「守護神」を観る
2006年 10月 03日
ケビン・コスナー&アシュトン・カッチャーが主演の海難レスキュー隊の映画、「守護神」を観てきました。日本公開はなんと2007年2月ですから、超早い試写です。
ケビン・コスナー主演で思い出す映画作品は数あれど、アシュトン・カッチャー・・・・?
正直思い出すのは、“デミ・ムーアーの若夫”ということ、作品は・・・・思い当たらず。
(ファンの方ごめんなさい)
この作品の事も、ワシントンD.Cでのプレミアで、本年度のミス・ユニバースで準ミスをとった知花くららさんがこの作品のインタビュアーとしてデビューしていなかったら知らなかったかも。
この作品は海の災難から人命を救う、沿岸警備隊・海難レスキュー隊員になる為の「Aスクール」(訓練学校)での教官と訓練生の話。
軍関係の教官・訓練生の話し、といえば、思い出すのはリチャード・ギアの「愛と青春の旅立ち」、トム・クルーズの「トップ・ガン」(公開当時ハマリましたよ~)、ちょっとシブいところで、最近ならロバート・デニーロの「ザ・ダイバー」、海難レスキューと言えばハリウッドリメイクも現実化しそうな純国産・「海猿」でしょう。
(カッチャー妻のデミの頑張り作「G・Iジェーン」も仲間に入れちゃお。)
話しの展開としては、基本同じ、と思っていただいて構わないのではないでしょうか。
今回は特に「伝説の人と将来有望な新人の葛藤とその後の信頼関係」、本筋はコレにつきます。
が、今までの作品の数々と違うのは、イケメン俳優の筆頭だったケビンの‘枯れかた’と、カッチャーの俳優としてのオーラ度UPです。
これは・・・・正直見ごたえありました。
端的に書いて、「良かった」です。(期待しなかったがヨシだったのかもー)
(↓ここからちょっとネタバレ)
この手の話しにありがちな、
・伝説の人は仕事は出来ても家庭を顧みない、
・親友(もしくは相棒)の不慮の死、
・優秀な新人は一匹狼とダメ同僚、
・過酷な訓練(鍛えあげられたマッチョな姿も拝めます)と脱落、
・地元の女性との恋愛、
・トラウマ、
・反目→信頼、、、
こういった‘基本アイテム’はちゃんとすべて入っています。
なので、ストーリー展開を書くこともナイと思うのですが、どの部分をどれくらい、どこにフューチャーするのか、で話しの‘しまりかた’が違うと思うのですよね。
後は、主演する俳優のカリスマ度ではないですか?
例えば、
当時世界を熱狂させ、あっという間に大スターになったトム・クルーズの空軍訓練生。
甘いマスクに鍛えられた身体、そしてどこと無く寂しげな眼差し。(現実の幼い頃のトラウマか?)
例えば、
ロバート・デニーロの教官は、底意地が悪く感じる程のドライな冷酷さで、その存在感を見せ付けました。(うむーマフィア視線はどこでも健在!)
そこいくと、今回の「守護神」での2人は、基本元祖・爽やか系&現代っ子。(と、思う)
どことなく肩の力が抜けた感じで、キツい訓練シーンも嫌味にならず、クスリと笑えることも。
ケビン・コスナーは「ボディ・ガード」が物凄くHitして代表作ですが、(正直全く感動していない&、どこが面白いの~?なんですけど)その清廉潔白なイメージでどの作品見てもどうも固定概念に捕らわれていたのですがこの作品で‘呪縛’(!)が取れたかな?たくましく無骨でいい感じの四十男(実年齢は当年51歳!・・・見えない)でした。
ファンの方には申し訳なかったのですが、つい先日までアシュトン・カッチャーとジョシュ・ハートネット(「シン・シティ」「ブラック・ダリア」と好演が続いているようですね)がごっちゃになっていた私。この作品で‘開眼’(!)カッチャーの印象が変わったかな?今後の出演作品に期待が高まりました、悩める19歳の現代っ子を好演です。
また、こういった映画では好きな人はたまらない、荒れ狂う大海原での救助シーンは息をも呑み手に汗握る緊張感です。
このシーン結構多め、なので死亡者も映ります(PG-13です)。
波はSFXだとは思うし、役者は吹き替えでしょうが、波に揉まれながら泳ぐ姿はついつい「頑張れ!」と思ってしまいます。
音楽も効果的でした。
ありがちな演出・・・と思う部分もありましたが、ことのほか良かった印象が。
この作品で主役の2人が活躍する、「USCG(アメリカ沿岸警備隊)」は、左程その任務が大きく取り上げられることがなかったそうですが、ハリケーン・カトリーナ発生時の活躍がこの作品の誕生のきっかけだったとか。
「常に備えよ」
これがUSCGのモットー。何にも変えられない人命救助の仕事は、時としてプライベートも犠牲となります。
人は独りでは生きられない。
男の男臭いドラマの中に、男女の織り成す繊細なドラマも垣間見れます。友情も。
なんでもそうですが、映画って鑑賞した時期や年齢など受け取り手の立場でも印象が違うかもしれません。
私は、ケビン演じるランドールの気持ちを考えました(歳が近いし)。
人生の舞台の“上手からセンター立ちへ、そして下手へ”はける。
自分のおかれている状況で感動や感慨も違ってくることでしょう。
長年のケビンファンはもとより、単純にカッチャーのかっこよさに酔うもよし、救助隊や訓練生の卓越した技術に見入るもよし。
ちょい長めな尺2時間19分は、上映前ダレるかなと思ったけれど、ビシっと気持ちを留めて貰えて、最後まで勝ち試合を持続できた「守護神」だったと思います。
ぁ・・・とエンディングの好き嫌いは??あるかなーー。
ケビン・コスナー主演で思い出す映画作品は数あれど、アシュトン・カッチャー・・・・?
