲間なんです。もっとおじさんの事がいろいろ知りたかったな~。でもおじさんの魔法のお店は、実のところ脇役だからこれくらいでいいのかもしれません。
「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」@映画生活
まずもう題名で興味が深々♪、宣伝フォルムがまたカラフルで、可愛らしくって、面白いもの大好き!な私の心をトントン♪と、ノックしてくれた「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」を観てきました。
ストーリー展開も絵本仕立てで可愛らしいものしたが、鮮やかに輝く魔法の店内が本当の絵本の中の様で、とても楽しい作品でした。ダスティン・ホフマンもナタリー・ポートマンももっとこの手の作品に出て欲しいな~、雰囲気持っているんだから。
↓ここからネタバレあり。但し、信じる心がないとおもちゃも動いてくれないよ。
観る予定のある方はパスで。ぁ、エンディングロールが出ても席は立たないでくださいね。
モリー(ナタリー)は子供の時に天才ピアニスト!って言われた(いまもすっごいピアノが上手い=名手ね、ある意味)ことがある23歳。243歳になる不思議な(魔法?)力のあるマゴリアムおじさん(ホフマン)が経営する(一応、発明家で玩具店経営・・・という肩書き)おもちゃ屋さんで店長をして3年目です。
ある日、マゴリアムおじさんは「そろそろ引退したい、お店はモリーに譲る。」といいだし、モリーは、はじめ半信半疑で相手にしていなかったのですが・・・。
このおもちゃ屋、店内魔法で出来ています、っていうか魔法にかかっています。
フツーに来店しているお客さんはまぁ子供が大半なので、いろんな不思議なことが起こっても気にすることなく、っていうかメチャ楽しんでます。・・・若干戸惑っている人もいますが、それは大概オトナ(笑)で「幻覚でもみたかな~?」くらいの感じで日々過ぎています。
「ユー・ガッタ・メール」の流行らない本屋のようにビルとビルの谷間にちょこっとある店舗、「ハリー・ポッター」の“ハニーデュークス菓子店”の様なカラフルさ。私のように児童文学、それも魔法や御伽噺の世界が大好きな人には、見覚え・聞き覚えのあるあれこれが目に付いちゃいますが、そうでなくとも皆が知っている「セサミストリート」や「おさるのジョージ」も出てきて親近感が沸きます。例えるならば、「どこかで行った事のあるような懐かしい感じ」がするお店です。(近代的なおもちゃもあります)
どこでもドアのようなクルクル行き先が変わるドアがあるんですが、・・・これは「ハウル」まんまです(爆)。‘あの’ねじるメモリーハンドルなんかおんなじ。海外では「宮崎ハウル」は有名じゃないのかなー。
でも、知らないアイデアもあったし、「魔法」+「おもちゃ」ってどうしてこうも心が躍る言葉なのでしょうか♪実際にお店に入ってみたかったな(セットでもいいから)~。
お友達つくりが苦手な少年エリック(ザック・ミルズ)は、このお店の常連で、ほぼ従業員の態なんです。子供の中ではちょっと浮いた存在ですが、繊細で観察力があって、人の気持ちがわかるこのエリックがもう一人の主人公といってもよかったのでは?ザック君の演技もよかったです。
引退を決意したマゴリアムおじさんのところには身辺整理の為に雇ったヘンリー(ジェイソン・ベイトマン)という会計士さんがやってきますが、堅物(あたりまえですね)で、ユーモアのセンスのかけらもありません。会計士は=アカウンタント(でいい?)なので、“ミュータント”と皆に呼ばれます。(ユーモアユーモア!)エリックはそんな呼び方しませんけどね。
おじさんの引退が現実のものと感じ始めたモリーは、現実主義のヘンリーにがっかりしているのに、一方でお店を引き継ぐ勇気が沸きません。おじさんの力もお店の魔法も信じているけど、いざ自分で責任を持つとなると・・・ちょっと。この気持ちすっごくわかります。
年齢的なこともありますが、私はどちらかというと、なんでも「三番手四番手」がいいほうなんです。先駆者やトップにはなれない(そんな技量はない)し、そんな自信もない(スポーツはちょっと別ねー)。人にはそれぞれ‘うつわ’ってものがあって、‘似合った’ポジションに落ち着いていたいもの。でも、それはそう思った時点でそれ以上のことも望めないし、もし仮に出来ても既に放棄しているってことですよね、気持ち的に。
モリーはまだ23歳だけど、だからこそ生き方にちょっと迷っているんです。ピアノの才能が生かせていない今の環境にちょっと不満もあるみたい。でもその才能ってピアノを弾くだけの為なのかな?どうやらマゴリアムおじさんにはすべてが見えているみたいです。
人を見る目があるエリックがヘンリーと仲良くなり始め、ヘンリーも仕事の鎧を脱いだ時、一番尻込みしていたモリーを気づかせてあげられる仲間になります。
いいですねー、仲間って。いいですねー信頼って。
マゴリアムおじさんを演じるにあたり、ホフマンならば楽勝だったろう、と思っていたのですが、さにあらず、意外に結構役作りに苦労したそうです。ナタリーはこの役に大喜びだったとか。なんでもお話自体が好きみたいですよ。実年齢らしい可愛らしさが出ていて、このナタリーが彼女の作品で一番好きかもしれません。
私もこのお話好きなんですが、マゴリアムおじさんって結局?って思っちゃう(欲張りかな)くらい、実は彼については軽い触りで、主人公は残される三人の仲間なんです。もっとおじさんの事がいろいろ知りたかったな~。でもおじさんの魔法のお店は、実のところ脇役だからこれくらいでいいのかもしれません。
「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-02-11 23:45 | 試写会