「ゲド戦記」を観る
2006年 07月 11日
「ゲド戦記」というお話は、全六巻もあって‘ゲドさん’が少年の時からの長い長い話なのだそうです。
「スタジオジブリが有名な児童文学を映画化する」。
正直、私はこの知識のみ(後は主演声優がV6・岡田くんだ)で鑑賞しました。
そんなコトなので、自分の為に見終わっちゃたけど、改めて書いてみたいと思います。
なので、全く情報が無くて、調べるのが億劫な方向けなブログになってしまうかな?
(詳しい方、Passしちゃってください)
↓
「ゲド戦記」が書かれたのは1968年から。
児童ファンタジー作品としてかなり有名で日本での初版は1976年からなので、今十分に大人のヒトにも児童文学だったはず。
ですが・・・・シツコイですが、ジブリ作品になるまで全く知りませんでした(すみません)。
作家は、アーシュラ・K・ル=グウィン氏というアメリカ人のフェミニストな女流作家さんだそうで、1929年生まれで今もってご健在です。
今回ジブリ映画になっている「ゲド戦記」はゲドさんが大人になって、余生を送っている時代に起きる話「アースシーの風」とう巻のお話の様です。
今回鑑賞するにあたり、原作本は読みませんでした。
ここのところ何かと(W杯とか)時間を割かれる事が多く、気になる映画公開も目白押しだったので、いくつかの原作は(ダ・ヴィンチ・コードとか)読めたのですが、どうしてもアニメまでは・・・・。
しかし、出来れば読んだほうが良かったかな、と観終わって感じています。
少なくとも公式HPを隅々まで見る、とか宣伝チラシを読むとか。
ジブリは20年も前からアーシュラ・K氏に映画化を打診していたそうですが、アチコチの申し出を氏が断り続け、そんなある日、ひょいと本人サイドから映画化転がり込んできたとか。
何が彼女を心変わりさせたのでしょうか?やっぱりアカデミー賞かな?
なので、“世界の宮崎アニメ”はそれなりに有名でしょうが、原作品としてはメジャーもメジャー。今までで一番有名なお話をアニメ化したことになります。
さて、ここから感想なぞ・・・・(ネタばれあり)
↓
なぜに、「予備知識」がいるというかと申しますと、
「アースシー」の世界(このお話の舞台)では全てのモノ(海や山や、花も)に‘真の名’があるのです。
そのモノを支配(コントロール)するにはコールネームじゃなくて、‘真の名’が必要。
時にそれは‘真の名’を明かすことで、自分を危険にさらすことになることさえあるのです。
(逆に真の信頼の証拠に教えることも)
この事実を知っているのといないとでは、全くしょっぱなからストーリーの理解が違います。(正直知らないとキツい)
ゲドさんは魔法使い、ということも知っていないと、微妙です。
映画なので、原作本の一巻からすべて理解していなくても大丈夫ですが、とにかくチラシは読みましょう。
話の根底にあるモノは、“変わりゆくこの自然や生き物への危機感を描き、人間の傲慢さと弱さを描いた物語”なので、原作本を読んでいない人でも、共感は得られます。
ですが、細かな‘設定’を知らないと、当たり前に進んでいく些細なことが理解できないのです。
また唄ったり踊ったり、笑ったり、というシーンは少なく、文字通りの“戦記”なので、小さいお子さんには「ちょっと難しいかな」と感じました。
うーん、小学三年生以下にはキツいでしょうか。
宮崎駿監督の実息子さんの吾朗氏が監督さんだ、とうことが大きく報道され、作りづらかったでしょうね。
実際私は知らなかったのですが、「画」も吾朗さんマターなんだそうです。
何でも“筆タッチ”な仕上がりを目指したそうで、絵画的な風景で見ごたえアリです。
(‘クラリス顔’でしたから気づかない方もいるかも)
それから、アチコチに今までの宮崎作品のどこかをリスペクトしている様な気がします。
例えば、「もののけ姫」のジコ坊とか、「天空の城ラピュタ」のシータとか、「カリオストロの城」の衛兵とか・・・・書き出すとキリがありません。
声優陣も「チーム宮崎」の布陣なので、目新しさはありません。
が、そこはジブリ。
なんらかのモノを鑑賞者に与えてくれます。
評判の「テルーの唄」を劇中で聴くだけでも価値はあります。
「ゲド戦記」公式サイト
http://www.ghibli.jp/ged/
「ゲド戦記」@映画生活
http://www.eigaseikatu.com/title/15675/
「スタジオジブリが有名な児童文学を映画化する」。
正直、私はこの知識のみ(後は主演声優がV6・岡田くんだ)で鑑賞しました。
そんなコトなので、自分の為に見終わっちゃたけど、改めて書いてみたいと思います。
なので、全く情報が無くて、調べるのが億劫な方向けなブログになってしまうかな?
