「カールじいさんの空飛ぶ家」
2010年 01月 07日
ディズニー・ピクサーの新作は昨年度の本国年間収益でも好成績の初‘人’が主人公のCGアニメ。
個人的には擬人化された‘何か’の方が、間接的だし、感情移入もし過ぎないでいいかもー。でも、とっても面白かった「カールじいさんの空飛ぶ家」を観てきました。
↓ここからネタバレ少々あり。
何にでも夢を諦めない気持ちは幾つになっても大切なのね。
カール少年は飛行船で冒険している探検家のチャールズ・マンツの大ファン。
彼の冒険旅行実況を自ら真似て今日も遊ぶ。ふと、通りかかった壊れかけの一軒屋から同じ様にマンツの冒険実況をする声が聞こえてきた。
冒頭、無口でぶっきらぼうなカールじいさんの幼き時代、奥さんのエリーとの出会いのシーン。味噌っ歯でおきゃんなエリーが実に愛らしい♪
率直にカールに「 I Like You!!」というところなど、忘れていた何かが沸っと湧いて出て胸が熱くなった。(字幕の訳は「私、あなたが気に入ったわ!」でしたが、もっと味のある深い愛情を感じましたね、この一言。)
それから一気に乙女と青年になって、エリーがぴょんぴょん跳ねながらカールにぎゅっとしてチュッとする結婚式のシーン、「ぁぁ、エリーはカールが大好きなんだな、すごっく嬉しいんだな」と思いました。
・・・とんとんと、嬉しい事も楽しいことも悲しいことも、二人の人生は進みエリーが先に逝く。カールは独りになってしまった・・・ここまで、「I Like You!!」から一個もセリフなし。BGMがいい演出をしています。
私はここまでで胸が一杯になってしまい、この映画の8割堪能してしまった気分でした。
だって、その後の肝心要の本筋は、結構アドベンチャーでやや荒唐無稽で、うっざい子供(この手は苦手だー)はでて来るし、何よりカールじいさんが「UP!」したきっかけがなんだかリアルで、少しだけ気に入らなかったんですよね。「年寄り虐めだ!」
・・・みたいな。
アメリカ本国でも我が日本でも独居老人問題は大きな社会問題で、そこに今作は子供を取り巻く環境(ネタバレ内緒)なんかも何気に含んでいて、そんな現実的な話題中に、「そりゃムチャ(老齢者じゃん)やろ」と思うことも多々(まま、アニメだから~)。
想像ともかなり違ってて、ちょっと気持ちの切り替えが大変だったの(ってかなり個人的な感想ですな)。
カールとエリーはマンツの様にいつかマンツが語った南アメリカを冒険しよう!と思っていました。
どこかで見た事あるような(保険会社のCMかな?)病床の妻の枕元にあるエア・チケットがなんともいえない。でも、そうもいかなくなって、独居老人になったカールはぶっきらぼうに意固地が加算されたお爺ちゃんになる。切ないです・・・妻に先立たれたお爺さん。出来れば、母には(縁起でもないが)父より長生きして欲しい。
いろいろあって、カールは家ごと風船で飛ばして冒険に出かけるんですが、なんか「桃太郎」のお話を思い出すような感じがしました。
いっぱい宣伝フィルムが流れてますが、うっかり着いて来ちゃったボーイスカウトのラッセル少年(こいつがウザい・・・製作側の意図がバッチリですアタリのキャストです)、鳥(ネタバレ内緒)、犬(ネタバレ内緒)、が結局仲間になるんですよ。観ている私もそうだったんですけど(笑)、カールじいさんにしては全く望んでない子分・・・じゃなかった仲間が出来ます。ただ・・・だんだん「なんかいい奴じゃん、君ら。」みたくなってく。
何せ独居の気楽さがあったのに、土足でズカズカどころか、なんでこんなことに!みたいな事に巻き込まれるカールじいさん。
子供らしい率直な心根で、語るラッセル。動物の本能に正直な鳥と犬。・・・正直「マジ、うざい(可愛い)」(笑)。
カールじいさんと子分の冒険は如何、是非劇場で。
妻が先立った事で思い出に固執し人生に諦めを覚えていたカールに、違った気持ちが沸き起こるそういう部分には大いに共感出来ました。また、凄く感情表現の下手くそなカールを心底理解して、逝く前に思い出のアルバム(ネタバレ内緒)をこっそり追加していたエリー。その死しても「内助の功」に涙が出ます。素晴らしい奥さんです、私は・・・どうかな。
幾つになってもどんなことになっても生きている限り人生は終わりではなく、進むべき道が必ずある事を改めて教えられる、ディズニーらしい作品でした。
毎度おなじみ、本編前のおまけのショート・フィルムは「晴れ ときどき くもり」。
すごっくすごく、ぐっとくる作品で、心がこちょこちょされました。
予告で流れたD&P新作も期待大!好みのロマンスもの~♪“褐色の姫”のキッス、観にいきたいです。
