「スターダスト」を観る
2007年 10月 17日
すっかり大人でも楽しめるファンタジーが多くなった昨今。
秋の夜長にピッタリな、クレア・デインズ&チャーリー・コックスのフレッシュ・コンビに注目が集まる「スターダスト」を観てきました。
この作品の要は最近は‘悪役’もいとわない、ミシェル・ファイファーと最近は‘お笑い’もいとわない、ロバート・デニーロが脇をがっちり固めていることです。
この作品は、ニール・ゲイマンのベストセラーの映画化で、ゲイマン氏は作家であり脚本家で、あの宮崎駿氏の「もののけ姫」の英語版を脚本した方です。
作品はイギリスの昔話の様な素朴さと風景と、「ハリー・ポッター」の様な不思議さと、「ロー・ドオブ・ザ・リング」の様な冒険心と、「リーグ・オブ・レジェンド」の様な個性的なキャラクター満載に、恋愛もプラスされ、スケールの大きなファンタジー・アドベンチャーとなっています。
↓ここからネタばれあり。でも観ないとファンタジーはその世界に浸れない・・・♪
ウォールという村のはずれには壁で出来た境界がある。誰もそれを超えようとはしないが、トリスタン(チャーリー・コックス)の父はその昔、壁を乗り越え、魔法の世界のとある女性と恋に落ちた。それから1年後、壁際に置き去りにされた赤ちゃんがトリスタンだ。
トリスタンは然程とりえもないけれど、気のいい青年に育ち、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)に恋をしていた。ヴィクトリアに気に入られたいばっかりに、壁の向こう側に落ちた流れ星をヴィクトリアにプレゼントすることを約束し、壁の外に広がる魔法の国‘ストームホールド’へと足を踏み入れることに。星が落ちた先にたどり着くと、そこには金色に輝く髪の毛をした美しい女性(クレア・デインズ)が横たわっていたのだ。
ウォール村やストームホールドの様子はとても書き込まれていて、これからの話の展開をかなり期待させます。ですが、正直トリスタン役のコックスが出てきても、「主人公の登場だ!」という期待感は沸きません。地味なんですー。確かにパッとしない変わり者風な青年の態なのですが、シエナ演じる軽薄で傲慢なヴィクトリアに喰われちゃってる感じがします(流石、俳優キラーのシエナ!スクリーンでもくうか!)。
その傍らで進む魔法の国の後継者争い。後継者候補の王子同士、もう死んじゃいそうな王様さえも、後継者を誰にするかで殺し合いをしている様子が可笑しい。血なまぐさい争いなのに、死んじゃうと後継者がきちんと決まるまで死んだ姿でゴーストでいなくちゃならないの。後継者の証として手にしなければならないルビーが流れ星の元に飛んでいってしまった事で、王子達は流れ星を探しだそうと、血眼に。
正直、こっちの話のほうが興味の沸く展開ですが、‘後継者’‘王子様’・・・ときた辺りで、もう先の展開は見えていますよね、こっそり「え~、もしかしてこのパっとしないトリスタンが!?」と思うと、先にどうにもこうにも大きな展開がないとしょうがない感じ。ここまではちょっと我慢の観賞です。
ですが、やはり大物が脇に控えているだけあるんですよ、まずミシェルが悪い老三姉妹の魔女の一人で登場、いきなり画面がピシ~ッとしまります。
「イーストウィックの魔女たち」「永遠に美しく」を髣髴させる、尽きることのない若さ・美への欲求!実は流れ星の心臓は結構な妖力があり、これを食べると若返り長生きすることが出来る!だから、イヴェインの心臓が欲しい!コワ~いですよー。綺麗だけど。
イヴェインにトリスタンは自分の目的を話し、ウォール村まで来てもらうことに。ぎこちないながらも一緒に旅をはじめます。
そこを後継者狙いの王子と悪い魔女ラミア(ミシェル)が追いかけて来るのです。まるで「赤頭巾ちゃん」のお話のようにたやすく罠にはまるイヴェイン。助けるトリスタン。だんだんとトリスタンとの間に信頼関係が出来始め、冷酷な海賊(・・・にしておきます。)のキャプテン・シェークスピア(デ・ニーロ)に捕まったりします。
追いかけるラミアがとにかく怖く(間抜けだけど)、追いかける王子達も見ようによっては格好よく冷酷(だけどアホ)。・・・しかしながら、ファンタジーなので気楽に観られます。
前半まったりした主役の二人ですが、話が進むとしっくりして大物脇役にキュっと締めてもらった効果が出てきます。終いにはステキなカップルに成長します。
流れ星・イヴェインのクレア・デインズは最近の売れっ子ハリウッド女優さんにはないタイプのサラサラロング・プラチナブロンドヘアーの女優さん。 ちょっとグウィネス・パルトロウのような線の女性ですが、今後どんな作品に出てくれるのか期待しています。
まぁ、とにかくてんこ盛り。期待を裏切らない展開に、VFXも豊富に使用。主題歌もイギリス本土で人気のポップス・バンドが楽曲を提供しているとか。「ハリポ」「ロード・・・」「ナルニア」などで育った若者諸君のデートムービーとしてオススメです。
「スターダスト」@映画生活
