「黄金の羅針盤」を読む
2006年 08月 25日
来年映画化公開が待たれる、ライラの冒険シリーズ第一巻、フィリップ・プルマン著「黄金の羅針盤」を完読した。
正直、いつもお邪魔してTBさせてもらっている映画サイトのニュースで、この作品にニコール・キッドマンが出る、と読まなかったら知らなかった作品。
(アタシ結構知らないなー、文学・・・・)
児童文学というからそんなに難しいモンじゃないと思っていたけど、これ本当に児童向け!?と思ってしまいたくなる程、結構入り組んだ作品です。
(結構血なまぐさい部分もアリだし)
何が入り組んでいるかというと、ネタバレになっちゃうので、この先読む方はあしからず。
(以下ネタバレあり)
まず主人公・ライラ(女の子12歳・人間)が住んで居る(居た?)のはオックスフォードの学寮(またナンカややこしい難しそうな学問してそうなとこ)の中で、国は一応イギリス。
映画ではこの主人公・ライラは全くの新人子役・ダコタ・ブルー・リチャーズという子が紛します。
本を開くと、作者が‘注釈’として、「第一巻の舞台は、我々の世界と似た世界であるが、多くの点で異なる」とも書いてくれている様に、地球であって、尚且つそうでない部分があります。
けれど、イギリスやらロンドンやら実在の国や都市名が出てくるので、ついそちらを想像してしまうのです。言葉も英語を話していて、「綺麗なロンドンなまりの・・・・」なんでくだりも出てきます。
次に、“生き物”は人間だけでなく、魔女、熊、そしてこれが一番大切!「ダイモン」というものが出てきます。
実はダイモンは単体の生物ではなく、この‘世界’では人間であれば必ずダイモンが‘憑いて’・・・もとい(憑いているかんじがするんだけど)、「ダイモンと一緒(に生きる)の存在」なのです。
このダイモンは子供の時代(思春期の前)はいろんな動物(時には虫にも)に自己の意識で変身出来、時に主人(ペア?友?)である人間の感情やピンチにあわせて変身、助言もする、といった存在です。
読んでいくと、大人になるとダイモンはその人間に相応じた動物の姿に固定して、変身をしなくなると解ります。それから、一定の距離(くっついてる人間とダイモンの数学的な距離)離れられ無い存在です。
元来読書家ではない私は、この「環境設定」には仲々驚き、戸惑いました。
またこの「環境設定」を理解して慣れるまで少々時間が係りました。
(私が大人だからかもしれませんが)
本を読む、すなわち目で字を追っていくのなら、折々に想像したり、読み手のペースで読み返したり、理解しながらすすんでいけば良いですが、映像になってドンドン話が進んでいく「映画」となると、そうはいかないんじゃないかなー、なんて感じました。
(少なくとも舞台となる世界観や主人公を取り巻く人間関係はHPなどで要チェックです)
それに加え、小難しい物理学の話で幕があくのですが、この物理学と探検が合いまった話がストリーの中心として重要なのに、理解しがたいのですよー。おまけに宗教的な部分もあったり、と。
(映画ではどこまでシンプルにするのか・・・・?)
そんなこんなで、話に没頭出来るようになる(ライラの世界に引きずり込まれるまで)までちょっと時間がかかったので読書後の今、余計映画化の動向が気になります。
先日映画化情報の追加が出て、なんと、ライラ以外で一に重要人物アスリエル卿(ライラの伯父さん・・・)を新・007でジェームス・ボンドを演るにあたり物議かもしたダニエル・クレイグが演るそうなんですよ!
率直な感想として、イメージかなり違うんです、けど。
先に報じられたコールター夫人は、ニコールにぴったりの役で、白く美しくでも妖しく香り立つような女性なのですが、アスリエル卿は、頑丈で屈強でオーラのある、慇懃無礼で狡猾なお金持ちの感じで、私的には、ジーン・ハックマンがもう30歳若かったらピッタリなんだけど・・・・、なんです。
あんまりクレイグの演技って観た事ない・・・ので「新007」を観てからでないと、なんとも言えませんけど。
勝手な想像では、年頃としてはトム・クルーズが似合いではないか、と思っていたのですが。
(いや~純粋に役者として、ありえないけど。)
他にも魔女が新・ボンドガールのエヴァ・グリーン(是は似合いかな)で、まだ続編を読んでいないけど、この4人(ライラ・・・は当然、アスリエル卿・コールター夫人・魔女のセラフィナ)は出てくるでしょう。
興行如何では続編もありうるのでクレイグがアスリエル卿をどうジェームス・ボンドと演じ分けるか期待してもおり、心配でもあり。
(クレイグファンの方ごめんなさい)
主人公はあくまでおてんばで意志が強く、子供のズル賢さと前しか見ない前進する子、そして少し寂しい女の子・ライラなので、新人の彼女が周りの配役を食ってくれることを期待します。
(ダコタという名の子役は天才!と思いたいなー)
さしずめ、主役が当初(超)素人軍団だった、「ハリー・ポッター」シリーズの様な感じでしょうか。
しかし、それならば、コールター夫人やアスリエル卿にピンの主演でイケるTOPクラス(ギャラも)人気俳優を持ってこなくても、と思ったりして、、、個人的にはニコールが好きなのでいいんですけどね。
