「ウォーター・ホース」を観る
2008年 01月 09日
イングランド地方には興味深く神秘的なお話が多いそうです。妖精や魔法使い、その他諸々・・・ファンタジーが介在するイングランド。その中でもひときわ“ファンタジー”なあの逸話ネッシー。イギリス最大の淡水湖にして、世界一有名かもしれない湖・ネス湖の「あの話」(を、元にして作った)が今回観て来た「ウォーター・ホース」です。
↓ここからネタバレあり。但しネッシーを「実は知ってる」という方には目新しくないかも!?
アンガス・マクマロウ(アレックス・エテル)少年は、水が苦手なちょっと内気な少年。第二次世界大戦真っ只中、父は海軍として出兵、帰らぬ人になっていたが、どうしてもその事実を受け入れられず、孤独な日々を送っていた。水が苦手なアンガスだが、湖には魅力を感じており貝殻や変わった石を拾っては屋敷に持って帰っていた。幼い時によく父とした磯辺遊び。一人自分の殻に閉じこもりがちなアンガスはある日ブルーに輝く奇妙な石を見つけた。
このお話は回想風に語り進められるのですが、私個人的にはこの手法はいいのか悪いのか?って感じです。ある意味初めっからネタばれしちゃっている態な訳で、ちょっと映画を見慣れた人ならいきなりテンションダウン。では親子連れやお子様むけ作品なのか、って言えばソコまでファンタジックではないと思います。
ご想像通りに、この「奇妙な石」=卵で、ネッシー=ウォーター・ホース(クルーソーって名前がつきます)が孵るんですねー。
その生まれたての登場シーン、気弱なアンガスが姿を確認できないクルーソーに恐々しているのですけど、その昔夢中になった「グレムリン」みたい。あっちでパタパタ、こっちでガサガサ、「キュー」とか鳴いて、「どんな姿よ」って興味をそそられます。
その姿は・・・‘ぶっちゃ可愛い’感じ。全然違いますが、チョコボっぽい(チョコボ・ファンの皆様すみません)。ぁ黄色くないですよ、鶏冠もないし。、どっちかっていうとアザラシっぽい手足(・・・と思う)です。
クルーソーが登場してから、起きるトラブルはコミカルで笑えます。
ちょっと前までのこういった作品では、人物とCGで描かれた架空の動物との競演は、ビミョーに違和感があったのですが、実に自然。このあたりが「ロード・オブ・ザ・リング」を担当したスタジオの力量なんでしょうか、アンガス役のアレックス君の演技が上手いせいもあるかも。
さて、動物を飼ってはいけない、と母のアン(エミリー・ワトソン)にたしなめられているので、こっそり育てます(死んじゃうのが嫌なのかもね)。結局姉にも使用人ルイス(ベン・チャプリン)にもばれちゃうんですが、秘密を共有し、姿はビミョーでもアンガスになつくクルーソーに愛情と一体感も湧き、暗かったマクマロウ家に笑顔が生まれます。
さて、マクマロウ家は結構な敷地を所有しており、軍事拠点となる湖からもちょうど良い距離。軍部が屋敷と敷地を野営の拠点として借受にきた。采配を振るうハミルトン大尉は未亡人のアンに興味がある様子。時期同じくにやってきた使用人のルイスもアンに興味が・・・?女盛りのアンも未亡人になってもう2年。まんざらでもない様子です。
この辺りの心理情景なんですが、結構露骨です。子供と架空動物の心温まるストーリーといえども、「オトナな感じ」です(特になんかある訳ではないのですけど)。まぁ戦争戦争で、すさんでいる中、本来の人間の本能がチラリと見え隠れするのは正直本当のことなんでしょう、相当いい年の料理番のおばさんが軍の調理番といい仲になったりするシーンもあります。
話がそれましたが、クルーソーは日に日に大きくなってとても屋敷でこっそりは飼えない状態に。ルイスとアンガスは湖にクルーソーを放します。
仲々逢えないアンガスとクルーソー。お互い会いたい気持ちが募っています。やっと逢えた二人(!?)、水が怖いアンガスなのに立派な恐竜(・・・でしょ)に化しているクルーソーにまたがり湖を潜り駆け巡る・・・ちょっとムリだろ、ってほど(笑)。でも、あのハリー・ポッターがビックバーグにまたがりホグワーツの大空を駆け巡り、つい歓喜の声を叫んでしまう様な爽快さがあります。バックバークが“空の馬”ならクルーソーは、まさに“水の馬”。
とても気持ちがよさそうでちょっと感動します。(羨ましい。)
軍の拠点になっている湖にクルーソーが姿を現したことで、大人のいろんな思惑が絡まり、エンディングに向かいます。クルーソーとアンガスはどうなるのでしょうか。
弱虫少年が大きく成長していく姿がのびのびと描かれた、イングランドの湖畔風景を堪能出来る112分です。それにしてもスコットランドまなりの英語は聞きづらい、と思いました。
「ウォーター・ホース」@映画生活
↓ここからネタバレあり。但しネッシーを「実は知ってる」という方には目新しくないかも!?
