「ザ・タウン」を観る
2011年 01月 27日
俳優のベン・アフレックが主演・監督の「ザ・タウン」を観てきました。
あのクリント・イーストウッドの次に監督業で大成するのは彼だろう、と各方面の専門家から高い評価を受けている作品だそうだ。
チャック・ホーガン氏原作の「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」というミステリー(!?そうなんだ・・・)を映画化した犯罪ドラマ。アメリカで1番銀行強盗発生率の高いというのがボストンのチャールズタウンという処で、そこで生まれ育った親も強盗のダグがベン・アフレックの役どころです。
↓ここからちょっとネタバレ。
チャールズタウン、ここは強盗が‘仕事’としてある意味認識されている街。実際この家業を親から継ぎ、誇りを持っている者さえいる。そんな街で生まれ育ったダグは、札付きの幼なじみを率いて現金強奪をすること強盗団のリーダー。ある日、押し入った銀行で滅多に取らない人質をとる事に。連れ出したのはその銀行の女性支店長クレア(レベッカ・ホール)だった。
ベン・アフレックが未だ“イケメン俳優”とモテ囃されて(いまでも格好いいしファンにキャーキャーいわれる存在ですけど)いた頃、正直「なんか他のイケメン路線と違う(無理してる気が)」という気が。案の定(辛口あしからず)、某ディーバと婚約だなんだと大騒ぎされた時に、すっかり彼のオリジナルな俳優の良さを彼女に吸い取られた(そういう時他の俳優さんは、逆に一気に成り上がったり、一段上にのし上がったりする気がする)様な感じがしました。
それから暫し・・・。
「チェンジングレーン」で片鱗を、「スモーキン・エース」で頭角を、「消されたヘッドライン」で確信を得ました、そう、貴方は地味で意外な役が合う。そしてバックヤードに周るのも正解と思う(褒めてます、嫁もいい。)。
話としては、ミステリーが原作・・・というよりは、ヒューマン・ドラマな仕上がりで、じっくり引き込んでいく内容でした。
人質にしたクレアを解放(基本ヒトは殺さない方針、あくまで方針)したあと、FBIに不利な証言や何か思い出すような事がないように初めは監視目的で近づいたダグ。しかし、それは次第に好意に変わっていく。・・・普通に恋の始まり。
まま、一目ぼれっぽい感じなんですよね、これは。銀行の支店長にしては随分か弱い感じの女性なんですよ、クレアって(高学歴の成績優秀なんでしょうね)。
そんな「極普通の」様子を見せるダグに一抹の不安と焦りを感じる幼馴染の仲間達。
クレアをマークし、これを機に強盗団を潰さんとあらゆる手を使うFBI。
FBIとの裏のかき合いや、普通の感情とは裏腹な強盗をする=仕事を準備する様なども見応えがありました、このFBI、憎たらしかったですね、個人的に。嫌な感じー仕事ととはいえ。
また、ダグの家族に対する思いや、幼馴染の家族への思い、その地で生きていかなければ仕方ないアイデンティティーの葛藤もきめ細かく描かれていると思います。
生まれた時から極悪人だったヒトはいないと思うんです、幼い時は何かしら希望や夢や目標があって、やっぱりそれがダメだったり何かちょっとしたきっかけでたまたま身近な‘家業’を継がざるを得なかった。ジェレミー・レナー演じるダグの幼馴染で血の気の多いジェムが、最後の最後に垣間見せた行動や、よくよく考えたら物凄くひどいことされたクレアが言う一言とか、救われるべき未来(それは決して過去の罪を消してはくれなのだけど)に向けた何かを感じる作品でした。
「ザ・タウン」@ぴあ映画生活
あのクリント・イーストウッドの次に監督業で大成するのは彼だろう、と各方面の専門家から高い評価を受けている作品だそうだ。
チャック・ホーガン氏原作の「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」というミステリー(!?そうなんだ・・・)を映画化した犯罪ドラマ。アメリカで1番銀行強盗発生率の高いというのがボストンのチャールズタウンという処で、そこで生まれ育った親も強盗のダグがベン・アフレックの役どころです。
↓ここからちょっとネタバレ。
チャールズタウン、ここは強盗が‘仕事’としてある意味認識されている街。実際この家業を親から継ぎ、誇りを持っている者さえいる。そんな街で生まれ育ったダグは、札付きの幼なじみを率いて現金強奪をすること強盗団のリーダー。ある日、押し入った銀行で滅多に取らない人質をとる事に。連れ出したのはその銀行の女性支店長クレア(レベッカ・ホール)だった。
ベン・アフレックが未だ“イケメン俳優”とモテ囃されて(いまでも格好いいしファンにキャーキャーいわれる存在ですけど)いた頃、正直「なんか他のイケメン路線と違う(無理してる気が)」という気が。案の定(辛口あしからず)、某ディーバと婚約だなんだと大騒ぎされた時に、すっかり彼のオリジナルな俳優の良さを彼女に吸い取られた(そういう時他の俳優さんは、逆に一気に成り上がったり、一段上にのし上がったりする気がする)様な感じがしました。
それから暫し・・・。
「チェンジングレーン」で片鱗を、「スモーキン・エース」で頭角を、「消されたヘッドライン」で確信を得ました、そう、貴方は地味で意外な役が合う。そしてバックヤードに周るのも正解と思う(褒めてます、嫁もいい。)。
話としては、ミステリーが原作・・・というよりは、ヒューマン・ドラマな仕上がりで、じっくり引き込んでいく内容でした。
人質にしたクレアを解放(基本ヒトは殺さない方針、あくまで方針)したあと、FBIに不利な証言や何か思い出すような事がないように初めは監視目的で近づいたダグ。しかし、それは次第に好意に変わっていく。・・・普通に恋の始まり。
まま、一目ぼれっぽい感じなんですよね、これは。銀行の支店長にしては随分か弱い感じの女性なんですよ、クレアって(高学歴の成績優秀なんでしょうね)。
そんな「極普通の」様子を見せるダグに一抹の不安と焦りを感じる幼馴染の仲間達。
クレアをマークし、これを機に強盗団を潰さんとあらゆる手を使うFBI。
FBIとの裏のかき合いや、普通の感情とは裏腹な強盗をする=仕事を準備する様なども見応えがありました、このFBI、憎たらしかったですね、個人的に。嫌な感じー仕事ととはいえ。
また、ダグの家族に対する思いや、幼馴染の家族への思い、その地で生きていかなければ仕方ないアイデンティティーの葛藤もきめ細かく描かれていると思います。
生まれた時から極悪人だったヒトはいないと思うんです、幼い時は何かしら希望や夢や目標があって、やっぱりそれがダメだったり何かちょっとしたきっかけでたまたま身近な‘家業’を継がざるを得なかった。ジェレミー・レナー演じるダグの幼馴染で血の気の多いジェムが、最後の最後に垣間見せた行動や、よくよく考えたら物凄くひどいことされたクレアが言う一言とか、救われるべき未来(それは決して過去の罪を消してはくれなのだけど)に向けた何かを感じる作品でした。
「ザ・タウン」@ぴあ映画生活
by bijomaru0330am | 2011-01-27 23:45 | 試写会