「群青 愛が沈んだ海の色」を観る
2009年 06月 19日
ちぃとも宣伝がない作品・・・と思っていたけど、先ごろ沖縄の観光大使になった長澤まさみちゃんの背後にバッチリこの映画「群青 愛が沈んだ海の色」のポスターが。
なんでも彼女はこれで沖縄が舞台の作品三本目とか。彼女ってそんなに南国の乙女の香りがする?のかな。
実は私も全然知らなかった作品(汗)で、鑑賞し終わって「洞口さんの遺作(未確認)がまもなく公開」「蔵之介さんが髭面の海男の役」「まさみちゃんが撮影場所の沖縄でスィーツにハマっていた」って、切れ切れの情報が一つにくっついた~。
↓ここからちょっとネタばれ。
沖縄・渡名喜島のブーゲンビリアは言葉で出来ない力強さと美しさです。
沖縄の離島に病気療養でやってきたピアニスト・由起子(田中美里)。ウミンチュの龍二(佐々木蔵之介)と、程なく恋に落ち凉子を授かる。由起子は直ぐに他界したが、父と幼なじみの一也と大介、心温かい島の住民に囲まれ凉子(長澤まさみ)は美しい娘に育った。
一日に一度しか船が着かないような自然溢れる沖縄の離島。監督の中川氏はデビュー以来一貫して沖縄を撮ってきたそうで、その手腕は遺憾なく発揮されるオープニングです。文字通り“群青”色の海・空・波。素潜りするウミンチュ(漁師)。ほとんどセリフもない数分間は朝昼晩と色の移り変わる様を一気に見せます。
「きれい。」本当にそうです、が結構この手の「画」は出尽くした、というか見せ尽くした、って感じもします。
白い砂浜、小道、南国らしい赤い屋根の家々、開け放たれた窓、南国といえばハイビスカスですが、ブーゲンビリア(個人的にはこっちの花のが好き)が咲く庭先。片岡義男の小説のように、爽やかに静かに風景がならぶ。作品の構成も「第一章」「第二章」「第三章」と画面上も明記され、ネット小説のような、左から右に横書きの文面を読むような感じ。
「第一章」では龍二と由紀子の出会い、「第二章」では三人の幼馴染の成長、「第三章」では大人になった三人の苦悩を描きます。想像通り、第三章が一番長い。
いわゆる町(街どころではない)の生活とかけ離れた島で、超珍しい偶然で学年が一緒になった男2人に女1人。展開は簡単に想像出来る。そのうち1人が欠けて、涼子は常軌を逸する。
書いちゃうとツマんないくらい平べったい展開と思うのでそこそこで止めときますが、最近実力派と呼ばれて始めたまさみちゃん(TBS「ぼくの妹」、いいんじゃないですか)の絶望の演技が見所です。
那覇の大学に進学を決めた大介に自らを‘昭和顔’と称する福士誠治、母独り子独りでウミンチュになる一也を良知真次(知らない。城咲仁ちゃんの弟って感じのイケメン)。
良知真次さん、歌うまいな(ちょとびっくりしたシーン)と思ったら劇団四季に出てたんだ。
みんな一生懸命演じていたのでいい作品のなのかも、ですがどうもイマイチ掴み切れない部分も。どの人に気持ちを置いて観てたらいいのか(別にそんなことしなくてもいいんだけど)判らなかった。ピアノの音楽は効果的(劇中のピアノも)だったが、・・・もっと事前情報仕入れて観た方が良かったかな。
少ない情報で観にいったのは題名の「群青」に心惹かれたからなんですけどね。
私は紫色が好きだから、HNも「紫」といっていますが、紫ってもいろんな種類があるでしょ?水色かピンクか判断がつかないような藤紫と、ほとんど藍色に近い群青がかった紫が好きなんですよ。
「好きな色を言いましょう」と小学校の先生に聞かれ、「ぐんじょう色」と答えたら、「子供らしくない」と言われた事があります。少し学年が上になって同じような状況に言いあぐねていると、美術の先生に「この色が好きなんでしょう」と群青色の絵の具をつまみあげられた。そして、水を沢山くわえると、薄い色になって、濃くするとこんな色、赤を混ぜると、白を混ぜると・・・とパレット上で先生の混ぜる色がみるみる変わっていくのを魔法のように見つめた記憶は今も鮮明です。
まだまだ色に染まりきっていない長澤まさみちゃん。吉永小百合さん的舵取りかな?
