「ヘアスプレー」を観る
2007年 11月 01日
「シカゴ」の製作陣が送る・・・の言葉に魅了され見て来ました「ヘアスプレー」。
全編を彩るダンシングなナンバーで一気に'60へトリップです。明朗快活・元気一杯、ちょっと目を反しても解る展開、先の解った安心感。お気楽お手軽な健全映画でした。
正直以前は、某‘お昼の帝王T氏’の如く、「ミュージカル?しかも映画でしょ、・・・ねぇ。」的な私でした。しかし、ニコール・キッドマン&ユアン・マクレガー(声が・・・♪うふ)の「ムーラン・ルージュ」に殺られ、「シカゴ」に感動し、「プロデューサーズ」ではちょっと肩透かしを食らったけど、「ドリームガールス」では‘はまった。’と、感じたミュージカル映画。
しかし今回は特にお目当ての俳優が居た訳ではないせいか、正直世間一般の大絶賛とはちょっと違った感想で、コンパクトでお子様向け・・・な印象でした。
空きすきの劇場で、一番ウケてノリノリだったのは、'60年代にきっと輝ける十代だったと思しきご夫婦。きゃっきゃと声を上げて受けていました。年齢的もそうでしょうが、彼らはミュージカル好きなのかも。意外と青春時代がこの作品をかぶる世代にはいいのかも。
↓公開して時間も経ちますので、あらすじは軽いステップで、ネタバレは激しくターンも決めて♪
時は1962年、アメリカの中でも人種問題に閉鎖的な町バルチモア。トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)はちょっと太めで明るいスクールガール。ちょっと変わったおもちゃ屋さんのお父さんウィルバー(クリストファー・ウォーケン)、太めで内向的なクリーニング屋さんのお母さんエドナ(ジョン・トラボルタ)と三人家族。他の学生と同じで、勉強よりもおしゃれと流行が大好きな女の子。毎日午後4時に始まるローカルTVのプログラム、「コーニー・コリンズ・ショー」に夢中。オープニングの音楽が鳴ったら、親友・ベニー(アマンダ・バインズ)とロックンロールにあわせてリビングはたちまちダンス・ホール。いつかは私もTVでダンシング&シンギングって夢見る女の子です。
この番組、まぁなんというか20年以上前の「夕焼けにゃんにゃん」みたいなもの?でしょうか、チャンスがあればその辺のフツーの女の子もダンスで出演できる、みたいなもの。
番組ホストのコーニー(ジェームズ・マースデン)がリズムに乗って出演者(同級生だったりする)を一人々々ファーストネームで紹介、その中の女の子(劇中めっきり脇役‘その5’くらい)の名前にちょっと興味が。その名もタミーちゃん。
'60年代に生誕したワタクシ紫には、ちょっと歳の離れた姉がおりまして、彼女の時代にはリカちゃん人形がなかったの(私は持っていたよー)。なのでお人形さんごっこはタミーちゃん・マーガレットちゃん(バービーもなかった)というアメリカ製(・・・と思う)のグラマラスなお人形さんでした。まさにこの作品のミシェル・ファイファーの如く、真っ青でこぼれそうなアイ・メイクと服装(スクエアな襟ぐり、タイトなワンピ)のお人形さんで、二人の姉が一体づつ所有していたっけ。
メンバーの中にタミーちゃんを発見、ちょっと懐かしかったりしました。が、最近のアメリカ人には聞かない名前なので、「ぁぁ、タミーちゃんって日本のうめちゃん、はなちゃん的な名前なのかな」とか思っちゃいました。
さて、トレーシーは降板する子の後釜としてオーデションを受け、白人主義の番組プロデュサーで番組で目立とう精神満載のアンバー(ブリタニー・スノウ)のママ・ベルマ(ミシェル・ファイファー)にけちょんけちょんに言われてあえなく不合格。最近悪役に転向した(笑)ミシェルの演技が光ります。
まぁ、ぶっちゃけトレーシーは、コーニーと同級生でTV番組のヒーロー(かな?)のリンク(ザック・エフロン)に踊っているところ(居残りさせられ、黒人の子達と踊ってる)を視られ、推薦でTVに出ることに。たちまち人気者になって、一躍番組スポンサーのヘアスプレー会社主催の「ミス・ヘアスプレー」の優勝候補に。オモシロくないのがベルマ・アンバーの親子。いろんな手で嫌がらせしますが、その辺は健全なモンです、はい。
