「全然大丈夫」を観る
2008年 01月 15日
ちょっと前ならこういった人々を、根暗とか奇人変人とか、ダメ子とかいうんでしょうね。でも今は「ナイーブな人」「自分の世界がある人、マニア(あれ?あたし?)」「ゆる~い人」とかいうんでしょうね。昨今流行の癒し系ムービー「全然大丈夫」を観てきました。
まず演者がもうゆるゆる(笑)。
主演が荒川良々さん。わかります?あの、カロリーメ○トのTVCMで今をときめく瑛太を相手に、「ソコは持ってないと。」と瞬きもせず言い放つ、似非ブルースリー(なのか?)もとい、イエローマン(某HPで確認!)。飄々とした風情が江戸っ子かと思いきや、松雪泰子とおんなじの「佐賀♪っ」出身だそうです。かのWikipediaに、「とても印象的な顔をしており、」と書かれる超個性派俳優さん。でもね、彼は今をときめく「大人計画」所属(松尾スズキ主宰)ですから。劇団のジャニーズですよ、もう綺羅星の如くスター(但しゆるゆる系)を輩出しているんですから!(笑)
共演もめちゃヨイ(笑)。
木村佳乃・岡田義徳・蟹江敬三・白石加代子・きたろう・小倉一郎・根岸季衣・江口のりこ、それにココリコ田中。(最近はクレジットにこうは書かれない。ちゃんと田中直樹ってある)
「すいか」「時効」「セクシーボイス」・・・TVだけでも“ゆるゆる系”といわれる一連の作品に出ている俳優がずらずらり。監督・脚本の藤田容介氏が「大人計画」の人だし、もう「狙ってる。」(笑)のは丸出しの作品ですが、まんまと狙いにハマって笑えます。
個人的には佳乃ちゃんだけが、ちょっと違うって言うか近年「癒し」や「お笑い(なんであんなキャッシングのCM受けたか」方面に果敢に挑戦している感じを受けました。他はもうある種のベテラン(笑)。佳乃ちゃんが出てきた頃、同じモデル系の中谷美紀ちゃんと被ってしょうがなかったんですが、最近区別が(美紀ちゃんがハジケたので)出来たのに、またなんかキャラ被りしちゃいそうですー。バイリンガルの佳乃ちゃんは元々英語がペラペラ。ですが美紀ちゃんも最近はペラペラみたいだしね。(性格はぜんぜん違うと思いますが)
↓ネタバレってなによ?って感じ。
照男(荒川)は古本屋の息子だけど、植木屋のバイト生活。趣味は果てしなく人を脅かすこと。気味の悪いフィギュアや被り物で恐怖におののく人の顔が大好き。照男の幼馴染の久信(岡田)は清掃業者会社のサラリーマン。ついつい人の顔色をみるところがある‘お人よし’。あかり(木村)は超がつくほどのドジで、不器用なアマ画家。「ちくわ」が大好き。
この三人、(というか久信は除いてあげましょうか)かな~りの奇人変人。あんまりヒドいんで若干引いちゃって「うっ(絶句)」になりそうなりました。
でもソコは観てかないと。映画だし(笑)。
誰かモデルがいるのかな、いや~自分って全然大丈夫(笑)って思えちゃった。ツッコミどころ満載よ。あかりの大好物は‘ちくわ’なんですが、最近練り物って高くなったんですよ、原料の値上げで。なのに劇中出てくるちくわ、物凄くいいやつなの太くて長くて(笑)。あかりは生でカプってかじってます。かなりイタイ感じです。
(因みに私は斜め切りにしまして、バター醤油でジャージャーって炒めるのが好きです。)
でも、最近思うんですが、常識的でなんでも出来ちゃうのがヨシで、そうでないのがソウデナイのか?って。モノを推し量る尺度なんて最近あんの?って。
見様によっちゃぁ、都内(と思う)の古本屋やってる照男ん家って自営業で店と自宅まで戸建てで持っててさ、気ままな訳よね。久信だって昨今非正社員が多いのに正社員よ、結構立場いいし。あかりだって、画書いてんのよ、趣味あって才能あって、顔可愛いならドジでもいいじゃんねぇ。
しかも、本人達は自分の「大丈夫でない」事を自覚してるけど止めそうにないのよ、大丈夫でナイこと。なんかね、悩みはあるんでしょうけど、悲惨じゃないのよ、生き方が。でね、周りにいろいろ言われても、仲間っていうか見守ってくれるおせっかいな人っていうか認めてくれる(ズケズケ言うけど)人がいるの、これ大事よね、ここが一番かもです、人生を「大丈夫」的な要素にしていくには。
照男には世界最強のお化け屋敷を作りたいって事を聞いてくれる叔父さんがいるし、久信には手放しで性格を誉めてくれるパートのおばちゃんがいるし、あかりには画の良さを認めてくれるホームレス(なんでかは観てのお楽しみ)さんや、骨董修復師さんもいた。
「大丈夫?」なメンバーが集まって化学反応起こして「大丈夫!」になる様がオカシクも面白かったです。一番‘もっていった’のは蟹江さん演じる照男の父。なんかもう全然ダメな感じだったのが、旅行に出掛けたら「大丈~~夫!!!」なくらいのパワー充電でほとんどセリフなしだったのに、強烈パンチでした。
誰かに「大丈夫だよ!」って声掛けたくもなり、自分にも「まだまだ大丈夫じゃん!」って言いたくなりました。
