「第9地区」を観る
2010年 05月 16日
事の他評価が高く、「続編も出る!?」な「第9地区」を遅ればせながら観てきました。
・・・なんというか・・・グロい。「グチャッ」っという音が・・・苦手でした。
(けど、観ちゃった。)
↓ここから若干ネタばれあり。
南アフリカのヨハネスブルグ上空、大きな宇宙船が空中に留まっている。地球外生命がやって来たのだ。目的がはっきりしないがこの宇宙船は壊れてしまった様で、地球サイドは難民として彼らを受け入れ、MNUという特別な国家組織が宇宙船・宇宙人を監視することに。
しかし月日が流れ、難民キャンプ(第9地区)の生活も荒れて来た。新しい第10地区に移動させるべくプロジェクトが始動し、その陣頭指揮にはヴィカス(シャルト・コプリー)が選ばれた。
宇宙人さんは地球の生物、甲殻類に姿かたちが似ているので、通称「エビ」と呼ばれています(蛯原友里ちゃんではナイ・・・ベタだ)。バルタンではなく、・・・エビちゃん、じゃなかった、エビ達は雌雄・・・じゃなかった、性別が判りにくい。因みにそれはストーリーに関係ない。(結局最後まで男女の違いが判らなかったぁ。)
そのエビ氏達は、すさんだ生活で人間としょっちゅうトラブルを起こし、MNUが射殺する事件が勃発、打たれるとグチャ、勿論彼らも応戦するので、人間はベチャ、ってなるの。・・・粉砕。グロー。エビの踊り食いとか、食べられないー。
(・・・といいつつ鮨を食う。甘エビ最高。)
大体、文化的な生活はさせてもらえず、かなり環境の醜悪なンキャンプなんで、エビじゃなくても心が荒むって。生活レベルも低いし。
観ててヨハネスブルグの人々はこの作品が公開されて文句を言わなかったのだろーか?ま、舞台が日本で東京でも「映画でしょ」って思うとは思うの。でも南アフリカで難民で、異種の差別が問題で・・・となると、意識が違う方いって正解でしょ?痛烈に批判しているよね、コレ。とか思うわけですよ。
だって、監督も主演俳優も南アフリカ共和国出身。アパルトヘイトがなくなって超・治安悪いんでしょ、ここ。
ストーリーはCNNとかCBSとかの、ドキュメンタリー風にすすみ、記録テープによって明かさせる真実・・・的な方向です。現実でこういう報道ニュースを視ていて「なんでこんなんなる前に誰かがどうにかしなかったの?」と、いい加減いい大人になっても思っちゃう私。この作品でもツッコミどころは満載で、
・宇宙船なんで浮かばせたまんまやねん、このパワーの源研究せいよ。
(その真下の住人日が当たらんじゃん!)
・‘難民キャンプ’の固定概念に囚われすぎじゃろ、もうちっとマシなバラック作りー。
(住む人のこと考えぇよ)
・エビ氏の武器がスゴイ。種別が違う(人間が触るとダメ)とセーフティロックが係る・・・これは必死に研究しているけど、これに固執しすぎ。
(どんだけ戦争好きやねん、人間。)
人間のダメダメっぷり、というか現状維持の進歩性の無さが痛々しいドキュメンタリー風に苦笑しますが、途中から、一気に来ましたね。人間模様が。
ヴィカス達MNUは難民を移動させるべく一軒一軒バラックを訪れ交渉する。時に脅し時に騙して。その一軒のバラックに、知的で文化的な物腰のクリストファーとその息子が居り、ヴィカスは家宅捜査の段階でなぞの液体を浴びてしまう。
だから!危険回避の警戒心低すぎ。永年(宇宙船の来訪から時は28年らしい)エビがいるのが当たり前になった事からの漫然感が人間本来の感覚の鋭さを麻痺させてますよね?触らないでしょ。笑える。
だたそうなったことで、MNUやクリストファーの本来の目的が明確になり、ヴィカスの存在価値が計られる。
逃げ回るヴィカス(なんでかは是非劇場で)、それを助けることになるクリストファー。
二人の間に湧きあがる感情は「戦場のメリークリスマス」のMrロレンスやたけし演じるハラ、デヴィット・ボウィのセリアズ少佐の、それに似ているな、と感じました。
結局液体の具体的な説明はないのですが、観ている我々は「だいたいこんなモン」という想像でまかなえる。
そんな事はあんまり実際重要ではないのです、ここまでくれば。
視終わってレビューのUPが物理的に遅くなっちゃったんですが、この作品反芻すればするほど、じわじわくる内容で、「どうせ自分には関係ないだろう」と高をくくっていた人が、思わぬ事件に巻き込まれた時のとっさの行動と本性が見応えのあるものでした。
あと、どんなになっちゃっても愛する心が消えないのはヨカったな。アナタにバラを。
