「ラブソングができるまで」を観る
2007年 04月 17日
公私共に“酸いも甘いも”知り尽くした(笑)、ヒュー・グラント&ドリュー・バリモア主演、
「ラブソングができるまで」を観てきました。
ヒュー・グラントのはまり役、才能が無い訳でも顔が悪い訳でもナイのに、ぱっとしない人生の優男(やさおとこ)炸裂!です。80年代ポップスグループのパロディ!?&昨今のセクシー・ディーバ(アイドル歌手)のパフォーマンスをこれまたパロディ!!??した様な映像満載で可笑しい楽しいラブコメでした。
先日行われたジャパンプレミアで、「歌はなんとか(後からコンピュータ修正も出来るし)なるし、ピアノは練習で(これはお得意なのかな?)出来るようになるけど・・・ダンスは・・・(絶句)」と語ったらしいというグラント。ヒュー演じる、過去に人気者だったアイドルバンドの元ボーカル・アレックスは、確かにダンスは少々ヘッピリ腰(笑)でした。
でも‘アノ頃’のポップススターってみんなあんな感じでしたよ~っていうほどよく出来ているPVでこの作品は始まります。かつて(今もあるのかな?)「S○NYミュージックTV」という夕方のTV番組に御執心、a-haや、カルチャークラブ・古くはベイシティローラーズ(知ってる?)を思い出すような演出は、35歳より上の世代に大受けでした。
(↓ ここからネタばれ。)
アレックスは「あの人は今!?」みたいなTVプログラムに呼ばれそうな「過去のスター」。
バンド時代に築いた人気も財産も、今はそれ程・・・っていうか、全く無きに等しい。
どうにかしたい状況に、昨今大人気の歌姫・コーラ(ヘイリー・ベネットちゃん、本職は歌手だそうです)がアレックスのファンだった、というそれだけの理由で次回作アルバム曲を作るチャンスに恵まれる。当然、コーラが気に入ったら、の話だが・・・アレックスとマネージャ(ブラッド・ギャレット)は大盛り上がり!・・・でもでもアレックスはバンド解散から自暴自棄になっていてロクな作曲なんて、ここ何年も出来てないのです。曲を書くには詩も必要で、敏腕作家と組もうとするのですが、現代(いま)受けの歌詞にイマイチ、ぎくしゃく。そこへちょっと変わったキャラクターの‘植木屋さん’(正しくはどう訳したらいいのか?)のソフィーが口ずさんだ一言から、アレックスはソフィーと組んで新曲を作ることにするのです。才能があるのにしり込みするソフィーの‘トラウマ’は何?アレックスの‘スランプ’はどうなるの?コーラは新曲を気に入るのか?さてさて・・・♪
アレックスは最近いわゆる「ドサ廻り」で生計を立てています。「なつかしの何とか祭」とか、最近の’80ブームで遊園地のイベントとか・・・「1987年卒の会」なんてにも出ます。
この「1987年卒の会(多分大学の)」のシーンがとにかくイイんです、大爆笑です。
私が思い出したのは、その1987年当時、大ヒットしたトム・クルーズ主演の「カクテル」っていう映画の中で、バーテンダーのステージに群がる‘ギャル’達のシーン。そのギャルのごとく、まさにその彼女達がずずず~いと20年を経て、アレックスに群がる・・・様は圧巻(爆)!いい感じの女優さん達を揃えてあります、ステージ後方でシラける同期の頭の薄くなったオヤジ共がまた笑える~。
(正直同年代なので、笑ってばかりもいられないのですがっ)
ソフィーはその時、当時の大盛り上がりを知らない(「バブルでGO!」の広末ちゃん状態?)ので、「今」のノリで楽しそう。イマイチやる気のないアレックスをニコニコ見守ります。いい感じです。でも、アレックスのマンションに初めてやってきたソフィーはちょっと‘変わったコ’なキャラで登場なんです。その辺、私的に???なのです。ドイツ語ギャグ?をかましたり、潔癖症を匂わせたりする割には、後半他人の服を借りたりする・・・う~ん、彼女の精神状態が不安定、って事を表したかったのかな?オモシロい演出でしたがビミョーでもありました。
劇中、アチコチでビミョ~っていうか、ある種やりすぎ!な場面(でもオモシロい)が多んですよ、この映画。・・・敬虔な仏教国では公開出来ないかも。
だって、ディーバ・コーラちゃんは、精神面での支えをブッタに求めているのかナンなのか、モノすごいPVを作っているんですよ、ある意味侮辱です、仏への!(あくまでギャグ・・・ですがねー)。
