「グリーン・ゾーン」を観る
2010年 05月 06日
すっかり試写会に見放された私ですが、「拾う神」が試写ハガキを譲渡してくれました(感涙)。久しぶりの試写は結構♪ファンなマット・デイモン主演「グリーン・ゾーン」。
名作(笑)「ボーン」シリーズのイメージを損なわず、アカデミー賞総なめの「ハート・ロッカー」の撮影監督が撮った!と、煌びやかな宣伝材料とはベツに内容は“イラク戦争”。結構重たい内容です。人、死にます。
↓ここからネタばれ少々。但しイラク戦争なので、ネタもなにも。
時はイラク戦争。ロイ・ミラー(マット・デイモン)は大量破壊兵器の所在を探しだす隊の長。確かなる情報に基づき任務に勤しむが、なぜか空振りの繰り返しだった。ミラーはある疑念を抱き始め、その矢先、危険を顧みず情報提供してきた現地人のフレディの話から、この不可思議な状態の糸口をみつける。
第二次世界大戦よりイラク戦争という所謂‘戦争’を、今の若者は身近に感じるのではないでしょうか。かく言う私も、身近に感じるのはこっち。当時毎日の様にニュースで流れる、リズミカルな爆音とまばゆい光が、まるで「花火のよう」で嫌悪感を感じつつもその威力に驚愕もしていたことを思い出します。
もう一つの身近な近年の戦争といえば「湾岸戦争」。このイラク戦争も第二次湾岸戦争、と呼ばれるのが正式、という見方もある様だ(「イラク戦争」というのはアメリカからの見方だから、とか)。この湾岸戦争の終結時に‘お約束’させられたのはイラクの大量破壊兵器の不保持であったそう。その不保持を「してないやん(あかんやん)。だせ。」っていうことで、突っつきまわした代償がテロ「9・11」→で開戦。安直な書き方だが、私レベルには至って判りやすい構図なのでこう理解している。
常に混沌としている中東のこの地へのアメリカ始め欧米諸国の介入は、理解出来るようで実は正直いまだ釈然としない。基本的に他所の国の揉め事やん、と思う私が居たりします。
劇中焦点となるのが「大量破壊兵器」の有無。
史実でも喧々諤々とあったことだから、結構いい線で纏めているのではないか、と思いますこの作品。(確かにイラク戦争をこの一本に凝縮するのは無理がありますが)
難しいことは判らない、と片付けてしまうのは無責任極まりないですが、意思の強い行動力があってスキルの高い軍人をマットは上手く演じています。こういった特殊能力を求められる役は暫く彼の‘十八番(おはこ)’となるでしょう。銃撃戦は勿論、格闘ありぃの走りありぃの、ドライブ・テクありの。
ミラーは自国の釈然としない態度に疑問を感じ行動するが、その傍らで任務(仕事)としてアメリカから派兵され、休憩時間には衛星放送でNBAを楽しむ米兵もいる。その場所は旧サダム宮殿(当然占領したのだ)。
無法状態になった街で略奪を繰りかえす現地人の傍ら、血を同じくする足を失くした(爆撃で)フレディは叫ぶ。「自分の国は自分達で立て直す!」彼の言葉には重く意味がある。
そんな戦場の臨場感とは別の部分も見ごたえありました。
映画ではありますが、ご都合主義の某国の一面が垣間見れる、政治色も楽しめます。
あまり関係ないかもしれないが、戦時下で母国語とそれ以外の言語(英語かな)が話せると、何かとどうして役に立つんだ、と当たり前ですが今更実感。姪にはドイツ語死ぬ気でやれ、と発破を架け様っと。
情報は操作されている可能性がある。自分の目で見て耳で聞いて、言葉が話せて意思疎通出来る、これからの世の中では物凄く大事なことだ、なにも戦場でなくても。
「グリーン・ゾーン」@ぴあ@映画生活
名作(笑)「ボーン」シリーズのイメージを損なわず、アカデミー賞総なめの「ハート・ロッカー」の撮影監督が撮った!と、煌びやかな宣伝材料とはベツに内容は“イラク戦争”。結構重たい内容です。人、死にます。
↓ここからネタばれ少々。但しイラク戦争なので、ネタもなにも。
時はイラク戦争。ロイ・ミラー(マット・デイモン)は大量破壊兵器の所在を探しだす隊の長。確かなる情報に基づき任務に勤しむが、なぜか空振りの繰り返しだった。ミラーはある疑念を抱き始め、その矢先、危険を顧みず情報提供してきた現地人のフレディの話から、この不可思議な状態の糸口をみつける。
第二次世界大戦よりイラク戦争という所謂‘戦争’を、今の若者は身近に感じるのではないでしょうか。かく言う私も、身近に感じるのはこっち。当時毎日の様にニュースで流れる、リズミカルな爆音とまばゆい光が、まるで「花火のよう」で嫌悪感を感じつつもその威力に驚愕もしていたことを思い出します。
もう一つの身近な近年の戦争といえば「湾岸戦争」。このイラク戦争も第二次湾岸戦争、と呼ばれるのが正式、という見方もある様だ(「イラク戦争」というのはアメリカからの見方だから、とか)。この湾岸戦争の終結時に‘お約束’させられたのはイラクの大量破壊兵器の不保持であったそう。その不保持を「してないやん(あかんやん)。だせ。」っていうことで、突っつきまわした代償がテロ「9・11」→で開戦。安直な書き方だが、私レベルには至って判りやすい構図なのでこう理解している。
常に混沌としている中東のこの地へのアメリカ始め欧米諸国の介入は、理解出来るようで実は正直いまだ釈然としない。基本的に他所の国の揉め事やん、と思う私が居たりします。
劇中焦点となるのが「大量破壊兵器」の有無。
史実でも喧々諤々とあったことだから、結構いい線で纏めているのではないか、と思いますこの作品。(確かにイラク戦争をこの一本に凝縮するのは無理がありますが)
難しいことは判らない、と片付けてしまうのは無責任極まりないですが、意思の強い行動力があってスキルの高い軍人をマットは上手く演じています。こういった特殊能力を求められる役は暫く彼の‘十八番(おはこ)’となるでしょう。銃撃戦は勿論、格闘ありぃの走りありぃの、ドライブ・テクありの。
ミラーは自国の釈然としない態度に疑問を感じ行動するが、その傍らで任務(仕事)としてアメリカから派兵され、休憩時間には衛星放送でNBAを楽しむ米兵もいる。その場所は旧サダム宮殿(当然占領したのだ)。
無法状態になった街で略奪を繰りかえす現地人の傍ら、血を同じくする足を失くした(爆撃で)フレディは叫ぶ。「自分の国は自分達で立て直す!」彼の言葉には重く意味がある。
そんな戦場の臨場感とは別の部分も見ごたえありました。
映画ではありますが、ご都合主義の某国の一面が垣間見れる、政治色も楽しめます。
あまり関係ないかもしれないが、戦時下で母国語とそれ以外の言語(英語かな)が話せると、何かとどうして役に立つんだ、と当たり前ですが今更実感。姪にはドイツ語死ぬ気でやれ、と発破を架け様っと。
情報は操作されている可能性がある。自分の目で見て耳で聞いて、言葉が話せて意思疎通出来る、これからの世の中では物凄く大事なことだ、なにも戦場でなくても。
「グリーン・ゾーン」@ぴあ@映画生活
by bijomaru0330am | 2010-05-06 23:45 | 試写会