「東京島」を観る
2010年 05月 20日
GAGAさんのモニター試写会で「東京島」を観てきました。
我ら同世代のミューズ、儚い美しさに胸キュンの木村多江さんが主演すると以前に聞いていたので、「‘東京島’って??」とちょっと調べて知っていた話。
(「アナタハンの女王事件」ですよね、これ。)
ホントにあった逆ハーレムな異常な事件だったそうなので、真昼間からこんな作品観るのも・・・どうしたものか?と不安(笑)だったんですけど。
↓ ここから少々ネタばれ。・・・いろいろ想像しちゃってね。
清子(木村)は夫と結婚20年目の記念に世界一周旅行に出かけた。クルーズの途中、嵐にあい遭難した二人は無人島に漂着、生きる事に前向きな清子に反し夫の無気力甚だしい。程なく16人の若いフリーター男、密航中国人男6人、次々に漂流者が増えた。男23人+女1人。バランスの悪い無人島の生活が始まった。
原作は、桐野夏生。過激な性描写やドロドロした人間の内面を描くのが得意なんだそうだ。・・・状況だけ聞いただけでうっすら汗が出そうですが・・・残念です(笑)、ほとんど‘そういったシーン’はない!(ほっ)、サバイバルでちょっとある意味笑っちゃうほどの人間心理と行動の作品でした。
ただそれが、逆に何かパンチのないサラリとした作品になっちゃったんでは?と思う節も(笑)。
また原作やアナハン事件では清子の夫(元々の)、争いを避けるため?の夫・その1、その2・・・と不可解に死んでいくのですが、その辺りはサクサク冒頭で終了。「誰が殺った?」という部分はあっさりで、あまりその死に対して緊張感は感じない。ダンナさんも二人しか死なない(十分死んでる)。
三番目の夫(ユタカ)が結構タイプの福士誠治クンだったので、「死んじゃったら嫌だな」とかちょっと思っていたので(ぁ、ネタバレ)いっか。
いやぁ、ま、そのなんでも“濃ゆい”のがいいとは限りませんので。お好みでしょうが。
実際の事件では20歳代の女性が巻き込まれたそうですが、今回は40(歳)過ぎの木村さん(等身大ですねー)に置き換えてのストーリー。初めは独りっきりの女性をちやほや(勿論、下心から)の男性陣が、女の強かさを知った後の態度の豹変っぷりがリアルでムカついたー。小僧(笑)ども「オバサン、若くないんだから」とか毒付くんだけど、胸にチクチクきましたね。しかし、所詮「小僧は小僧。」フン。いい気味だ。完全に清子目線~。
ま、だから私たちみたいな木村多江さんと同い年くらいなモニター女性がずらり。
私の周りの席では、いちいち結構声を上げて笑っている人が多かったですけど。
似たような歳の皆がどんな風に感じたか知りたいな、と思いました。
思ったよりドロドロに薄汚れ感はなくて、以前深夜のTVでやっていたアメリカの無人島サバイバル番組(素人を無人島に置き去りにして様子をみる)の方がリアルだった様に思えました。
でも、特にフリーターの面々の役作りは結構見応えありました、窪塚くんの憎憎しさ(でも一番誠実な人と思った)とか、柄本くんの個性的な飄々さ(でも一番アブない奴だ)とか存在感ありました。勿論、多江さんいつものように素敵で、且つのびのびと骨のある女性、‘清子’でした(「鏡のシーン」に共感)。
今回この作品と完全タイアップのエルメス・スカーフ(カレ)。
映画が始まってすぐに清子が荷造りで持ち物に迷うシーンから全面‘出’。無人島でも、エンディングでも、もう一人の主役級の露出でしたね(流石)。確かにシルクは暖かく涼しく丈夫。良いモノになればなるほどそうだけど、綺麗過ぎないか?・・・もうちょっとどうにかなるでしょ、なんないの?あーそう、私エルメス持ってないし。
知らんがな。
ラスト、東京でのシーンがあって、それが・・・あまりにご近所だったんでこの辺りもちょっと興ざめな一因に。
脚本家の相沢友子さんいつも好きな作品が多いんですけど、今回はあまり好みではなかったかもしれません。清子の前向きさが全面出しだったのは良かったです、まぁそれに尽きるんですけど、同世代だけに妙に納得と同感出来過ぎちゃって、映画という異空間でのお楽しみが出来なかったからかもしれません。
「東京島」@ぴあ映画生活
