「マイティ・ハート 愛と絆」を観る
2007年 11月 15日
公私共に充実&脚光を浴びるブラッド・ピット率いる‘PLAN B’作成、主演はそのパートナーのアンジェリーナ・ジョリー「マイティ・ハート 愛と絆」を観てきました。
ブラピ&アンジーとくれば、タブロイド誌やパパラッチでなくても興奮(!?)しちゃいそうですが、この映画は実際に2002年に起きた事件のノンフィクション作品です。
2002年パキスタン・カラチ。取材中にテロリストに誘拐、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パール。その妻マリエンヌが書いた手記が原作です。このマリエンヌがアンジーの役。事件の真相、夫への愛をつづったお話で、単純に「アンジー♪」と思って観賞すると、痛い目にあう重たい作品でした。
正直ネタバレはないんです、この事件に実に忠実にストーリーが進んでいくし、主役はアンジーになっていますが、マリアンヌは悲劇の身内ではありますが、あくまでこの事件を紐解いていくメンバーの一人。私個人的には、パキスタンサイドのテロ対策組織のキャプテンがスゴくて釘付けでした。何が凄いって、俳優さんが演技しているように見えない!んです、他のFBIの人やダニエルの同僚とかも全然、演技しているように見えない。ドキュメンタリーです、まるで。
遠い国のコワい話ではないと思ってみないといけないかも知れません。
実際、パール夫妻は9・11事件(記憶に鮮明でしょう?)が発端で取材を開始しているし、我が国でも日本人が同じ様なことで犠牲になっているのですから。
しかし、なんでこんなに混沌としてしまっているのか、私にはあまり理解出来ないのです。
平和ボケ、と言われればそうなんですが、シンプルに一言で感想を書けば、「パキスタンってコワい。行きたくない」が正直な答えです。
まず、パキスタンがあんなにインドと不仲とは知らなかったです(が、中東の諸国は日本と仲が悪い隣接国があるとは思っていないだろうけど)。
亡くなったダニエル氏はユダヤ教で、声高にそれ語ってはいけない環境らしいのですが、それはなんとなく解るものの、何度もニュースの解説を見聞きしてもぴんとは来ない・・・。
「無宗教」とは、こういう時に明白になるのでしょうね。
もし自分なら、理想も思想もなく、へいへい、と傅き、命あってのものだね、と迎合し命乞いするのでしょう。命を掛けるほど、宗教が大事なのがどうしても解らないです。
ただ思うに、タイムリーに福田総理が渡米、アメリカが某国をテロ指定国家としての解除を行い、論議が起きています。それをこれに置き換えてみれば、政治的なテロなのか宗教的なテロなのか違いがあれども、目的も違う様だけど、人の命(人生も命)を奪うような行為は人間として断固批判すべきこと。・・・ひたすらに平和を祈るばかりです。
ダニエル氏の死後、家族がこさえた財団があります。アンジェリーナとブラッド・ピットは10万ドル(約1200万円)をこのダニエル・パール財団に寄付したそうです。(平和活動などを推し進める財団らしいです。)
この事件当時、妊娠5ヶ月の身重でどんなにか辛かったであろう、マリエンヌ・パールはアフリカ系のキューバ人とオランダ人のご両親を持つパリ育ちのフランス人。アンジーがなまった英語を話していてビックリしたのですが、そんな訳だったんですね。
マリエンヌご本人の写真を拝見したのですが、劇中のアンジーがそっくりでこれまたビックリしました。
撮影中、有色人種のマリエンヌをアンジーが演じることに賛否両論があったようですが、よっぽどブラピの前妻が演じるかもしれなかった方がNGでしょう、全く想像できないし、アンジーだから出きる妊婦のジャーナリスト、迫力と臨場感がありました。
(あくまで個人的な意見です、あしからず)
監督のマイケル・ウィンターボトム氏はこういった社会派の問題作が得意で評価が高いそう。
こんがらがった糸をつめ先で解くようにして、事件の真相を掘り下げていく展開に引き込まれました。しかし・・・楽しい映画じゃナイのよ。当たり前か。