(詳しい方、Passしちゃってください)
↓
「ゲド戦記」が書かれたのは1968年から。
児童ファンタジー作品としてかなり有名で日本での初版は1976年からなので、今十分に大人のヒトにも児童文学だったはず。
ですが・・・・シツコイですが、ジブリ作品になるまで全く知りませんでした(すみません)。
作家は、アーシュラ・K・ル=グウィン氏というアメリカ人のフェミニストな女流作家さんだそうで、1929年生まれで今もってご健在です。
今回ジブリ映画になっている「ゲド戦記」はゲドさんが大人になって、余生を送っている時代に起きる話「アースシーの風」とう巻のお話の様です。
今回鑑賞するにあたり、原作本は読みませんでした。
ここのところ何かと(W杯とか)時間を割かれる事が多く、気になる映画公開も目白押しだったので、いくつかの原作は(ダ・ヴィンチ・コードとか)読めたのですが、どうしてもアニメまでは・・・・。
しかし、出来れば読んだほうが良かったかな、と観終わって感じています。
少なくとも公式HPを隅々まで見る、とか宣伝チラシを読むとか。
ジブリは20年も前からアーシュラ・K氏に映画化を打診していたそうですが、アチコチの申し出を氏が断り続け、そんなある日、ひょいと本人サイドから映画化転がり込んできたとか。
何が彼女を心変わりさせたのでしょうか?やっぱりアカデミー賞かな?
なので、“世界の宮崎アニメ”はそれなりに有名でしょうが、原作品としてはメジャーもメジャー。今までで一番有名なお話をアニメ化したことになります。
さて、ここから感想なぞ・・・・(ネタばれあり)
↓
なぜに、「予備知識」がいるというかと申しますと、
「アースシー」の世界(このお話の舞台)では全てのモノ(海や山や、花も)に‘真の名’があるのです。
そのモノを支配(コントロール)するにはコールネームじゃなくて、‘真の名’が必要。
時にそれは‘真の名’を明かすことで、自分を危険にさらすことになることさえあるのです。
(逆に真の信頼の証拠に教えることも)
この事実を知っているのといないとでは、全くしょっぱなからストーリーの理解が違います。(正直知らないとキツい)
ゲドさんは魔法使い、ということも知っていないと、微妙です。
映画なので、原作本の一巻からすべて理解していなくても大丈夫ですが、とにかくチラシは読みましょう。
話の根底にあるモノは、“変わりゆくこの自然や生き物への危機感を描き、人間の傲慢さと弱さを描いた物語”なので、原作本を読んでいない人でも、共感は得られます。
ですが、細かな‘設定’を知らないと、当たり前に進んでいく些細なことが理解できないのです。
また唄ったり踊ったり、笑ったり、というシーンは少なく、文字通りの“戦記”なので、小さいお子さんには「ちょっと難しいかな」と感じました。
うーん、小学三年生以下にはキツいでしょうか。
宮崎駿監督の実息子さんの吾朗氏が監督さんだ、とうことが大きく報道され、作りづらかったでしょうね。
実際私は知らなかったのですが、「画」も吾朗さんマターなんだそうです。
何でも“筆タッチ”な仕上がりを目指したそうで、絵画的な風景で見ごたえアリです。
(‘クラリス顔’でしたから気づかない方もいるかも)
それから、アチコチに今までの宮崎作品のどこかをリスペクトしている様な気がします。
例えば、「もののけ姫」のジコ坊とか、「天空の城ラピュタ」のシータとか、「カリオストロの城」の衛兵とか・・・・書き出すとキリがありません。
声優陣も「チーム宮崎」の布陣なので、目新しさはありません。
が、そこはジブリ。
なんらかのモノを鑑賞者に与えてくれます。
評判の「テルーの唄」を劇中で聴くだけでも価値はあります。
「ゲド戦記」公式サイト
http://www.ghibli.jp/ged/
「ゲド戦記」@映画生活
http://www.eigaseikatu.com/title/15675/
by bijomaru0330am | 2006-07-11 23:45 | 試写会