「洋菓子店コアンドル」を観る
2011年 01月 28日
1月も下旬になると、街のあちらこちらでチョコのいい香りがひと際際立つ季節になります。・・・そうですね~、「バレンタイン」というチョコメーカーの商売に引っかかった素敵な行事があるからですよね~。(基本私はこの‘システム’好きです、ロマンチックなんで←乙女っ)
この「洋菓子店コアンドル」も、スクリーンがら甘いクリームの、チョコの、果実の香りがいっぱいいっぱい漂ってきそうな、この時期にぴったりの作品でした。
↓ここからちょっとネタばれ少々(スィーツといっしょの珈琲は砂糖ナシで)。
なつめ(蒼井優)は鹿児島で‘お誕生日ケーキ’なんかを注文されてこさえる洋菓子店の娘。キャスターバックひとつ持って東京に出てきた。パティシエの修行をしに出て行った好きな人に会う為に。
この方(優ちゃん)はなんでしょう、立ってるだけで内田善美先生とか大島弓子先生(わからないヒトはワカラんでヨシ)の作品に出てくる少女の様な(私見あしからず)ホワンとした空気なんですよね~。その佇まいから、ついちょっと「癒し系の作品かしら?」と毎回(毎回・・・笑)思って裏切られるんですけど、結局。
なつめは癒しには程遠い(笑)ガツガツ系で、訊ねた洋菓子店コアンドルのオーナーパティシエ・依子(戸田恵子)に食って掛かる。
彼氏がいなかったんですね~、そこには。
しかも周りの誰が考えてもそりゃ・・・な展開なんですけど、「一直線系」のなつめは受け入れないし。ちょっとウザい・・・可愛いけど。行く所がないなつめを依子はシブシブ受け入れる。
戸田さん、なんか年々綺麗になってく気がするんですけど。結構もう・・・ですよね、彼氏でも出来たかな?映り方のせい?じゃないんだと思うんですけど。いえ、元々美人で素敵な方ですけど、なんか一瞬某宝塚女優さん?と見紛うばかりの美しさで、ちょっと尊敬しました。
一方、そのコアンドルの常連で依子の修行時代の仲間の十村(江口洋介)。とあることで、天才パティシエと言われた彼が今は調理学校の先生、スィーツのコラムニストとして静かな生活をしていた。
なにかに怯えるようなその視線には深い深い訳があった。
何事にも激しい思い込み(情熱)と周りの見えない強引さ(若さ)で突き進む、なつめ。他人を受け入れない傷ついた十村。そこに心広い依子や、他人に対する表現の下手な職人気質な先輩パティシエ・マリコ(江口のりこ)、コアンドルの辛口常連客・芳川夫人(加賀まりこ)が絡んで話は進む。
なつめの人間的成長と、十村の「壁」の乗り越えに話は終始していますが。
話はすべてスィーツに纏わるいろんな方向・・・なんですけど、ストーリー展開として「みんな頑張る」系なのか(「癒し」系では初めから全くない)「感動」系なのか、ちょっとどっちつかない感じがしましたね。
個人的にはお互い黙っていても分かり合えている(理想だなー)依子夫婦の感じが好きだったので、もうちょっとこの辺りの空気が伝わってきて欲しかったんですが、‘メイン’じゃなので仕方ないか。
スィーツを作る肯定が何度も出てきて、その手捌きの美しさはなんともいえなかったです。なんでもそうなんですが‘職人’さんのその手の動きにお客側の私はいつも惚れ惚れしてしまいます。そして得られた結果がもっともっと素晴らしい(美味しい~~)と、とっても幸せでいられるんですよ。
そういう意味では劇中の芳川夫人の気持ちが一番共感出来ました。
他人を幸せに出来る仕事を持っているヒトって素敵と思います。
「頑張れ。」って思います、本当に。
「洋菓子店コアンドル」@ぴあ映画生活
この「洋菓子店コアンドル」も、スクリーンがら甘いクリームの、チョコの、果実の香りがいっぱいいっぱい漂ってきそうな、この時期にぴったりの作品でした。
↓ここからちょっとネタばれ少々(スィーツといっしょの珈琲は砂糖ナシで)。
なつめ(蒼井優)は鹿児島で‘お誕生日ケーキ’なんかを注文されてこさえる洋菓子店の娘。キャスターバックひとつ持って東京に出てきた。パティシエの修行をしに出て行った好きな人に会う為に。
この方(優ちゃん)はなんでしょう、立ってるだけで内田善美先生とか大島弓子先生(わからないヒトはワカラんでヨシ)の作品に出てくる少女の様な(私見あしからず)ホワンとした空気なんですよね~。その佇まいから、ついちょっと「癒し系の作品かしら?」と毎回(毎回・・・笑)思って裏切られるんですけど、結局。
なつめは癒しには程遠い(笑)ガツガツ系で、訊ねた洋菓子店コアンドルのオーナーパティシエ・依子(戸田恵子)に食って掛かる。
彼氏がいなかったんですね~、そこには。
しかも周りの誰が考えてもそりゃ・・・な展開なんですけど、「一直線系」のなつめは受け入れないし。ちょっとウザい・・・可愛いけど。行く所がないなつめを依子はシブシブ受け入れる。
戸田さん、なんか年々綺麗になってく気がするんですけど。結構もう・・・ですよね、彼氏でも出来たかな?映り方のせい?じゃないんだと思うんですけど。いえ、元々美人で素敵な方ですけど、なんか一瞬某宝塚女優さん?と見紛うばかりの美しさで、ちょっと尊敬しました。
一方、そのコアンドルの常連で依子の修行時代の仲間の十村(江口洋介)。とあることで、天才パティシエと言われた彼が今は調理学校の先生、スィーツのコラムニストとして静かな生活をしていた。
なにかに怯えるようなその視線には深い深い訳があった。
何事にも激しい思い込み(情熱)と周りの見えない強引さ(若さ)で突き進む、なつめ。他人を受け入れない傷ついた十村。そこに心広い依子や、他人に対する表現の下手な職人気質な先輩パティシエ・マリコ(江口のりこ)、コアンドルの辛口常連客・芳川夫人(加賀まりこ)が絡んで話は進む。
なつめの人間的成長と、十村の「壁」の乗り越えに話は終始していますが。
話はすべてスィーツに纏わるいろんな方向・・・なんですけど、ストーリー展開として「みんな頑張る」系なのか(「癒し」系では初めから全くない)「感動」系なのか、ちょっとどっちつかない感じがしましたね。
個人的にはお互い黙っていても分かり合えている(理想だなー)依子夫婦の感じが好きだったので、もうちょっとこの辺りの空気が伝わってきて欲しかったんですが、‘メイン’じゃなので仕方ないか。
スィーツを作る肯定が何度も出てきて、その手捌きの美しさはなんともいえなかったです。なんでもそうなんですが‘職人’さんのその手の動きにお客側の私はいつも惚れ惚れしてしまいます。そして得られた結果がもっともっと素晴らしい(美味しい~~)と、とっても幸せでいられるんですよ。
そういう意味では劇中の芳川夫人の気持ちが一番共感出来ました。
他人を幸せに出来る仕事を持っているヒトって素敵と思います。
「頑張れ。」って思います、本当に。
「洋菓子店コアンドル」@ぴあ映画生活
by bijomaru0330am | 2011-01-28 23:45 | 試写会