これは○リトニーやシャ○ーラといったダンスパフォーマンス(セクシー)が象徴となっているディーバへの皮肉?(タイムリーに○リちゃんは若干精神的に壊れ気味ですし)・・・いやいや「愛」を込めたものなんでしょうかねぇ~、しかしスゴいんですー。ちょっとコーラちゃんのファンになりそうでした。
よく、ワールド・ツアーなどで来日時にスターが「ホテルの部屋には、香りは○○、水は××、スィーツはこれこれで、加湿器はなになに、寝具はあーでこーで、色はこれ!」な~んて指定がある、とかいいますよね、コーラちゃんは金銀きらきら・・・あ~んど南無・・・的なオリエンタル命なのですよ。本当にやりすぎ(爆)。
実際、本当に・・・こんなんなのでしょうね~、きっと。人気に追っかけられてヒーヒーいっているアイドルの心理状態をよく演じてました、コーラちゃん。合掌ーっ
今や努力もしない(したくない)、‘過去のスター’の座で満足しているアレックスと才能があるのにトラウマで自分の殻に閉じこもったままのソフィーが、お互いを見つめあい補い合う展開はありがちで判り易い展開です。ドリューもヒューも演者としてはスゴ腕ですから安心して鑑賞できます。(尺も144分・見易い)
しかし、見終わって楽しかったけど、どのシーンが印象的?って聞かれたら「ブッタ。」って答えちゃいそうー。
ソフィーの7歳上のお姉さん(クリステン・ジョンストン)がアレックスの大々々ファン!で興奮しまくり、でも姉として人生の先輩として、二人に接する辺りが好感持てました。
あとは、もう、コーラちゃんの一人勝ち♪光っていました、ヘイリー・ベネット!貴女がグラミーよ!
ヒューが出ていると、ついイギリスが舞台と思っちゃう(ヒューの英語好きです!)のですが、舞台はN.Y.なんですよね~。でも最後までアメリカっぽくない、センスだったような・・・ブリティッシュイングリッシュとアメリカンのドリューの会話って、ちょっと不思議な感じもしましたが、お気楽に楽しめるラブ・コメコメな作品でした。
「ラブソングができるまで」@映画生活
「ラブソングができるまで」を観てきました。
ヒュー・グラントのはまり役、才能が無い訳でも顔が悪い訳でもナイのに、ぱっとしない人生の優男(やさおとこ)炸裂!です。80年代ポップスグループのパロディ!?&昨今のセクシー・ディーバ(アイドル歌手)のパフォーマンスをこれまたパロディ!!??した様な映像満載で可笑しい楽しいラブコメでした。
先日行われたジャパンプレミアで、「歌はなんとか(後からコンピュータ修正も出来るし)なるし、ピアノは練習で(これはお得意なのかな?)出来るようになるけど・・・ダンスは・・・(絶句)」と語ったらしいというグラント。ヒュー演じる、過去に人気者だったアイドルバンドの元ボーカル・アレックスは、確かにダンスは少々ヘッピリ腰(笑)でした。
でも‘アノ頃’のポップススターってみんなあんな感じでしたよ~っていうほどよく出来ているPVでこの作品は始まります。かつて(今もあるのかな?)「S○NYミュージックTV」という夕方のTV番組に御執心、a-haや、カルチャークラブ・古くはベイシティローラーズ(知ってる?)を思い出すような演出は、35歳より上の世代に大受けでした。
(↓ ここからネタばれ。)
アレックスは「あの人は今!?」みたいなTVプログラムに呼ばれそうな「過去のスター」。
バンド時代に築いた人気も財産も、今はそれ程・・・っていうか、全く無きに等しい。
どうにかしたい状況に、昨今大人気の歌姫・コーラ(ヘイリー・ベネットちゃん、本職は歌手だそうです)がアレックスのファンだった、というそれだけの理由で次回作アルバム曲を作るチャンスに恵まれる。当然、コーラが気に入ったら、の話だが・・・アレックスとマネージャ(ブラッド・ギャレット)は大盛り上がり!・・・でもでもアレックスはバンド解散から自暴自棄になっていてロクな作曲なんて、ここ何年も出来てないのです。曲を書くには詩も必要で、敏腕作家と組もうとするのですが、現代(いま)受けの歌詞にイマイチ、ぎくしゃく。そこへちょっと変わったキャラクターの‘植木屋さん’(正しくはどう訳したらいいのか?)のソフィーが口ずさんだ一言から、アレックスはソフィーと組んで新曲を作ることにするのです。才能があるのにしり込みするソフィーの‘トラウマ’は何?アレックスの‘スランプ’はどうなるの?コーラは新曲を気に入るのか?さてさて・・・♪