我ら同世代のミューズ、儚い美しさに胸キュンの木村多江さんが主演すると以前に聞いていたので、「‘東京島’って??」とちょっと調べて知っていた話。
(「アナタハンの女王事件」ですよね、これ。)
ホントにあった逆ハーレムな異常な事件だったそうなので、真昼間からこんな作品観るのも・・・どうしたものか?と不安(笑)だったんですけど。
↓ ここから少々ネタばれ。・・・いろいろ想像しちゃってね。
清子(木村)は夫と結婚20年目の記念に世界一周旅行に出かけた。クルーズの途中、嵐にあい遭難した二人は無人島に漂着、生きる事に前向きな清子に反し夫の無気力甚だしい。程なく16人の若いフリーター男、密航中国人男6人、次々に漂流者が増えた。男23人+女1人。バランスの悪い無人島の生活が始まった。
原作は、桐野夏生。過激な性描写やドロドロした人間の内面を描くのが得意なんだそうだ。・・・状況だけ聞いただけでうっすら汗が出そうですが・・・残念です(笑)、ほとんど‘そういったシーン’はない!(ほっ)、サバイバルでちょっとある意味笑っちゃうほどの人間心理と行動の作品でした。
ただそれが、逆に何かパンチのないサラリとした作品になっちゃったんでは?と思う節も(笑)。
また原作やアナハン事件では清子の夫(元々の)、争いを避けるため?の夫・その1、その2・・・と不可解に死んでいくのですが、その辺りはサクサク冒頭で終了。「誰が殺った?」という部分はあっさりで、あまりその死に対して緊張感は感じない。ダンナさんも二人しか死なない(十分死んでる)。
三番目の夫(ユタカ)が結構タイプの福士誠治クンだったので、「死んじゃったら嫌だな」とかちょっと思っていたので(ぁ、ネタバレ)いっか。
いやぁ、ま、そのなんでも“濃ゆい”のがいいとは限りませんので。お好みでしょうが。
実際の事件では20歳代の女性が巻き込まれたそうですが、今回は40(歳)過ぎの木村さん(等身大ですねー)に置き換えてのストーリー。初めは独りっきりの女性をちやほや(勿論、下心から)の男性陣が、女の強かさを知った後の態度の豹変っぷりがリアルでムカついたー。小僧(笑)ども「オバサン、若くないんだから」とか毒付くんだけど、胸にチクチクきましたね。しかし、所詮「小僧は小僧。」フン。いい気味だ。完全に清子目線~。
ま、だから私たちみたいな木村多江さんと同い年くらいなモニター女性がずらり。
私の周りの席では、いちいち結構声を上げて笑っている人が多かったですけど。
似たような歳の皆がどんな風に感じたか知りたいな、と思いました。
思ったよりドロドロに薄汚れ感はなくて、以前深夜のTVでやっていたアメリカの無人島サバイバル番組(素人を無人島に置き去りにして様子をみる)の方がリアルだった様に思えました。
でも、特にフリーターの面々の役作りは結構見応えありました、窪塚くんの憎憎しさ(でも一番誠実な人と思った)とか、柄本くんの個性的な飄々さ(でも一番アブない奴だ)とか存在感ありました。勿論、多江さんいつものように素敵で、且つのびのびと骨のある女性、‘清子’でした(「鏡のシーン」に共感)。
今回この作品と完全タイアップのエルメス・スカーフ(カレ)。
映画が始まってすぐに清子が荷造りで持ち物に迷うシーンから全面‘出’。無人島でも、エンディングでも、もう一人の主役級の露出でしたね(流石)。確かにシルクは暖かく涼しく丈夫。良いモノになればなるほどそうだけど、綺麗過ぎないか?・・・もうちょっとどうにかなるでしょ、なんないの?あーそう、私エルメス持ってないし。
知らんがな。
ラスト、東京でのシーンがあって、それが・・・あまりにご近所だったんでこの辺りもちょっと興ざめな一因に。
脚本家の相沢友子さんいつも好きな作品が多いんですけど、今回はあまり好みではなかったかもしれません。清子の前向きさが全面出しだったのは良かったです、まぁそれに尽きるんですけど、同世代だけに妙に納得と同感出来過ぎちゃって、映画という異空間でのお楽しみが出来なかったからかもしれません。
「東京島」@ぴあ映画生活
by bijomaru0330am | 2010-05-20 23:45 | 試写会