「エコモマイ」ってハワイアンバンドのゆるゆる音楽もいい。観終わってジワジワっとくるタイプの映画です、はい。
「全然大丈夫」@映画生活
まず演者がもうゆるゆる(笑)。
主演が荒川良々さん。わかります?あの、カロリーメ○トのTVCMで今をときめく瑛太を相手に、「ソコは持ってないと。」と瞬きもせず言い放つ、似非ブルースリー(なのか?)もとい、イエローマン(某HPで確認!)。飄々とした風情が江戸っ子かと思いきや、松雪泰子とおんなじの「佐賀♪っ」出身だそうです。かのWikipediaに、「とても印象的な顔をしており、」と書かれる超個性派俳優さん。でもね、彼は今をときめく「大人計画」所属(松尾スズキ主宰)ですから。劇団のジャニーズですよ、もう綺羅星の如くスター(但しゆるゆる系)を輩出しているんですから!(笑)
共演もめちゃヨイ(笑)。
木村佳乃・岡田義徳・蟹江敬三・白石加代子・きたろう・小倉一郎・根岸季衣・江口のりこ、それにココリコ田中。(最近はクレジットにこうは書かれない。ちゃんと田中直樹ってある)
「すいか」「時効」「セクシーボイス」・・・TVだけでも“ゆるゆる系”といわれる一連の作品に出ている俳優がずらずらり。監督・脚本の藤田容介氏が「大人計画」の人だし、もう「狙ってる。」(笑)のは丸出しの作品ですが、まんまと狙いにハマって笑えます。
個人的には佳乃ちゃんだけが、ちょっと違うって言うか近年「癒し」や「お笑い(なんであんなキャッシングのCM受けたか」方面に果敢に挑戦している感じを受けました。他はもうある種のベテラン(笑)。佳乃ちゃんが出てきた頃、同じモデル系の中谷美紀ちゃんと被ってしょうがなかったんですが、最近区別が(美紀ちゃんがハジケたので)出来たのに、またなんかキャラ被りしちゃいそうですー。バイリンガルの佳乃ちゃんは元々英語がペラペラ。ですが美紀ちゃんも最近はペラペラみたいだしね。(性格はぜんぜん違うと思いますが)
↓ネタバレってなによ?って感じ。
照男(荒川)は古本屋の息子だけど、植木屋のバイト生活。趣味は果てしなく人を脅かすこと。気味の悪いフィギュアや被り物で恐怖におののく人の顔が大好き。照男の幼馴染の久信(岡田)は清掃業者会社のサラリーマン。ついつい人の顔色をみるところがある‘お人よし’。あかり(木村)は超がつくほどのドジで、不器用なアマ画家。「ちくわ」が大好き。
この三人、(というか久信は除いてあげましょうか)かな~りの奇人変人。あんまりヒドいんで若干引いちゃって「うっ(絶句)」になりそうなりました。
でもソコは観てかないと。映画だし(笑)。
誰かモデルがいるのかな、いや~自分って全然大丈夫(笑)って思えちゃった。ツッコミどころ満載よ。あかりの大好物は‘ちくわ’なんですが、最近練り物って高くなったんですよ、原料の値上げで。なのに劇中出てくるちくわ、物凄くいいやつなの太くて長くて(笑)。あかりは生でカプってかじってます。かなりイタイ感じです。
(因みに私は斜め切りにしまして、バター醤油でジャージャーって炒めるのが好きです。)
でも、最近思うんですが、常識的でなんでも出来ちゃうのがヨシで、そうでないのがソウデナイのか?って。モノを推し量る尺度なんて最近あんの?って。
見様によっちゃぁ、都内(と思う)の古本屋やってる照男ん家って自営業で店と自宅まで戸建てで持っててさ、気ままな訳よね。久信だって昨今非正社員が多いのに正社員よ、結構立場いいし。あかりだって、画書いてんのよ、趣味あって才能あって、顔可愛いならドジでもいいじゃんねぇ。
しかも、本人達は自分の「大丈夫でない」事を自覚してるけど止めそうにないのよ、大丈夫でナイこと。なんかね、悩みはあるんでしょうけど、悲惨じゃないのよ、生き方が。でね、周りにいろいろ言われても、仲間っていうか見守ってくれるおせっかいな人っていうか認めてくれる(ズケズケ言うけど)人がいるの、これ大事よね、ここが一番かもです、人生を「大丈夫」的な要素にしていくには。
照男には世界最強のお化け屋敷を作りたいって事を聞いてくれる叔父さんがいるし、久信には手放しで性格を誉めてくれるパートのおばちゃんがいるし、あかりには画の良さを認めてくれるホームレス(なんでかは観てのお楽しみ)さんや、骨董修復師さんもいた。
「大丈夫?」なメンバーが集まって化学反応起こして「大丈夫!」になる様がオカシクも面白かったです。一番‘もっていった’のは蟹江さん演じる照男の父。なんかもう全然ダメな感じだったのが、旅行に出掛けたら「大丈~~夫!!!」なくらいのパワー充電でほとんどセリフなしだったのに、強烈パンチでした。
誰かに「大丈夫だよ!」って声掛けたくもなり、自分にも「まだまだ大丈夫じゃん!」って言いたくなりました。
「エコモマイ」ってハワイアンバンドのゆるゆる音楽もいい。観終わってジワジワっとくるタイプの映画です、はい。
「全然大丈夫」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-01-15 23:45 | 試写会