彼女の「色」が少~し見えてきた様な作品でした(生意気あしからず)。
「群青 愛が沈んだ海の色」@映画生活
なんでも彼女はこれで沖縄が舞台の作品三本目とか。彼女ってそんなに南国の乙女の香りがする?のかな。
実は私も全然知らなかった作品(汗)で、鑑賞し終わって「洞口さんの遺作(未確認)がまもなく公開」「蔵之介さんが髭面の海男の役」「まさみちゃんが撮影場所の沖縄でスィーツにハマっていた」って、切れ切れの情報が一つにくっついた~。
↓ここからちょっとネタばれ。
沖縄・渡名喜島のブーゲンビリアは言葉で出来ない力強さと美しさです。
沖縄の離島に病気療養でやってきたピアニスト・由起子(田中美里)。ウミンチュの龍二(佐々木蔵之介)と、程なく恋に落ち凉子を授かる。由起子は直ぐに他界したが、父と幼なじみの一也と大介、心温かい島の住民に囲まれ凉子(長澤まさみ)は美しい娘に育った。
一日に一度しか船が着かないような自然溢れる沖縄の離島。監督の中川氏はデビュー以来一貫して沖縄を撮ってきたそうで、その手腕は遺憾なく発揮されるオープニングです。文字通り“群青”色の海・空・波。素潜りするウミンチュ(漁師)。ほとんどセリフもない数分間は朝昼晩と色の移り変わる様を一気に見せます。
「きれい。」本当にそうです、が結構この手の「画」は出尽くした、というか見せ尽くした、って感じもします。
白い砂浜、小道、南国らしい赤い屋根の家々、開け放たれた窓、南国といえばハイビスカスですが、ブーゲンビリア(個人的にはこっちの花のが好き)が咲く庭先。片岡義男の小説のように、爽やかに静かに風景がならぶ。作品の構成も「第一章」「第二章」「第三章」と画面上も明記され、ネット小説のような、左から右に横書きの文面を読むような感じ。
「第一章」では龍二と由紀子の出会い、「第二章」では三人の幼馴染の成長、「第三章」では大人になった三人の苦悩を描きます。想像通り、第三章が一番長い。
いわゆる町(街どころではない)の生活とかけ離れた島で、超珍しい偶然で学年が一緒になった男2人に女1人。展開は簡単に想像出来る。そのうち1人が欠けて、涼子は常軌を逸する。
書いちゃうとツマんないくらい平べったい展開と思うのでそこそこで止めときますが、最近実力派と呼ばれて始めたまさみちゃん(TBS「ぼくの妹」、いいんじゃないですか)の絶望の演技が見所です。
那覇の大学に進学を決めた大介に自らを‘昭和顔’と称する福士誠治、母独り子独りでウミンチュになる一也を良知真次(知らない。城咲仁ちゃんの弟って感じのイケメン)。
良知真次さん、歌うまいな(ちょとびっくりしたシーン)と思ったら劇団四季に出てたんだ。
みんな一生懸命演じていたのでいい作品のなのかも、ですがどうもイマイチ掴み切れない部分も。どの人に気持ちを置いて観てたらいいのか(別にそんなことしなくてもいいんだけど)判らなかった。ピアノの音楽は効果的(劇中のピアノも)だったが、・・・もっと事前情報仕入れて観た方が良かったかな。
少ない情報で観にいったのは題名の「群青」に心惹かれたからなんですけどね。
私は紫色が好きだから、HNも「紫」といっていますが、紫ってもいろんな種類があるでしょ?水色かピンクか判断がつかないような藤紫と、ほとんど藍色に近い群青がかった紫が好きなんですよ。
「好きな色を言いましょう」と小学校の先生に聞かれ、「ぐんじょう色」と答えたら、「子供らしくない」と言われた事があります。少し学年が上になって同じような状況に言いあぐねていると、美術の先生に「この色が好きなんでしょう」と群青色の絵の具をつまみあげられた。そして、水を沢山くわえると、薄い色になって、濃くするとこんな色、赤を混ぜると、白を混ぜると・・・とパレット上で先生の混ぜる色がみるみる変わっていくのを魔法のように見つめた記憶は今も鮮明です。
まだまだ色に染まりきっていない長澤まさみちゃん。吉永小百合さん的舵取りかな?
彼女の「色」が少~し見えてきた様な作品でした(生意気あしからず)。
「群青 愛が沈んだ海の色」@映画生活
by bijomaru0330am | 2009-06-19 23:45 | 試写会