「真夏のオリオン」を観る
2009年 02月 26日
今回観た「真夏のオリオン」はアンケート回答が必須の試写会。珍しく予告編用のフィルムも鑑賞してアンケートに答えました。配給元さん曰く、「この週末から劇場で予告編を流す」そうで、私の答えでその内容が変わるとは思えないのですが・・・真面目に真摯にお答えしましたよ!
さて、今回も「ネタバレしないでね」、と念押しの配給元様、いやぁ・・・ブロガーなんですけど(汗)。まま、蓋を開けたら予告編で結構結果判っちゃう内容だったんでちょっと安心。
↓ネタバレなし。(はい、守りますよー。)
時は第二次世界大戦、終戦間際。海軍潜水艦イ-77の艦長・海軍少佐・倉本(玉木宏)は、沖縄南東海域、豊後水道沖を進んでいた。アメリカ海軍の燃料補給路を絶つ為、他の日本海軍潜水艦3艦と協力するのだ。
戦況は悪化の一途、本土決戦が目の前の様相。海軍の誇りを掛け、友人で恋人の兄、有沢(堂珍嘉邦)も潜水艦イ-81の艦長として進攻していた。
原作は池上司氏著「雷撃深度一九・五」。ゆえにネタバレとかなんとか言う前に判ってるでしょ、みたいな。(いや、グチりたくなったの、ちょっと。)
時代を代表する若手俳優が演じる第二次世界大戦モノは、もはや出尽くした感もあり。
どうしても二番煎じ、悪くすると、三番煎じ位の印象が。だが、どうしてどうして。
例えば・・・「中華のコースは‘重たい’けど、点心のコースならいいかな」、と思う平日の午後。・・・的な食べ易・・・、もとい見易さでした。殺戮シーンとかナイし。
大体、“草食系男子”の筆頭与力のような玉木クン(千秋様ぁぁ)が艦長さん。鹿男だし。正直似合わない・・・。友人役の有沢なんてケミストリーの堂珍ですよ!・・・唄いだしそうだ。
ただね、観て行くうちにこの若干の違和感&勝手な先入観はそう気にならなくなります。
こういうのもアリ、と思えます。
作品全体に、「死んでお国の為に」って感じより、クローズUPされているのは、いかに自分を持って地に足をつけているか(水中だから無理だけどー)といった部分。
全てを任された艦長が艦員をどう扱うか、どう戦うか、どう共に生きるか。それは、別に戦況でなくても普通の会社とか、部活とかそんな中と同じようなイメージなんです。個々の人柄を感じられる親近感を感じる作品かと。
俳優さんも高年齢の俳優は出てないんですよ、冒頭老人が出てきますが、メインの水雷長・田村大尉役の益岡徹さん(今年53歳)が最高齢で、あとは40歳代俳優も吹越さんと吉田栄作さんくらい。10~20代の若々しい俳優さんがもう一生懸命演じています
シーンのほとんどが潜水艦の中ですが、閉塞感もないです。海軍の醍醐味、艦艇に乗船したらそこは艦長のワンマン・ショーとなるそうですが、俳優の玉木クンのカラーそのままに夜空に輝く星のような、サイダーの様な爽やかな艦内です。
意地悪書けば、倉本の愛しい人・志津子(北川景子)のソックスが白くって綺麗すぎたり、あの困窮していた時代に孤児達がクレヨン(!)で絵を描いていたり(流石、代々海軍の有沢家、金持ち)、ちょっときれい事過ぎやしないか?と、昭和ヒトケタ生まれで海軍に入りたかった(が、年端が足りず)父を持つオバちゃんは思うわけ。
(海軍は物資が豊富な軍だったそうなので、艦中の食事はあれが事実の様に思うが)
まぁ、何も、戦争映画が泥だらけの悲惨&殺戮シーン山ほどで、泣きまくらなくちゃならないわけじゃナシ。
先入観のない若い世代に是非鑑賞して欲しい、クセのない軽い作品でした。
