「ザ・シューター 極大射程」を観る
2007年 04月 28日
マーク・ウォールバーグ、と云えば私の中で代表作品はは「ロック・スター」。
観た方はご存知でしょうが、とあるロックバンドのボーカルにファンとして陶酔する、フツーの庶民バンドのボーカル(しかもコピー専門)が、あれよあれよと本物のボーカルに仕立て上げられる作品。その歌唱力(実は彼バンド出身だったのよね~)もビックリしたけど、演技力もすごいな、と思ったものです。
記憶に新しいところで「ディパーテッド」での助演男優ノミネート。レオ様を底意地悪い口調と態度でイジメる(正しくはそうではナイが)先輩刑事役は、本人曰く「昔そうとうのワルだったもんで」とかなんとか。実際彼は実刑をくらっているツワモノで、今回もなにげな~い仕草にホンマモンの迫力が。
その演技力+実経験=炸裂~!な作品「ザ・シューター 極大射程」は見ごたえも見どころのも満載でした。
(↓ここからネタばれ。かなり書きました。あしからず)
元アメリカ海兵隊のスワガー(マーク)はスゴ腕のシューター(スナイパー)。彼ならば2km先の空き缶でもド真ん中に打ち抜く腕を持っている。過去の偵察任務中、どういう訳だか潜入地に置き去りにされ、パートナー(風を読んだり距離を読む)は殉職した。
三年後、彼は山の中で愛犬と隠遁暮らし。退役した彼の元に大佐と名乗る軍関係者が仕事の要請に現れる。アメリカ大統領狙撃の情報を入手、犯人は敏腕のシューターらしいと話す。阻止する為には同じ様に腕のいい彼の知識が必要、と言葉巧みに言い寄る。パートナー殉職後、慎重な上に慎重に暮らしてきた彼だったが、しぶしぶ引き受ける。でもそれはなんとまたまたどういう訳だか自分が犯人に仕立て上げられる、という不可解な方向へ進んでいくのだ。怒りに震えるスワガー。このまま死ぬ彼では勿論あるはずがない。
シューターというからにはその腕前をいかんなく魅せてくれるのですが、まぁ・・・沢山死にます、殺します。「ブラッド・ダイヤモンド」でも「これは・・・戦争映画よねぇ」と思いましたが、この作品も然り。、です。
冒頭スワガーが置き去りにされる任務地はエリトリア。聞きなれない地名ですが、エチオピア近所、の地名といえば、地理的なことが見えてきますよね。現在エチオピアから独立(1993年)しているこの小国が、まだエチオピアの一部だった頃の設定の様です。
あまりいい書き方ではないのですが、「“難民”といえば?」の回答に、一昔前なら「エチオピア」と答えたし、今は「ルワンダ」と答えます。察しのいい方なら想像出来たと思うのですが・・・そう、またまた国際問題が、欧米諸国が‘自分勝手’をしたことが絡んでいる話なんです。
こう頻繁に作品になると、現実(悲惨な現状)を直視する義務とかなんとかを飛び越えて、「またか。」とも思っちゃいますが・・・先進国の「驕った勘違い」にまたまた怒りを覚えます。
任務とはいえ、実は自国の一部の身勝手(欲)さの片棒を担がされ、退役後も振り回され、あげく犯罪者として葬り去られようとする事に、自分の生き方として筋を通すスワガー。派手さはなくても迫力のあるウォールバーグにはピッタリの役どころです。
元々大人気のミステリー小説の映画化だそうで、主人公スワガーはニコリともしない(不機嫌な柴犬みたいなマーク・・・イイです。)キャラでアメリカでは大人気なんだそう、日本ではどうでしょうか?
スワガーは独りで敵に立ち向かうわけでなく、ここのところ引っ張り凧の俳優、マイケル・ペーニャが新米FBI捜査官・ニックとして絡んでくる。襲撃事件に疑問をもち、単独行動にでるニック。ドジな実直キャラを演らせたら最近は1、2の地位まできたペーニャ。今年は後、彼に何回スクリーンで出会うのか(「バベル」にも出ているし)?