「カールじいさんの空飛ぶ家」@ぴあ映画生活
個人的には擬人化された‘何か’の方が、間接的だし、感情移入もし過ぎないでいいかもー。でも、とっても面白かった「カールじいさんの空飛ぶ家」を観てきました。
↓ここからネタバレ少々あり。
何にでも夢を諦めない気持ちは幾つになっても大切なのね。
カール少年は飛行船で冒険している探検家のチャールズ・マンツの大ファン。
彼の冒険旅行実況を自ら真似て今日も遊ぶ。ふと、通りかかった壊れかけの一軒屋から同じ様にマンツの冒険実況をする声が聞こえてきた。
冒頭、無口でぶっきらぼうなカールじいさんの幼き時代、奥さんのエリーとの出会いのシーン。味噌っ歯でおきゃんなエリーが実に愛らしい♪
率直にカールに「 I Like You!!」というところなど、忘れていた何かが沸っと湧いて出て胸が熱くなった。(字幕の訳は「私、あなたが気に入ったわ!」でしたが、もっと味のある深い愛情を感じましたね、この一言。)
それから一気に乙女と青年になって、エリーがぴょんぴょん跳ねながらカールにぎゅっとしてチュッとする結婚式のシーン、「ぁぁ、エリーはカールが大好きなんだな、すごっく嬉しいんだな」と思いました。
・・・とんとんと、嬉しい事も楽しいことも悲しいことも、二人の人生は進みエリーが先に逝く。カールは独りになってしまった・・・ここまで、「I Like You!!」から一個もセリフなし。BGMがいい演出をしています。
私はここまでで胸が一杯になってしまい、この映画の8割堪能してしまった気分でした。
だって、その後の肝心要の本筋は、結構アドベンチャーでやや荒唐無稽で、うっざい子供(この手は苦手だー)はでて来るし、何よりカールじいさんが「UP!」したきっかけがなんだかリアルで、少しだけ気に入らなかったんですよね。「年寄り虐めだ!」
・・・みたいな。
アメリカ本国でも我が日本でも独居老人問題は大きな社会問題で、そこに今作は子供を取り巻く環境(ネタバレ内緒)なんかも何気に含んでいて、そんな現実的な話題中に、「そりゃムチャ(老齢者じゃん)やろ」と思うことも多々(まま、アニメだから~)。
想像ともかなり違ってて、ちょっと気持ちの切り替えが大変だったの(ってかなり個人的な感想ですな)。
カールとエリーはマンツの様にいつかマンツが語った南アメリカを冒険しよう!と思っていました。
どこかで見た事あるような(保険会社のCMかな?)病床の妻の枕元にあるエア・チケットがなんともいえない。でも、そうもいかなくなって、独居老人になったカールはぶっきらぼうに意固地が加算されたお爺ちゃんになる。切ないです・・・妻に先立たれたお爺さん。出来れば、母には(縁起でもないが)父より長生きして欲しい。
いろいろあって、カールは家ごと風船で飛ばして冒険に出かけるんですが、なんか「桃太郎」のお話を思い出すような感じがしました。
いっぱい宣伝フィルムが流れてますが、うっかり着いて来ちゃったボーイスカウトのラッセル少年(こいつがウザい・・・製作側の意図がバッチリですアタリのキャストです)、鳥(ネタバレ内緒)、犬(ネタバレ内緒)、が結局仲間になるんですよ。観ている私もそうだったんですけど(笑)、カールじいさんにしては全く望んでない子分・・・じゃなかった仲間が出来ます。ただ・・・だんだん「なんかいい奴じゃん、君ら。」みたくなってく。
何せ独居の気楽さがあったのに、土足でズカズカどころか、なんでこんなことに!みたいな事に巻き込まれるカールじいさん。
子供らしい率直な心根で、語るラッセル。動物の本能に正直な鳥と犬。・・・正直「マジ、うざい(可愛い)」(笑)。
カールじいさんと子分の冒険は如何、是非劇場で。
妻が先立った事で思い出に固執し人生に諦めを覚えていたカールに、違った気持ちが沸き起こるそういう部分には大いに共感出来ました。また、凄く感情表現の下手くそなカールを心底理解して、逝く前に思い出のアルバム(ネタバレ内緒)をこっそり追加していたエリー。その死しても「内助の功」に涙が出ます。素晴らしい奥さんです、私は・・・どうかな。
幾つになってもどんなことになっても生きている限り人生は終わりではなく、進むべき道が必ずある事を改めて教えられる、ディズニーらしい作品でした。
毎度おなじみ、本編前のおまけのショート・フィルムは「晴れ ときどき くもり」。
すごっくすごく、ぐっとくる作品で、心がこちょこちょされました。
予告で流れたD&P新作も期待大!好みのロマンスもの~♪“褐色の姫”のキッス、観にいきたいです。
「カールじいさんの空飛ぶ家」@ぴあ映画生活
by bijomaru0330am | 2010-01-07 23:45 | 映画鑑賞