正直、いつもお邪魔してTBさせてもらっている映画サイトのニュースで、この作品にニコール・キッドマンが出る、と読まなかったら知らなかった作品。
(アタシ結構知らないなー、文学・・・・)
児童文学というからそんなに難しいモンじゃないと思っていたけど、これ本当に児童向け!?と思ってしまいたくなる程、結構入り組んだ作品です。
(結構血なまぐさい部分もアリだし)
何が入り組んでいるかというと、ネタバレになっちゃうので、この先読む方はあしからず。
(以下ネタバレあり)
まず主人公・ライラ(女の子12歳・人間)が住んで居る(居た?)のはオックスフォードの学寮(またナンカややこしい難しそうな学問してそうなとこ)の中で、国は一応イギリス。
映画ではこの主人公・ライラは全くの新人子役・ダコタ・ブルー・リチャーズという子が紛します。
本を開くと、作者が‘注釈’として、「第一巻の舞台は、我々の世界と似た世界であるが、多くの点で異なる」とも書いてくれている様に、地球であって、尚且つそうでない部分があります。
けれど、イギリスやらロンドンやら実在の国や都市名が出てくるので、ついそちらを想像してしまうのです。言葉も英語を話していて、「綺麗なロンドンなまりの・・・・」なんでくだりも出てきます。
次に、“生き物”は人間だけでなく、魔女、熊、そしてこれが一番大切!「ダイモン」というものが出てきます。
実はダイモンは単体の生物ではなく、この‘世界’では人間であれば必ずダイモンが‘憑いて’・・・もとい(憑いているかんじがするんだけど)、「ダイモンと一緒(に生きる)の存在」なのです。
このダイモンは子供の時代(思春期の前)はいろんな動物(時には虫にも)に自己の意識で変身出来、時に主人(ペア?友?)である人間の感情やピンチにあわせて変身、助言もする、といった存在です。
読んでいくと、大人になるとダイモンはその人間に相応じた動物の姿に固定して、変身をしなくなると解ります。それから、一定の距離(くっついてる人間とダイモンの数学的な距離)離れられ無い存在です。
元来読書家ではない私は、この「環境設定」には仲々驚き、戸惑いました。
またこの「環境設定」を理解して慣れるまで少々時間が係りました。
(私が大人だからかもしれませんが)
本を読む、すなわち目で字を追っていくのなら、折々に想像したり、読み手のペースで読み返したり、理解しながらすすんでいけば良いですが、映像になってドンドン話が進んでいく「映画」となると、そうはいかないんじゃないかなー、なんて感じました。
(少なくとも舞台となる世界観や主人公を取り巻く人間関係はHPなどで要チェックです)
それに加え、小難しい物理学の話で幕があくのですが、この物理学と探検が合いまった話がストリーの中心として重要なのに、理解しがたいのですよー。おまけに宗教的な部分もあったり、と。
(映画ではどこまでシンプルにするのか・・・・?)
そんなこんなで、話に没頭出来るようになる(ライラの世界に引きずり込まれるまで)までちょっと時間がかかったので読書後の今、余計映画化の動向が気になります。
先日映画化情報の追加が出て、なんと、ライラ以外で一に重要人物アスリエル卿(ライラの伯父さん・・・)を新・007でジェームス・ボンドを演るにあたり物議かもしたダニエル・クレイグが演るそうなんですよ!
率直な感想として、イメージかなり違うんです、けど。
先に報じられたコールター夫人は、ニコールにぴったりの役で、白く美しくでも妖しく香り立つような女性なのですが、アスリエル卿は、頑丈で屈強でオーラのある、慇懃無礼で狡猾なお金持ちの感じで、私的には、ジーン・ハックマンがもう30歳若かったらピッタリなんだけど・・・・、なんです。
あんまりクレイグの演技って観た事ない・・・ので「新007」を観てからでないと、なんとも言えませんけど。
勝手な想像では、年頃としてはトム・クルーズが似合いではないか、と思っていたのですが。
(いや~純粋に役者として、ありえないけど。)
他にも魔女が新・ボンドガールのエヴァ・グリーン(是は似合いかな)で、まだ続編を読んでいないけど、この4人(ライラ・・・は当然、アスリエル卿・コールター夫人・魔女のセラフィナ)は出てくるでしょう。
興行如何では続編もありうるのでクレイグがアスリエル卿をどうジェームス・ボンドと演じ分けるか期待してもおり、心配でもあり。
(クレイグファンの方ごめんなさい)
主人公はあくまでおてんばで意志が強く、子供のズル賢さと前しか見ない前進する子、そして少し寂しい女の子・ライラなので、新人の彼女が周りの配役を食ってくれることを期待します。
(ダコタという名の子役は天才!と思いたいなー)
さしずめ、主役が当初(超)素人軍団だった、「ハリー・ポッター」シリーズの様な感じでしょうか。
しかし、それならば、コールター夫人やアスリエル卿にピンの主演でイケるTOPクラス(ギャラも)人気俳優を持ってこなくても、と思ったりして、、、個人的にはニコールが好きなのでいいんですけどね。
by bijomaru0330am | 2006-08-25 23:45 | シネマ与太話