彼がドジ(・・・本当にそうならFBIには入れないが)なのに、あっといい間にスワガーの‘いい片腕’になったり、シーンシーンの切り替わりがちょっと荒っぽい(編集のせいかな?)感じがするところに無理やり感はありますが、特にスワガーの腕前披露のシーンはスカッとする程の命中で(映画ですからね)射撃が好きな人はたまらないでしょう。
映画作品に出ていても、じっくりとは見ない長距離用射撃銃が興味深く(いや、機械としてスゴイなというコトです。)描かれていたり、軍隊で得た知識を総動員で戦う様子は本当に戦争映画。マークもしっかり体を鍛えていて、「トロイ」のブラピに負けない肉体です。男っぽい骨太な作品でした。
「ザ・シューター 極大射程」@映画生活
観た方はご存知でしょうが、とあるロックバンドのボーカルにファンとして陶酔する、フツーの庶民バンドのボーカル(しかもコピー専門)が、あれよあれよと本物のボーカルに仕立て上げられる作品。その歌唱力(実は彼バンド出身だったのよね~)もビックリしたけど、演技力もすごいな、と思ったものです。
記憶に新しいところで「ディパーテッド」での助演男優ノミネート。レオ様を底意地悪い口調と態度でイジメる(正しくはそうではナイが)先輩刑事役は、本人曰く「昔そうとうのワルだったもんで」とかなんとか。実際彼は実刑をくらっているツワモノで、今回もなにげな~い仕草にホンマモンの迫力が。
その演技力+実経験=炸裂~!な作品「ザ・シューター 極大射程」は見ごたえも見どころのも満載でした。
(↓ここからネタばれ。かなり書きました。あしからず)
元アメリカ海兵隊のスワガー(マーク)はスゴ腕のシューター(スナイパー)。彼ならば2km先の空き缶でもド真ん中に打ち抜く腕を持っている。過去の偵察任務中、どういう訳だか潜入地に置き去りにされ、パートナー(風を読んだり距離を読む)は殉職した。
三年後、彼は山の中で愛犬と隠遁暮らし。退役した彼の元に大佐と名乗る軍関係者が仕事の要請に現れる。アメリカ大統領狙撃の情報を入手、犯人は敏腕のシューターらしいと話す。阻止する為には同じ様に腕のいい彼の知識が必要、と言葉巧みに言い寄る。パートナー殉職後、慎重な上に慎重に暮らしてきた彼だったが、しぶしぶ引き受ける。でもそれはなんとまたまたどういう訳だか自分が犯人に仕立て上げられる、という不可解な方向へ進んでいくのだ。怒りに震えるスワガー。このまま死ぬ彼では勿論あるはずがない。
シューターというからにはその腕前をいかんなく魅せてくれるのですが、まぁ・・・沢山死にます、殺します。「ブラッド・ダイヤモンド」でも「これは・・・戦争映画よねぇ」と思いましたが、この作品も然り。、です。
冒頭スワガーが置き去りにされる任務地はエリトリア。聞きなれない地名ですが、エチオピア近所、の地名といえば、地理的なことが見えてきますよね。現在エチオピアから独立(1993年)しているこの小国が、まだエチオピアの一部だった頃の設定の様です。
あまりいい書き方ではないのですが、「“難民”といえば?」の回答に、一昔前なら「エチオピア」と答えたし、今は「ルワンダ」と答えます。察しのいい方なら想像出来たと思うのですが・・・そう、またまた国際問題が、欧米諸国が‘自分勝手’をしたことが絡んでいる話なんです。
こう頻繁に作品になると、現実(悲惨な現状)を直視する義務とかなんとかを飛び越えて、「またか。」とも思っちゃいますが・・・先進国の「驕った勘違い」にまたまた怒りを覚えます。
任務とはいえ、実は自国の一部の身勝手(欲)さの片棒を担がされ、退役後も振り回され、あげく犯罪者として葬り去られようとする事に、自分の生き方として筋を通すスワガー。派手さはなくても迫力のあるウォールバーグにはピッタリの役どころです。
元々大人気のミステリー小説の映画化だそうで、主人公スワガーはニコリともしない(不機嫌な柴犬みたいなマーク・・・イイです。)キャラでアメリカでは大人気なんだそう、日本ではどうでしょうか?
スワガーは独りで敵に立ち向かうわけでなく、ここのところ引っ張り凧の俳優、マイケル・ペーニャが新米FBI捜査官・ニックとして絡んでくる。襲撃事件に疑問をもち、単独行動にでるニック。ドジな実直キャラを演らせたら最近は1、2の地位まできたペーニャ。今年は後、彼に何回スクリーンで出会うのか(「バベル」にも出ているし)?
彼がドジ(・・・本当にそうならFBIには入れないが)なのに、あっといい間にスワガーの‘いい片腕’になったり、シーンシーンの切り替わりがちょっと荒っぽい(編集のせいかな?)感じがするところに無理やり感はありますが、特にスワガーの腕前披露のシーンはスカッとする程の命中で(映画ですからね)射撃が好きな人はたまらないでしょう。
映画作品に出ていても、じっくりとは見ない長距離用射撃銃が興味深く(いや、機械としてスゴイなというコトです。)描かれていたり、軍隊で得た知識を総動員で戦う様子は本当に戦争映画。マークもしっかり体を鍛えていて、「トロイ」のブラピに負けない肉体です。男っぽい骨太な作品でした。
「ザ・シューター 極大射程」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-04-28 23:45 | 試写会