「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を観る
2008年 01月 16日
みんなのジョニデこと、ジョニー・デップと奇才ティム・バートンが三度タッグを組んだ話題作、「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」を観てきました。
ジョニデ初披露の歌声!との振れ回りですが、「ショコラ」での流浪の民・ルーも「コープスブライド」のビクターも、一節も歌わなかったっけ?っと思ってしまった私。しみじみ聴けば、若かりし日のビリー・アイドル様ばりのロックな歌声、ファンならずとも「やはりジョニデ、流石ジョニデ。」と感心しきりの作品でした。
ロンドンのフリート街で理髪店を営んでいたベンジャミン(ジョニデ)は、美しい妻に可愛い赤ん坊もある腕の立つ理髪師だった。ある日、悪徳判事(アラン・リックマン)の邪まな策略で、無実の罪を着せられて投獄されてしまう。15年後フリート街に舞い戻った彼は、美しい妻も子供も、判事のせいで悲惨な目に遭ったと知り、元・理髪店の大家でミートパイ屋の女主人・ラベット(ハレナ・ボナム=カーター)と、スウィーニー・トッドに名も変えて、世にも恐ろしい復讐を企てる。
話は有名なイギリス・ロンドンの剃刀殺人鬼の話。
昔あった本当の話とも、とある新聞紙の連載話、とも諸説あるが、私はてっきり実話と思っていた。剃刀でズバっと・・・なんて想像するだけでおぞまし~い(ぞぞっ)&スプラッターな映像も御免被りたい!のが基本ですが、それよりあの‘カメレオン俳優’がどんな色になるかで、恐怖よりも興味が勝っての観賞は、気分悪さよりも出来の良さに感嘆の軍配が上がりました。
まぁとにかくグロかったんです。やってることはメチャメチャえぐいんです。が、全編バートンカラー。オープニングで一気に引き込まれます。ダークな中にも鮮血が鮮やかで美しいくらいでした。そしてファンタジーなんですよね~なぜか。何気に笑えるし。勿論皮肉(どんな肉♪)なんですがね。R-15ですし、ミュージカル仕立て、おまけにサイコなスプラッターとくれば観賞するものを選ぶのですが、なんなんでしょうか、一時も目が離せない127分間でした。ヨカッタです。観終わって全員がどんな感想を持っているかは判らないですが、試写会場が満員御礼の立ち見が出るのを久しぶりにみました、それ程皆期待しているのですよね、観て納得。
↓ここからちょびっとだけネタバレ。(詳しく知ったら生きては店から出られないかも。)
トッドが還ってくる時、一緒に船に乗っていたアンソニー君、ちょっと目がぎょろぎょろですが、ああいった喉仏ばっかり目立つ「少年→青年移行中。」みたいな彼がイイ感じ(監督の好みか?)だったので、ちょい役なら残念と思っていましたが、結構出てきてくれて嬉しかったー(笑)。これまたもろバートン監督好みなんだな、って深窓の美少女(だーれだ!)も出てきて勘に触るほどのKeyで歌い上げてくれました。この二人はちょっと知らない顔でしたが、他はがっちりイギリス俳優協会推薦みたいなベテラン(実力派)ばかりの布陣で、斬新な映像の中にも安定と安心が。
ちょっとしたポッタリアンなら気づかない訳がない配役が、女主人のラベットとタービン判事と役人(ティモシー・スポール)の三人。各人とも立場が違えども悪巧みを企てる瞬間の‘悪顔’は「THE死喰い人」です。やっぱ怖い・・・もとい凄いよ~この人ら。揃いも揃っているのにちっとも“杖を持ってる”風に見えなかったです、思いっきり“フリート街の腐った人間”でした。そして三人ともジョニデに負けないほど、歌が上手い(役人はそこそこだったかなー)!ホントに芸達者でした。
トッドの恐ろしい復讐は、不況で物資の乏しいフリート街で流行らないミート・パイ屋を、瞬く間に‘行列の出来る’人気店にします。ひょんなことでこのパイ屋に住み込み手伝いになった孤児少年が実は一番強かで、劇冒頭トッドが「自分は初心で世間知らずだった」と吐露するシーンがあるのですが、最後の最後に思い知らされました。
・・・やっぱ打たれ強いヤツは生き残るのね~。いくら「技」に長けていても世渡り上手にはかなわないよね。あたしゃ自慢じゃないけど、甘ちゃんなので生き残れないわ。現実でも出し抜かれること多し、かも。でもすぐ忘れちゃうんだよねー。そこがいいとこなんだけどねー、ぁ自分でいうなって?