秋の夜長にピッタリな、クレア・デインズ&チャーリー・コックスのフレッシュ・コンビに注目が集まる「スターダスト」を観てきました。
この作品の要は最近は‘悪役’もいとわない、ミシェル・ファイファーと最近は‘お笑い’もいとわない、ロバート・デニーロが脇をがっちり固めていることです。
この作品は、ニール・ゲイマンのベストセラーの映画化で、ゲイマン氏は作家であり脚本家で、あの宮崎駿氏の「もののけ姫」の英語版を脚本した方です。
作品はイギリスの昔話の様な素朴さと風景と、「ハリー・ポッター」の様な不思議さと、「ロー・ドオブ・ザ・リング」の様な冒険心と、「リーグ・オブ・レジェンド」の様な個性的なキャラクター満載に、恋愛もプラスされ、スケールの大きなファンタジー・アドベンチャーとなっています。
↓ここからネタばれあり。でも観ないとファンタジーはその世界に浸れない・・・♪
ウォールという村のはずれには壁で出来た境界がある。誰もそれを超えようとはしないが、トリスタン(チャーリー・コックス)の父はその昔、壁を乗り越え、魔法の世界のとある女性と恋に落ちた。それから1年後、壁際に置き去りにされた赤ちゃんがトリスタンだ。
トリスタンは然程とりえもないけれど、気のいい青年に育ち、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)に恋をしていた。ヴィクトリアに気に入られたいばっかりに、壁の向こう側に落ちた流れ星をヴィクトリアにプレゼントすることを約束し、壁の外に広がる魔法の国‘ストームホールド’へと足を踏み入れることに。星が落ちた先にたどり着くと、そこには金色に輝く髪の毛をした美しい女性(クレア・デインズ)が横たわっていたのだ。
ウォール村やストームホールドの様子はとても書き込まれていて、これからの話の展開をかなり期待させます。ですが、正直トリスタン役のコックスが出てきても、「主人公の登場だ!」という期待感は沸きません。地味なんですー。確かにパッとしない変わり者風な青年の態なのですが、シエナ演じる軽薄で傲慢なヴィクトリアに喰われちゃってる感じがします(流石、俳優キラーのシエナ!スクリーンでもくうか!)。
その傍らで進む魔法の国の後継者争い。後継者候補の王子同士、もう死んじゃいそうな王様さえも、後継者を誰にするかで殺し合いをしている様子が可笑しい。血なまぐさい争いなのに、死んじゃうと後継者がきちんと決まるまで死んだ姿でゴーストでいなくちゃならないの。後継者の証として手にしなければならないルビーが流れ星の元に飛んでいってしまった事で、王子達は流れ星を探しだそうと、血眼に。
正直、こっちの話のほうが興味の沸く展開ですが、‘後継者’‘王子様’・・・ときた辺りで、もう先の展開は見えていますよね、こっそり「え~、もしかしてこのパっとしないトリスタンが!?」と思うと、先にどうにもこうにも大きな展開がないとしょうがない感じ。ここまではちょっと我慢の観賞です。
ですが、やはり大物が脇に控えているだけあるんですよ、まずミシェルが悪い老三姉妹の魔女の一人で登場、いきなり画面がピシ~ッとしまります。
「イーストウィックの魔女たち」「永遠に美しく」を髣髴させる、尽きることのない若さ・美への欲求!実は流れ星の心臓は結構な妖力があり、これを食べると若返り長生きすることが出来る!だから、イヴェインの心臓が欲しい!コワ~いですよー。綺麗だけど。
イヴェインにトリスタンは自分の目的を話し、ウォール村まで来てもらうことに。ぎこちないながらも一緒に旅をはじめます。
そこを後継者狙いの王子と悪い魔女ラミア(ミシェル)が追いかけて来るのです。まるで「赤頭巾ちゃん」のお話のようにたやすく罠にはまるイヴェイン。助けるトリスタン。だんだんとトリスタンとの間に信頼関係が出来始め、冷酷な海賊(・・・にしておきます。)のキャプテン・シェークスピア(デ・ニーロ)に捕まったりします。
追いかけるラミアがとにかく怖く(間抜けだけど)、追いかける王子達も見ようによっては格好よく冷酷(だけどアホ)。・・・しかしながら、ファンタジーなので気楽に観られます。
前半まったりした主役の二人ですが、話が進むとしっくりして大物脇役にキュっと締めてもらった効果が出てきます。終いにはステキなカップルに成長します。
流れ星・イヴェインのクレア・デインズは最近の売れっ子ハリウッド女優さんにはないタイプのサラサラロング・プラチナブロンドヘアーの女優さん。 ちょっとグウィネス・パルトロウのような線の女性ですが、今後どんな作品に出てくれるのか期待しています。
まぁ、とにかくてんこ盛り。期待を裏切らない展開に、VFXも豊富に使用。主題歌もイギリス本土で人気のポップス・バンドが楽曲を提供しているとか。「ハリポ」「ロード・・・」「ナルニア」などで育った若者諸君のデートムービーとしてオススメです。
「スターダスト」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-10-17 23:45 | 試写会