「夢駆ける馬ドリーマー」を観る
2006年 05月 18日
このところ立て続けて競馬絡みの作品を鑑賞することになりました。
国の違いはあれど、馬の持つ利口でひたむきで(特につぶらな瞳)、人を見分けその気持ちに答える姿は万国共通。またまた感動作品でした。
この作品の主役はカート・ラッセル&ダコタ・ファニング。共に名実ともに高い評価の俳優さんです。
極個人的な話ですが・・・・、
毎年「今年は何故だかこの人が出る作品ばかり鑑賞する羽目になる」という事がありまして、どうやら本年度はカート・ラッセルさんの様です。
このいい意味でのジンクスはちょっと良い効果があって、しょっちゅうその人を観るので、よりバックボーンを知りたくなり、その人について知り得た事によって、今度は今までの印象や見方が変わるのです。
以前にも少し書きましたが、カートは子役から活躍した俳優さん(しかも名子役)だそうです。
今回小さい時から何かと天才呼ばわりされ、マスコミ報道ではその名に恥じない応対でますます誉れの高いダコタ・ファニングの父親役は正に適役。
経歴といった字面の条件だけでなく、鑑賞してみて今迄いろんな名優と親子役を演じてきたファニングに一番ピッタリな父親役だと感じました。
勝手な想像ですが、ファニングも今回の現場は本来の子役としてノビノビ演れたのではないでしょうか、本当に伸びやかに等身大の子供、娘として何時もに増しての演技でした。
パパのラッセル以外にも「ハイド・アンド・シーク」で共演経験のあるママ(エリザベス・シュー)、おじいちゃん(クリス・クリストファーソン)と周りは演技派ががっちり固めているのです。最近ストイックな役回りが多かったファニング、もっとこんなファミリー感動作に出て欲しいです(親心)。
(以下、ややネタバレありです)
このお話、実際にあった話がベースとか。
今回一緒に試写した知人が競馬々関係の企業に籍があり、「取引先が実名で出てきた」と言っておりました。
しかし、良く出来た話です、まるで映画の様です(!?)。
大概の人なら展開もオチも想像できるストーリーです。
倒産寸前の牧場、親子(祖父と父)の確執、年頃の娘を持つ気難しい父、女を忘れなくちゃならない母、イジワルな元ライバル牧場主、人のいい外国人従業員と挫折した旗手、怪我をして安楽死を宣告されたサラブレッド。
ここまで“アイテム”が揃っていて、それに人の良い(人格者)お金持ち、がちょろりと出てきます。解りやすい~。
年頃の娘=父に打ち解けないではナイのですよ、お金の工面に四苦八苦で家族を省みない、でもそんな父が大好き!・・・な娘なんです。
オープニングで既にダコタちゃんは健気でいじらしい。もう既にジーンと涙腺が刺激されます。
朝早くパパ(ベン・ラッセル)は娘との約束をほっぽいて仕事に独り出掛けようとします、レース(見学に)に連れて行くと言ったのに。こっそり起きてパパとママの小競り合いを垣間見たケール(ファニング)は猛ダッシュして着替えをひっつかみ、パパの発進させたピックアップトラックの前に飛び出していきます。
きょうび、パパにここまで愛情を示すこの年頃の娘、日本に居ますかね~。
ここで、「パパの嘘つき!」とならないところがファニング(いやいや脚本でしょう)。
じー、とパパを見つめます。「約束だもん。」その瞳が語ります(名演技じゃ)。
いちいち事が上手くいかないのでじれっぱなしのパパですが、周りの人々もケールもそれでもパパを信頼しているんです。
いけ好かない牧場主が怪我をしたソーニャドール(夢見る人、という名の意味の牝馬)を安楽死させようとした事をきっかけに、細々とやってきたパパの調教師の仕事を奪います。売り言葉に買い言葉でソーニャを引き取るベン、一縷の望みを掛けて。
序盤から話はトントンと進み、直ぐに作品に没頭できます。
ソーニャがクレーン牧場にやって来た事で家族はその絆を回復していきます。
ソーニャを姉妹のように見つめ構い、面倒をみるケール。ソーニャはちゃんと毎日々々覚えていくのです。その恩を。
さてそんなクレーン牧場の大勝負はどうなったか?自ずからソーニャ頼みだというのは想像つきますよね。
結末に辿り着くまで二転三転がありますが、くどいことはなくすんなり見れてしまう1時間47分でした。
「ソーニャ」はスペイン語。そう、元々違う国の“お金持ちの馬主”さんが所有していた馬なのです。でも怪我をしたので、あっさり預けていた牧場主が捨てた。
この元“お金持ちの馬主”さんがミソです。
彼が馬に愛情があったかどうだか判りませんが、少なくとも調教師をみる目はあったようです。(預けた牧場主は大したことなかったけど。)
所詮お金持ちの意地の張り合い・・・・なんですが、馬をモノとみるか、家族とみるか。
元“お金持ちの馬主”さんが人間らしい情熱を持っている事は、いち国家の将来をも決めるのだから、解りすぎる結果でもこうでないとね!
やっぱりダコタ・ファニングって上手い!