正直思い出すのは、“デミ・ムーアーの若夫”ということ、作品は・・・・思い当たらず。
(ファンの方ごめんなさい)
この作品の事も、ワシントンD.Cでのプレミアで、本年度のミス・ユニバースで準ミスをとった知花くららさんがこの作品のインタビュアーとしてデビューしていなかったら知らなかったかも。
この作品は海の災難から人命を救う、沿岸警備隊・海難レスキュー隊員になる為の「Aスクール」(訓練学校)での教官と訓練生の話。
軍関係の教官・訓練生の話し、といえば、思い出すのはリチャード・ギアの「愛と青春の旅立ち」、トム・クルーズの「トップ・ガン」(公開当時ハマリましたよ~)、ちょっとシブいところで、最近ならロバート・デニーロの「ザ・ダイバー」、海難レスキューと言えばハリウッドリメイクも現実化しそうな純国産・「海猿」でしょう。
(カッチャー妻のデミの頑張り作「G・Iジェーン」も仲間に入れちゃお。)
話しの展開としては、基本同じ、と思っていただいて構わないのではないでしょうか。
今回は特に「伝説の人と将来有望な新人の葛藤とその後の信頼関係」、本筋はコレにつきます。
が、今までの作品の数々と違うのは、イケメン俳優の筆頭だったケビンの‘枯れかた’と、カッチャーの俳優としてのオーラ度UPです。
これは・・・・正直見ごたえありました。
端的に書いて、「良かった」です。(期待しなかったがヨシだったのかもー)
(↓ここからちょっとネタバレ)
この手の話しにありがちな、
・伝説の人は仕事は出来ても家庭を顧みない、
・親友(もしくは相棒)の不慮の死、
・優秀な新人は一匹狼とダメ同僚、
・過酷な訓練(鍛えあげられたマッチョな姿も拝めます)と脱落、
・地元の女性との恋愛、
・トラウマ、
・反目→信頼、、、
こういった‘基本アイテム’はちゃんとすべて入っています。
なので、ストーリー展開を書くこともナイと思うのですが、どの部分をどれくらい、どこにフューチャーするのか、で話しの‘しまりかた’が違うと思うのですよね。
後は、主演する俳優のカリスマ度ではないですか?
例えば、
当時世界を熱狂させ、あっという間に大スターになったトム・クルーズの空軍訓練生。
甘いマスクに鍛えられた身体、そしてどこと無く寂しげな眼差し。(現実の幼い頃のトラウマか?)
例えば、
ロバート・デニーロの教官は、底意地が悪く感じる程のドライな冷酷さで、その存在感を見せ付けました。(うむーマフィア視線はどこでも健在!)
そこいくと、今回の「守護神」での2人は、基本元祖・爽やか系&現代っ子。(と、思う)
どことなく肩の力が抜けた感じで、キツい訓練シーンも嫌味にならず、クスリと笑えることも。
ケビン・コスナーは「ボディ・ガード」が物凄くHitして代表作ですが、(正直全く感動していない&、どこが面白いの~?なんですけど)その清廉潔白なイメージでどの作品見てもどうも固定概念に捕らわれていたのですがこの作品で‘呪縛’(!)が取れたかな?たくましく無骨でいい感じの四十男(実年齢は当年51歳!・・・見えない)でした。
ファンの方には申し訳なかったのですが、つい先日までアシュトン・カッチャーとジョシュ・ハートネット(「シン・シティ」「ブラック・ダリア」と好演が続いているようですね)がごっちゃになっていた私。この作品で‘開眼’(!)カッチャーの印象が変わったかな?今後の出演作品に期待が高まりました、悩める19歳の現代っ子を好演です。
また、こういった映画では好きな人はたまらない、荒れ狂う大海原での救助シーンは息をも呑み手に汗握る緊張感です。
このシーン結構多め、なので死亡者も映ります(PG-13です)。
波はSFXだとは思うし、役者は吹き替えでしょうが、波に揉まれながら泳ぐ姿はついつい「頑張れ!」と思ってしまいます。
音楽も効果的でした。
ありがちな演出・・・と思う部分もありましたが、ことのほか良かった印象が。
この作品で主役の2人が活躍する、「USCG(アメリカ沿岸警備隊)」は、左程その任務が大きく取り上げられることがなかったそうですが、ハリケーン・カトリーナ発生時の活躍がこの作品の誕生のきっかけだったとか。
「常に備えよ」
これがUSCGのモットー。何にも変えられない人命救助の仕事は、時としてプライベートも犠牲となります。
人は独りでは生きられない。
男の男臭いドラマの中に、男女の織り成す繊細なドラマも垣間見れます。友情も。
なんでもそうですが、映画って鑑賞した時期や年齢など受け取り手の立場でも印象が違うかもしれません。
私は、ケビン演じるランドールの気持ちを考えました(歳が近いし)。
人生の舞台の“上手からセンター立ちへ、そして下手へ”はける。
自分のおかれている状況で感動や感慨も違ってくることでしょう。
長年のケビンファンはもとより、単純にカッチャーのかっこよさに酔うもよし、救助隊や訓練生の卓越した技術に見入るもよし。
ちょい長めな尺2時間19分は、上映前ダレるかなと思ったけれど、ビシっと気持ちを留めて貰えて、最後まで勝ち試合を持続できた「守護神」だったと思います。
ぁ・・・とエンディングの好き嫌いは??あるかなーー。
by bijomaru0330am | 2006-10-03 23:45 | 試写会