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」@映画生活
ジョニデ初披露の歌声!との振れ回りですが、「ショコラ」での流浪の民・ルーも「コープスブライド」のビクターも、一節も歌わなかったっけ?っと思ってしまった私。しみじみ聴けば、若かりし日のビリー・アイドル様ばりのロックな歌声、ファンならずとも「やはりジョニデ、流石ジョニデ。」と感心しきりの作品でした。
ロンドンのフリート街で理髪店を営んでいたベンジャミン(ジョニデ)は、美しい妻に可愛い赤ん坊もある腕の立つ理髪師だった。ある日、悪徳判事(アラン・リックマン)の邪まな策略で、無実の罪を着せられて投獄されてしまう。15年後フリート街に舞い戻った彼は、美しい妻も子供も、判事のせいで悲惨な目に遭ったと知り、元・理髪店の大家でミートパイ屋の女主人・ラベット(ハレナ・ボナム=カーター)と、スウィーニー・トッドに名も変えて、世にも恐ろしい復讐を企てる。
話は有名なイギリス・ロンドンの剃刀殺人鬼の話。
昔あった本当の話とも、とある新聞紙の連載話、とも諸説あるが、私はてっきり実話と思っていた。剃刀でズバっと・・・なんて想像するだけでおぞまし~い(ぞぞっ)&スプラッターな映像も御免被りたい!のが基本ですが、それよりあの‘カメレオン俳優’がどんな色になるかで、恐怖よりも興味が勝っての観賞は、気分悪さよりも出来の良さに感嘆の軍配が上がりました。
まぁとにかくグロかったんです。やってることはメチャメチャえぐいんです。が、全編バートンカラー。オープニングで一気に引き込まれます。ダークな中にも鮮血が鮮やかで美しいくらいでした。そしてファンタジーなんですよね~なぜか。何気に笑えるし。勿論皮肉(どんな肉♪)なんですがね。R-15ですし、ミュージカル仕立て、おまけにサイコなスプラッターとくれば観賞するものを選ぶのですが、なんなんでしょうか、一時も目が離せない127分間でした。ヨカッタです。観終わって全員がどんな感想を持っているかは判らないですが、試写会場が満員御礼の立ち見が出るのを久しぶりにみました、それ程皆期待しているのですよね、観て納得。
↓ここからちょびっとだけネタバレ。(詳しく知ったら生きては店から出られないかも。)
トッドが還ってくる時、一緒に船に乗っていたアンソニー君、ちょっと目がぎょろぎょろですが、ああいった喉仏ばっかり目立つ「少年→青年移行中。」みたいな彼がイイ感じ(監督の好みか?)だったので、ちょい役なら残念と思っていましたが、結構出てきてくれて嬉しかったー(笑)。これまたもろバートン監督好みなんだな、って深窓の美少女(だーれだ!)も出てきて勘に触るほどのKeyで歌い上げてくれました。この二人はちょっと知らない顔でしたが、他はがっちりイギリス俳優協会推薦みたいなベテラン(実力派)ばかりの布陣で、斬新な映像の中にも安定と安心が。
ちょっとしたポッタリアンなら気づかない訳がない配役が、女主人のラベットとタービン判事と役人(ティモシー・スポール)の三人。各人とも立場が違えども悪巧みを企てる瞬間の‘悪顔’は「THE死喰い人」です。やっぱ怖い・・・もとい凄いよ~この人ら。揃いも揃っているのにちっとも“杖を持ってる”風に見えなかったです、思いっきり“フリート街の腐った人間”でした。そして三人ともジョニデに負けないほど、歌が上手い(役人はそこそこだったかなー)!ホントに芸達者でした。
トッドの恐ろしい復讐は、不況で物資の乏しいフリート街で流行らないミート・パイ屋を、瞬く間に‘行列の出来る’人気店にします。ひょんなことでこのパイ屋に住み込み手伝いになった孤児少年が実は一番強かで、劇冒頭トッドが「自分は初心で世間知らずだった」と吐露するシーンがあるのですが、最後の最後に思い知らされました。
・・・やっぱ打たれ強いヤツは生き残るのね~。いくら「技」に長けていても世渡り上手にはかなわないよね。あたしゃ自慢じゃないけど、甘ちゃんなので生き残れないわ。現実でも出し抜かれること多し、かも。でもすぐ忘れちゃうんだよねー。そこがいいとこなんだけどねー、ぁ自分でいうなって?
「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-01-16 23:45 | 試写会