大きくなってオスカー何度手にするのかな~・・・・
「夢駆ける馬ドリーマー」公式HP
http://yumekakeru-uma.com/
「夢駆ける馬ドリーマー@映画生活」
http://www.eigaseikatu.com/title/15305/
国の違いはあれど、馬の持つ利口でひたむきで(特につぶらな瞳)、人を見分けその気持ちに答える姿は万国共通。またまた感動作品でした。
この作品の主役はカート・ラッセル&ダコタ・ファニング。共に名実ともに高い評価の俳優さんです。
極個人的な話ですが・・・・、
毎年「今年は何故だかこの人が出る作品ばかり鑑賞する羽目になる」という事がありまして、どうやら本年度はカート・ラッセルさんの様です。
このいい意味でのジンクスはちょっと良い効果があって、しょっちゅうその人を観るので、よりバックボーンを知りたくなり、その人について知り得た事によって、今度は今までの印象や見方が変わるのです。
以前にも少し書きましたが、カートは子役から活躍した俳優さん(しかも名子役)だそうです。
今回小さい時から何かと天才呼ばわりされ、マスコミ報道ではその名に恥じない応対でますます誉れの高いダコタ・ファニングの父親役は正に適役。
経歴といった字面の条件だけでなく、鑑賞してみて今迄いろんな名優と親子役を演じてきたファニングに一番ピッタリな父親役だと感じました。
勝手な想像ですが、ファニングも今回の現場は本来の子役としてノビノビ演れたのではないでしょうか、本当に伸びやかに等身大の子供、娘として何時もに増しての演技でした。
パパのラッセル以外にも「ハイド・アンド・シーク」で共演経験のあるママ(エリザベス・シュー)、おじいちゃん(クリス・クリストファーソン)と周りは演技派ががっちり固めているのです。最近ストイックな役回りが多かったファニング、もっとこんなファミリー感動作に出て欲しいです(親心)。
(以下、ややネタバレありです)
このお話、実際にあった話がベースとか。
今回一緒に試写した知人が競馬々関係の企業に籍があり、「取引先が実名で出てきた」と言っておりました。
しかし、良く出来た話です、まるで映画の様です(!?)。
大概の人なら展開もオチも想像できるストーリーです。
倒産寸前の牧場、親子(祖父と父)の確執、年頃の娘を持つ気難しい父、女を忘れなくちゃならない母、イジワルな元ライバル牧場主、人のいい外国人従業員と挫折した旗手、怪我をして安楽死を宣告されたサラブレッド。
ここまで“アイテム”が揃っていて、それに人の良い(人格者)お金持ち、がちょろりと出てきます。解りやすい~。
年頃の娘=父に打ち解けないではナイのですよ、お金の工面に四苦八苦で家族を省みない、でもそんな父が大好き!・・・な娘なんです。
オープニングで既にダコタちゃんは健気でいじらしい。もう既にジーンと涙腺が刺激されます。
朝早くパパ(ベン・ラッセル)は娘との約束をほっぽいて仕事に独り出掛けようとします、レース(見学に)に連れて行くと言ったのに。こっそり起きてパパとママの小競り合いを垣間見たケール(ファニング)は猛ダッシュして着替えをひっつかみ、パパの発進させたピックアップトラックの前に飛び出していきます。
きょうび、パパにここまで愛情を示すこの年頃の娘、日本に居ますかね~。
ここで、「パパの嘘つき!」とならないところがファニング(いやいや脚本でしょう)。
じー、とパパを見つめます。「約束だもん。」その瞳が語ります(名演技じゃ)。
いちいち事が上手くいかないのでじれっぱなしのパパですが、周りの人々もケールもそれでもパパを信頼しているんです。
いけ好かない牧場主が怪我をしたソーニャドール(夢見る人、という名の意味の牝馬)を安楽死させようとした事をきっかけに、細々とやってきたパパの調教師の仕事を奪います。売り言葉に買い言葉でソーニャを引き取るベン、一縷の望みを掛けて。
序盤から話はトントンと進み、直ぐに作品に没頭できます。
ソーニャがクレーン牧場にやって来た事で家族はその絆を回復していきます。
ソーニャを姉妹のように見つめ構い、面倒をみるケール。ソーニャはちゃんと毎日々々覚えていくのです。その恩を。
さてそんなクレーン牧場の大勝負はどうなったか?自ずからソーニャ頼みだというのは想像つきますよね。
結末に辿り着くまで二転三転がありますが、くどいことはなくすんなり見れてしまう1時間47分でした。
「ソーニャ」はスペイン語。そう、元々違う国の“お金持ちの馬主”さんが所有していた馬なのです。でも怪我をしたので、あっさり預けていた牧場主が捨てた。
この元“お金持ちの馬主”さんがミソです。
彼が馬に愛情があったかどうだか判りませんが、少なくとも調教師をみる目はあったようです。(預けた牧場主は大したことなかったけど。)
所詮お金持ちの意地の張り合い・・・・なんですが、馬をモノとみるか、家族とみるか。
元“お金持ちの馬主”さんが人間らしい情熱を持っている事は、いち国家の将来をも決めるのだから、解りすぎる結果でもこうでないとね!
やっぱりダコタ・ファニングって上手い!
大きくなってオスカー何度手にするのかな~・・・・
「夢駆ける馬ドリーマー」公式HP
http://yumekakeru-uma.com/
「夢駆ける馬ドリーマー@映画生活」
http://www.eigaseikatu.com/title/15305/
by bijomaru0330am | 2006-05-18 23:45 | 試写会