トレーシーが人気者になるにつれて出不精だった母・エドナも身綺麗になったり、白人主義がまかり通る世間で黒人の同級生と仲良くなってみんなに差別は良くないって知らしめたり、トレーシーの元気が皆を幸せにしていく、って展開。最後は・・・みてのお楽しみ♪
ご都合主義で若い役者ばかりの薄っぺらさは感じますが、とにかく脇役がいいです。
キャリアからいけば当然ですが、ミシェルは「スターダスト」に続き楽しんでいるようだし、男なのに母役っていう難役に果敢に挑んでくれたトラボルタに乾杯!夫役のウォーケンと踊るシーンは決して上手いとかステキとかいうダンスではないのに、何か感動できます。
思うにこの作品、出演俳優さんの力量とか可能性が見れた気が。
「Xーメン」のサイクロップスがあんなにいい声でいい感じな踊り手とは思わなかった。
リンク役のザックは私の輝かしい(!?)映画感想の初稿である「フット・ルース」のリメイク版に主演とか。リメイクねぇ、と懸念していたけれど、見る価値ありと思わせてくれた、オールドタイプの俳優さんで今後も注目だし。
黒人+ある程度のウエイト+歌唱力=クィーン・ラティファ、って方程式は、昔ならウーピーだったでしょうに、当分この方程式は崩れない・・・ジェニファー・ハドソンが老けたら必ずしや彼女のポジションでしょう。(それまで稼げ!ラティファ!)
トレーシーの親友役のアマンダはただもんじゃないオーラの子なんですが、12歳からホステス番組を持っていたような超生え抜きスターで、女優でもあるけどパフォーマーなんですと。
このアマンダちゃんが、お人形のマーガレットちゃんの方ににそっくりで、つくづくアメリカ人ってお人形さんみたい、可愛い~って思った作品でした。
ぁ、トレーシーって宣伝では柳原加奈子ちゃんが「似てるでしょう~♪」ってMCしてましたが、私には矢口真里ちゃんに見えました。(やぐっちゃんファンの方、クレームは遠慮してください。「可愛い」って意味ですから。あしからず)
「ヘアスプレー」@映画生活
全編を彩るダンシングなナンバーで一気に'60へトリップです。明朗快活・元気一杯、ちょっと目を反しても解る展開、先の解った安心感。お気楽お手軽な健全映画でした。
正直以前は、某‘お昼の帝王T氏’の如く、「ミュージカル?しかも映画でしょ、・・・ねぇ。」的な私でした。しかし、ニコール・キッドマン&ユアン・マクレガー(声が・・・♪うふ)の「ムーラン・ルージュ」に殺られ、「シカゴ」に感動し、「プロデューサーズ」ではちょっと肩透かしを食らったけど、「ドリームガールス」では‘はまった。’と、感じたミュージカル映画。
しかし今回は特にお目当ての俳優が居た訳ではないせいか、正直世間一般の大絶賛とはちょっと違った感想で、コンパクトでお子様向け・・・な印象でした。
空きすきの劇場で、一番ウケてノリノリだったのは、'60年代にきっと輝ける十代だったと思しきご夫婦。きゃっきゃと声を上げて受けていました。年齢的もそうでしょうが、彼らはミュージカル好きなのかも。意外と青春時代がこの作品をかぶる世代にはいいのかも。
↓公開して時間も経ちますので、あらすじは軽いステップで、ネタバレは激しくターンも決めて♪
時は1962年、アメリカの中でも人種問題に閉鎖的な町バルチモア。トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)はちょっと太めで明るいスクールガール。ちょっと変わったおもちゃ屋さんのお父さんウィルバー(クリストファー・ウォーケン)、太めで内向的なクリーニング屋さんのお母さんエドナ(ジョン・トラボルタ)と三人家族。他の学生と同じで、勉強よりもおしゃれと流行が大好きな女の子。毎日午後4時に始まるローカルTVのプログラム、「コーニー・コリンズ・ショー」に夢中。オープニングの音楽が鳴ったら、親友・ベニー(アマンダ・バインズ)とロックンロールにあわせてリビングはたちまちダンス・ホール。いつかは私もTVでダンシング&シンギングって夢見る女の子です。