「第9地区」@ぴあ映画生活
・・・なんというか・・・グロい。「グチャッ」っという音が・・・苦手でした。
(けど、観ちゃった。)
↓ここから若干ネタばれあり。
南アフリカのヨハネスブルグ上空、大きな宇宙船が空中に留まっている。地球外生命がやって来たのだ。目的がはっきりしないがこの宇宙船は壊れてしまった様で、地球サイドは難民として彼らを受け入れ、MNUという特別な国家組織が宇宙船・宇宙人を監視することに。
しかし月日が流れ、難民キャンプ(第9地区)の生活も荒れて来た。新しい第10地区に移動させるべくプロジェクトが始動し、その陣頭指揮にはヴィカス(シャルト・コプリー)が選ばれた。
宇宙人さんは地球の生物、甲殻類に姿かたちが似ているので、通称「エビ」と呼ばれています(蛯原友里ちゃんではナイ・・・ベタだ)。バルタンではなく、・・・エビちゃん、じゃなかった、エビ達は雌雄・・・じゃなかった、性別が判りにくい。因みにそれはストーリーに関係ない。(結局最後まで男女の違いが判らなかったぁ。)
そのエビ氏達は、すさんだ生活で人間としょっちゅうトラブルを起こし、MNUが射殺する事件が勃発、打たれるとグチャ、勿論彼らも応戦するので、人間はベチャ、ってなるの。・・・粉砕。グロー。エビの踊り食いとか、食べられないー。
(・・・といいつつ鮨を食う。甘エビ最高。)
大体、文化的な生活はさせてもらえず、かなり環境の醜悪なンキャンプなんで、エビじゃなくても心が荒むって。生活レベルも低いし。
観ててヨハネスブルグの人々はこの作品が公開されて文句を言わなかったのだろーか?ま、舞台が日本で東京でも「映画でしょ」って思うとは思うの。でも南アフリカで難民で、異種の差別が問題で・・・となると、意識が違う方いって正解でしょ?痛烈に批判しているよね、コレ。とか思うわけですよ。
だって、監督も主演俳優も南アフリカ共和国出身。アパルトヘイトがなくなって超・治安悪いんでしょ、ここ。
ストーリーはCNNとかCBSとかの、ドキュメンタリー風にすすみ、記録テープによって明かさせる真実・・・的な方向です。現実でこういう報道ニュースを視ていて「なんでこんなんなる前に誰かがどうにかしなかったの?」と、いい加減いい大人になっても思っちゃう私。この作品でもツッコミどころは満載で、
・宇宙船なんで浮かばせたまんまやねん、このパワーの源研究せいよ。
(その真下の住人日が当たらんじゃん!)
・‘難民キャンプ’の固定概念に囚われすぎじゃろ、もうちっとマシなバラック作りー。
(住む人のこと考えぇよ)
・エビ氏の武器がスゴイ。種別が違う(人間が触るとダメ)とセーフティロックが係る・・・これは必死に研究しているけど、これに固執しすぎ。
(どんだけ戦争好きやねん、人間。)
人間のダメダメっぷり、というか現状維持の進歩性の無さが痛々しいドキュメンタリー風に苦笑しますが、途中から、一気に来ましたね。人間模様が。
ヴィカス達MNUは難民を移動させるべく一軒一軒バラックを訪れ交渉する。時に脅し時に騙して。その一軒のバラックに、知的で文化的な物腰のクリストファーとその息子が居り、ヴィカスは家宅捜査の段階でなぞの液体を浴びてしまう。
だから!危険回避の警戒心低すぎ。永年(宇宙船の来訪から時は28年らしい)エビがいるのが当たり前になった事からの漫然感が人間本来の感覚の鋭さを麻痺させてますよね?触らないでしょ。笑える。
だたそうなったことで、MNUやクリストファーの本来の目的が明確になり、ヴィカスの存在価値が計られる。
逃げ回るヴィカス(なんでかは是非劇場で)、それを助けることになるクリストファー。
二人の間に湧きあがる感情は「戦場のメリークリスマス」のMrロレンスやたけし演じるハラ、デヴィット・ボウィのセリアズ少佐の、それに似ているな、と感じました。
結局液体の具体的な説明はないのですが、観ている我々は「だいたいこんなモン」という想像でまかなえる。
そんな事はあんまり実際重要ではないのです、ここまでくれば。
視終わってレビューのUPが物理的に遅くなっちゃったんですが、この作品反芻すればするほど、じわじわくる内容で、「どうせ自分には関係ないだろう」と高をくくっていた人が、思わぬ事件に巻き込まれた時のとっさの行動と本性が見応えのあるものでした。
あと、どんなになっちゃっても愛する心が消えないのはヨカったな。アナタにバラを。
「第9地区」@ぴあ映画生活
by bijomaru0330am | 2010-05-16 23:45 | 映画鑑賞