「マイティ・ハート 愛と絆」@映画生活
ブラピ&アンジーとくれば、タブロイド誌やパパラッチでなくても興奮(!?)しちゃいそうですが、この映画は実際に2002年に起きた事件のノンフィクション作品です。
2002年パキスタン・カラチ。取材中にテロリストに誘拐、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パール。その妻マリエンヌが書いた手記が原作です。このマリエンヌがアンジーの役。事件の真相、夫への愛をつづったお話で、単純に「アンジー♪」と思って観賞すると、痛い目にあう重たい作品でした。
正直ネタバレはないんです、この事件に実に忠実にストーリーが進んでいくし、主役はアンジーになっていますが、マリアンヌは悲劇の身内ではありますが、あくまでこの事件を紐解いていくメンバーの一人。私個人的には、パキスタンサイドのテロ対策組織のキャプテンがスゴくて釘付けでした。何が凄いって、俳優さんが演技しているように見えない!んです、他のFBIの人やダニエルの同僚とかも全然、演技しているように見えない。ドキュメンタリーです、まるで。
遠い国のコワい話ではないと思ってみないといけないかも知れません。
実際、パール夫妻は9・11事件(記憶に鮮明でしょう?)が発端で取材を開始しているし、我が国でも日本人が同じ様なことで犠牲になっているのですから。
しかし、なんでこんなに混沌としてしまっているのか、私にはあまり理解出来ないのです。
平和ボケ、と言われればそうなんですが、シンプルに一言で感想を書けば、「パキスタンってコワい。行きたくない」が正直な答えです。
まず、パキスタンがあんなにインドと不仲とは知らなかったです(が、中東の諸国は日本と仲が悪い隣接国があるとは思っていないだろうけど)。
亡くなったダニエル氏はユダヤ教で、声高にそれ語ってはいけない環境らしいのですが、それはなんとなく解るものの、何度もニュースの解説を見聞きしてもぴんとは来ない・・・。
「無宗教」とは、こういう時に明白になるのでしょうね。
もし自分なら、理想も思想もなく、へいへい、と傅き、命あってのものだね、と迎合し命乞いするのでしょう。命を掛けるほど、宗教が大事なのがどうしても解らないです。
ただ思うに、タイムリーに福田総理が渡米、アメリカが某国をテロ指定国家としての解除を行い、論議が起きています。それをこれに置き換えてみれば、政治的なテロなのか宗教的なテロなのか違いがあれども、目的も違う様だけど、人の命(人生も命)を奪うような行為は人間として断固批判すべきこと。・・・ひたすらに平和を祈るばかりです。
ダニエル氏の死後、家族がこさえた財団があります。アンジェリーナとブラッド・ピットは10万ドル(約1200万円)をこのダニエル・パール財団に寄付したそうです。(平和活動などを推し進める財団らしいです。)
この事件当時、妊娠5ヶ月の身重でどんなにか辛かったであろう、マリエンヌ・パールはアフリカ系のキューバ人とオランダ人のご両親を持つパリ育ちのフランス人。アンジーがなまった英語を話していてビックリしたのですが、そんな訳だったんですね。
マリエンヌご本人の写真を拝見したのですが、劇中のアンジーがそっくりでこれまたビックリしました。
撮影中、有色人種のマリエンヌをアンジーが演じることに賛否両論があったようですが、よっぽどブラピの前妻が演じるかもしれなかった方がNGでしょう、全く想像できないし、アンジーだから出きる妊婦のジャーナリスト、迫力と臨場感がありました。
(あくまで個人的な意見です、あしからず)
監督のマイケル・ウィンターボトム氏はこういった社会派の問題作が得意で評価が高いそう。
こんがらがった糸をつめ先で解くようにして、事件の真相を掘り下げていく展開に引き込まれました。しかし・・・楽しい映画じゃナイのよ。当たり前か。
「マイティ・ハート 愛と絆」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-11-15 23:45 | 試写会