アレックスは最近いわゆる「ドサ廻り」で生計を立てています。「なつかしの何とか祭」とか、最近の’80ブームで遊園地のイベントとか・・・「1987年卒の会」なんてにも出ます。
この「1987年卒の会(多分大学の)」のシーンがとにかくイイんです、大爆笑です。
私が思い出したのは、その1987年当時、大ヒットしたトム・クルーズ主演の「カクテル」っていう映画の中で、バーテンダーのステージに群がる‘ギャル’達のシーン。そのギャルのごとく、まさにその彼女達がずずず~いと20年を経て、アレックスに群がる・・・様は圧巻(爆)!いい感じの女優さん達を揃えてあります、ステージ後方でシラける同期の頭の薄くなったオヤジ共がまた笑える~。
(正直同年代なので、笑ってばかりもいられないのですがっ)
ソフィーはその時、当時の大盛り上がりを知らない(「バブルでGO!」の広末ちゃん状態?)ので、「今」のノリで楽しそう。イマイチやる気のないアレックスをニコニコ見守ります。いい感じです。でも、アレックスのマンションに初めてやってきたソフィーはちょっと‘変わったコ’なキャラで登場なんです。その辺、私的に???なのです。ドイツ語ギャグ?をかましたり、潔癖症を匂わせたりする割には、後半他人の服を借りたりする・・・う~ん、彼女の精神状態が不安定、って事を表したかったのかな?オモシロい演出でしたがビミョーでもありました。
劇中、アチコチでビミョ~っていうか、ある種やりすぎ!な場面(でもオモシロい)が多んですよ、この映画。・・・敬虔な仏教国では公開出来ないかも。
だって、ディーバ・コーラちゃんは、精神面での支えをブッタに求めているのかナンなのか、モノすごいPVを作っているんですよ、ある意味侮辱です、仏への!(あくまでギャグ・・・ですがねー)。
これは○リトニーやシャ○ーラといったダンスパフォーマンス(セクシー)が象徴となっているディーバへの皮肉?(タイムリーに○リちゃんは若干精神的に壊れ気味ですし)・・・いやいや「愛」を込めたものなんでしょうかねぇ~、しかしスゴいんですー。ちょっとコーラちゃんのファンになりそうでした。
よく、ワールド・ツアーなどで来日時にスターが「ホテルの部屋には、香りは○○、水は××、スィーツはこれこれで、加湿器はなになに、寝具はあーでこーで、色はこれ!」な~んて指定がある、とかいいますよね、コーラちゃんは金銀きらきら・・・あ~んど南無・・・的なオリエンタル命なのですよ。本当にやりすぎ(爆)。
実際、本当に・・・こんなんなのでしょうね~、きっと。人気に追っかけられてヒーヒーいっているアイドルの心理状態をよく演じてました、コーラちゃん。合掌ーっ
今や努力もしない(したくない)、‘過去のスター’の座で満足しているアレックスと才能があるのにトラウマで自分の殻に閉じこもったままのソフィーが、お互いを見つめあい補い合う展開はありがちで判り易い展開です。ドリューもヒューも演者としてはスゴ腕ですから安心して鑑賞できます。(尺も144分・見易い)
しかし、見終わって楽しかったけど、どのシーンが印象的?って聞かれたら「ブッタ。」って答えちゃいそうー。
ソフィーの7歳上のお姉さん(クリステン・ジョンストン)がアレックスの大々々ファン!で興奮しまくり、でも姉として人生の先輩として、二人に接する辺りが好感持てました。
あとは、もう、コーラちゃんの一人勝ち♪光っていました、ヘイリー・ベネット!貴女がグラミーよ!
ヒューが出ていると、ついイギリスが舞台と思っちゃう(ヒューの英語好きです!)のですが、舞台はN.Y.なんですよね~。でも最後までアメリカっぽくない、センスだったような・・・ブリティッシュイングリッシュとアメリカンのドリューの会話って、ちょっと不思議な感じもしましたが、お気楽に楽しめるラブ・コメコメな作品でした。
「ラブソングができるまで」@映画生活
by bijomaru0330am | 2007-04-17 23:45 | 試写会