アメリカ海軍駆逐艦・マイク中尉(ディヴィット・ウイニング)との駆け引きもゲームの様で面白く見応えありましたよ。
「真夏のオリオン」@映画生活
さて、今回も「ネタバレしないでね」、と念押しの配給元様、いやぁ・・・ブロガーなんですけど(汗)。まま、蓋を開けたら予告編で結構結果判っちゃう内容だったんでちょっと安心。
↓ネタバレなし。(はい、守りますよー。)
時は第二次世界大戦、終戦間際。海軍潜水艦イ-77の艦長・海軍少佐・倉本(玉木宏)は、沖縄南東海域、豊後水道沖を進んでいた。アメリカ海軍の燃料補給路を絶つ為、他の日本海軍潜水艦3艦と協力するのだ。
戦況は悪化の一途、本土決戦が目の前の様相。海軍の誇りを掛け、友人で恋人の兄、有沢(堂珍嘉邦)も潜水艦イ-81の艦長として進攻していた。
原作は池上司氏著「雷撃深度一九・五」。ゆえにネタバレとかなんとか言う前に判ってるでしょ、みたいな。(いや、グチりたくなったの、ちょっと。)
時代を代表する若手俳優が演じる第二次世界大戦モノは、もはや出尽くした感もあり。
どうしても二番煎じ、悪くすると、三番煎じ位の印象が。だが、どうしてどうして。
例えば・・・「中華のコースは‘重たい’けど、点心のコースならいいかな」、と思う平日の午後。・・・的な食べ易・・・、もとい見易さでした。殺戮シーンとかナイし。
大体、“草食系男子”の筆頭与力のような玉木クン(千秋様ぁぁ)が艦長さん。鹿男だし。正直似合わない・・・。友人役の有沢なんてケミストリーの堂珍ですよ!・・・唄いだしそうだ。
ただね、観て行くうちにこの若干の違和感&勝手な先入観はそう気にならなくなります。
こういうのもアリ、と思えます。
作品全体に、「死んでお国の為に」って感じより、クローズUPされているのは、いかに自分を持って地に足をつけているか(水中だから無理だけどー)といった部分。
全てを任された艦長が艦員をどう扱うか、どう戦うか、どう共に生きるか。それは、別に戦況でなくても普通の会社とか、部活とかそんな中と同じようなイメージなんです。個々の人柄を感じられる親近感を感じる作品かと。
俳優さんも高年齢の俳優は出てないんですよ、冒頭老人が出てきますが、メインの水雷長・田村大尉役の益岡徹さん(今年53歳)が最高齢で、あとは40歳代俳優も吹越さんと吉田栄作さんくらい。10~20代の若々しい俳優さんがもう一生懸命演じています
シーンのほとんどが潜水艦の中ですが、閉塞感もないです。海軍の醍醐味、艦艇に乗船したらそこは艦長のワンマン・ショーとなるそうですが、俳優の玉木クンのカラーそのままに夜空に輝く星のような、サイダーの様な爽やかな艦内です。
意地悪書けば、倉本の愛しい人・志津子(北川景子)のソックスが白くって綺麗すぎたり、あの困窮していた時代に孤児達がクレヨン(!)で絵を描いていたり(流石、代々海軍の有沢家、金持ち)、ちょっときれい事過ぎやしないか?と、昭和ヒトケタ生まれで海軍に入りたかった(が、年端が足りず)父を持つオバちゃんは思うわけ。
(海軍は物資が豊富な軍だったそうなので、艦中の食事はあれが事実の様に思うが)
まぁ、何も、戦争映画が泥だらけの悲惨&殺戮シーン山ほどで、泣きまくらなくちゃならないわけじゃナシ。
先入観のない若い世代に是非鑑賞して欲しい、クセのない軽い作品でした。
アメリカ海軍駆逐艦・マイク中尉(ディヴィット・ウイニング)との駆け引きもゲームの様で面白く見応えありましたよ。
「真夏のオリオン」@映画生活
by bijomaru0330am | 2009-02-26 23:45 | 試写会