アンガス・マクマロウ(アレックス・エテル)少年は、水が苦手なちょっと内気な少年。第二次世界大戦真っ只中、父は海軍として出兵、帰らぬ人になっていたが、どうしてもその事実を受け入れられず、孤独な日々を送っていた。水が苦手なアンガスだが、湖には魅力を感じており貝殻や変わった石を拾っては屋敷に持って帰っていた。幼い時によく父とした磯辺遊び。一人自分の殻に閉じこもりがちなアンガスはある日ブルーに輝く奇妙な石を見つけた。
このお話は回想風に語り進められるのですが、私個人的にはこの手法はいいのか悪いのか?って感じです。ある意味初めっからネタばれしちゃっている態な訳で、ちょっと映画を見慣れた人ならいきなりテンションダウン。では親子連れやお子様むけ作品なのか、って言えばソコまでファンタジックではないと思います。
ご想像通りに、この「奇妙な石」=卵で、ネッシー=ウォーター・ホース(クルーソーって名前がつきます)が孵るんですねー。
その生まれたての登場シーン、気弱なアンガスが姿を確認できないクルーソーに恐々しているのですけど、その昔夢中になった「グレムリン」みたい。あっちでパタパタ、こっちでガサガサ、「キュー」とか鳴いて、「どんな姿よ」って興味をそそられます。
その姿は・・・‘ぶっちゃ可愛い’感じ。全然違いますが、チョコボっぽい(チョコボ・ファンの皆様すみません)。ぁ黄色くないですよ、鶏冠もないし。、どっちかっていうとアザラシっぽい手足(・・・と思う)です。
クルーソーが登場してから、起きるトラブルはコミカルで笑えます。
ちょっと前までのこういった作品では、人物とCGで描かれた架空の動物との競演は、ビミョーに違和感があったのですが、実に自然。このあたりが「ロード・オブ・ザ・リング」を担当したスタジオの力量なんでしょうか、アンガス役のアレックス君の演技が上手いせいもあるかも。
さて、動物を飼ってはいけない、と母のアン(エミリー・ワトソン)にたしなめられているので、こっそり育てます(死んじゃうのが嫌なのかもね)。結局姉にも使用人ルイス(ベン・チャプリン)にもばれちゃうんですが、秘密を共有し、姿はビミョーでもアンガスになつくクルーソーに愛情と一体感も湧き、暗かったマクマロウ家に笑顔が生まれます。
さて、マクマロウ家は結構な敷地を所有しており、軍事拠点となる湖からもちょうど良い距離。軍部が屋敷と敷地を野営の拠点として借受にきた。采配を振るうハミルトン大尉は未亡人のアンに興味がある様子。時期同じくにやってきた使用人のルイスもアンに興味が・・・?女盛りのアンも未亡人になってもう2年。まんざらでもない様子です。
この辺りの心理情景なんですが、結構露骨です。子供と架空動物の心温まるストーリーといえども、「オトナな感じ」です(特になんかある訳ではないのですけど)。まぁ戦争戦争で、すさんでいる中、本来の人間の本能がチラリと見え隠れするのは正直本当のことなんでしょう、相当いい年の料理番のおばさんが軍の調理番といい仲になったりするシーンもあります。
話がそれましたが、クルーソーは日に日に大きくなってとても屋敷でこっそりは飼えない状態に。ルイスとアンガスは湖にクルーソーを放します。
仲々逢えないアンガスとクルーソー。お互い会いたい気持ちが募っています。やっと逢えた二人(!?)、水が怖いアンガスなのに立派な恐竜(・・・でしょ)に化しているクルーソーにまたがり湖を潜り駆け巡る・・・ちょっとムリだろ、ってほど(笑)。でも、あのハリー・ポッターがビックバーグにまたがりホグワーツの大空を駆け巡り、つい歓喜の声を叫んでしまう様な爽快さがあります。バックバークが“空の馬”ならクルーソーは、まさに“水の馬”。
とても気持ちがよさそうでちょっと感動します。(羨ましい。)
軍の拠点になっている湖にクルーソーが姿を現したことで、大人のいろんな思惑が絡まり、エンディングに向かいます。クルーソーとアンガスはどうなるのでしょうか。
弱虫少年が大きく成長していく姿がのびのびと描かれた、イングランドの湖畔風景を堪能出来る112分です。それにしてもスコットランドまなりの英語は聞きづらい、と思いました。
「ウォーター・ホース」@映画生活
by bijomaru0330am | 2008-01-09 23:45 | 試写会