この番組、まぁなんというか20年以上前の「夕焼けにゃんにゃん」みたいなもの?でしょうか、チャンスがあればその辺のフツーの女の子もダンスで出演できる、みたいなもの。
番組ホストのコーニー(ジェームズ・マースデン)がリズムに乗って出演者(同級生だったりする)を一人々々ファーストネームで紹介、その中の女の子(劇中めっきり脇役‘その5’くらい)の名前にちょっと興味が。その名もタミーちゃん。
'60年代に生誕したワタクシ紫には、ちょっと歳の離れた姉がおりまして、彼女の時代にはリカちゃん人形がなかったの(私は持っていたよー)。なのでお人形さんごっこはタミーちゃん・マーガレットちゃん(バービーもなかった)というアメリカ製(・・・と思う)のグラマラスなお人形さんでした。まさにこの作品のミシェル・ファイファーの如く、真っ青でこぼれそうなアイ・メイクと服装(スクエアな襟ぐり、タイトなワンピ)のお人形さんで、二人の姉が一体づつ所有していたっけ。
メンバーの中にタミーちゃんを発見、ちょっと懐かしかったりしました。が、最近のアメリカ人には聞かない名前なので、「ぁぁ、タミーちゃんって日本のうめちゃん、はなちゃん的な名前なのかな」とか思っちゃいました。
さて、トレーシーは降板する子の後釜としてオーデションを受け、白人主義の番組プロデュサーで番組で目立とう精神満載のアンバー(ブリタニー・スノウ)のママ・ベルマ(ミシェル・ファイファー)にけちょんけちょんに言われてあえなく不合格。最近悪役に転向した(笑)ミシェルの演技が光ります。
まぁ、ぶっちゃけトレーシーは、コーニーと同級生でTV番組のヒーロー(かな?)のリンク(ザック・エフロン)に踊っているところ(居残りさせられ、黒人の子達と踊ってる)を視られ、推薦でTVに出ることに。たちまち人気者になって、一躍番組スポンサーのヘアスプレー会社主催の「ミス・ヘアスプレー」の優勝候補に。オモシロくないのがベルマ・アンバーの親子。いろんな手で嫌がらせしますが、その辺は健全なモンです、はい。
トレーシーが人気者になるにつれて出不精だった母・エドナも身綺麗になったり、白人主義がまかり通る世間で黒人の同級生と仲良くなってみんなに差別は良くないって知らしめたり、トレーシーの元気が皆を幸せにしていく、って展開。最後は・・・みてのお楽しみ♪
ご都合主義で若い役者ばかりの薄っぺらさは感じますが、とにかく脇役がいいです。
キャリアからいけば当然ですが、ミシェルは「スターダスト」に続き楽しんでいるようだし、男なのに母役っていう難役に果敢に挑んでくれたトラボルタに乾杯!夫役のウォーケンと踊るシーンは決して上手いとかステキとかいうダンスではないのに、何か感動できます。
思うにこの作品、出演俳優さんの力量とか可能性が見れた気が。
「Xーメン」のサイクロップスがあんなにいい声でいい感じな踊り手とは思わなかった。
リンク役のザックは私の輝かしい(!?)映画感想の初稿である「フット・ルース」のリメイク版に主演とか。リメイクねぇ、と懸念していたけれど、見る価値ありと思わせてくれた、オールドタイプの俳優さんで今後も注目だし。
黒人+ある程度のウエイト+歌唱力=クィーン・ラティファ、って方程式は、昔ならウーピーだったでしょうに、当分この方程式は崩れない・・・ジェニファー・ハドソンが老けたら必ずしや彼女のポジションでしょう。(それまで稼げ!ラティファ!)
トレーシーの親友役のアマンダはただもんじゃないオーラの子なんですが、12歳からホステス番組を持っていたような超生え抜きスターで、女優でもあるけどパフォーマーなんですと。
このアマンダちゃんが、お人形のマーガレットちゃんの方ににそっくりで、つくづくアメリカ人ってお人形さんみたい、可愛い~って思った作品でした。
ぁ、トレーシーって宣伝では柳原加奈子ちゃんが「似てるでしょう~♪」ってMCしてましたが、私には矢口真里ちゃんに見えました。(やぐっちゃんファンの方、クレームは遠慮してください。「可愛い」って意味ですから。あしからず)
「ヘアスプレー」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-11-01 23:45 | 映画鑑賞